森の中のティータイム

離婚を経験し子供達も独立 
暮らしの小さな発見をノートに。

「膨張と忘却」

2024-07-21 | 社会問題・政治関連
 
 

この番組は今年3月にETV特集で放送されたものの再放送だったが、私は今年の初めには
元夫の死などもあり、そういう余裕もなく過ごしていたせいか、見逃していた。

「長年、国の原子力政策に関わった吉岡斉さんが残した数万点の未公開資料 吉岡文書」
を基に、今回、国の原子力政策の驚くべき実態を明かしていた。このような貴重な文書を
よくぞ公開してくれたと、驚く。

これを観て強く感じたのは、やはりこの国の原子力政策は、吉岡氏が望んだ「合理的議論
を尽くした末のコンセンサスに基づいて進められた」ものなどではなく、ましてや国民の
ためなどでもない、あくまでも政治と企業の利権、それに地元の利益がからんだ政策に他
ならないということだ。

むしろ国民のためじゃないどころか、政策の失敗が生んだ莫大な費用の損失の補てんを、
国民に負担させることを初めから計画に入れているという実態さえ明らかにされている。


 

  

 
 



 

 

 
莫大な費用をかけた「もんじゅ」の廃炉が決まった後も、利権により後に引けないためか
六ケ所村への計画は密かに進められたという
 
 
当時この人↓を中心に「勉強会」という名の強引な政策決定への道筋を決める会がもたれ
たことが、内部告発によって明らかにされたが、告発した官僚たちは移動させられたとい
う。
 

 

 

 

 

 

 


2011年の原発事故により、吉岡さんは自分の予想以上の被害に心を痛め、それまで避け
てきた市民活動にも参加するようになった。メディアにも積極的に出ては、原発の危険
性を訴えた。しかし、2017年、吉岡さんの身体に腫瘍が見つかり、2018年に64歳で無念
にもこの世を去った。
 

 

 
原発事故後停止していた原発も、ここへきて、再稼働新増設の動きに変わった。国民の
不安も徐々に薄れ、原発に対する意識も大きく変わった。「忘却」である。
現在、12基が再稼働しているが、私たちは自分に降りかかる問題として、もっと真剣に
これに向き合うべきなのに、何と忘れっぽい事か…。

 
 

※文字にするのがメンドクサくて長文になるので、画面そのまま載っけました;
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