森の中のティータイム

離婚を経験し子供達も独立 
暮らしの小さな発見をノートに。

「国が判断してくれたら従うのに」と言う人たち

2020-08-01 | 思い・つれづれ
このところの(コロナ)感染の広がりで、巷で楽しそうに遊ぶ若者たちに街頭インタビューしている映像を
観るにつけ、気になることが。
「外出されていますが、感染の広がりをどう思われますか?」などという質問に、多くの若者が「国が出るな
と言ってくれたら出ないと思いますが
」などと笑って答える場面を何度か目にした。

今の(特に、コロナ禍に於いての)国の判断を、信頼できるというのだろうか。
アベノマスクと言い、この時期の「Go To トラベル」も、国民の意思を無視した策としか言えず
多くの人が(観光に携わる人たちでさえ)、この時期の「強行」に疑問を投げかけているというのに。

あるコラムによると、次々に明るみになった安倍政権への疑惑(モリカケ・桜を観る会・河井夫妻や黒川氏との
関係・電通パソナとの癒着等々)を、のらりくらりの答弁でやり過ごし、お得意の自画自賛で「経済を立て直した」
と言いたいがための「Go To トラベル 前倒し」だと。

つまり、旅行業界のためという建前で、その実、政権維持のための「数字」が欲しいのだと。
・・まぁ何となくそういう意図はわかってはいたけど。それにしても、「そのためにはたくさんの国民の命が犠牲に
なろうが構わない」ということのようにも受け取れる。

今朝の「ウェークアップ」では、今だ「重傷者数はそこまで多いというワケではない」と言い張る菅官房長官に対
して、医療者の立場から「その数は二週間前の発症者に対してであり、もっと想像力を働かせてほしい!」と語気
強く詰め寄るシーンもあった。

現行の「特措法」では、地方自治体が状況に応じて「緊急事態宣言」を行えず、「感染症予防法」では無症状の陽
性者も隔離入院を余儀なくされるため、改正する必要性を問われたのに対しても、菅さんは意味不明な答えに終
始していた。

確かに一部では、政権が改正(悪)を利用して、人権を侵害することもあり得るのではという声もあるが、それにし
てもそれを詰めて話し合う場をなぜ「緊急事態の今」設けようとしないのか納得できず。

けれど、私がもっと不思議に思うのは、冒頭の若者たちの発言「国が決めてくれれば」という姿勢なのだ。
これを言うのが、飲食店や業者さんなら解る。「制度として決まれば仕方ない」と思う真面目な国民性からなのだろう
から。そして私たちくらいの年齢の人たちが言うときも、恐らく「決めてくれたら意識の低い人たちがウィルスを持ち
運ばないだろうから」という気持ちからだろう。

若い人たちにも意識の高い人たちはたくさんいる。そういう人たちはきっと自己責任であらゆる努力をしていると
思う。遊び歩いて平気なのは、ほんの一部の人なのだろうけど、そういう人たちは誰かに決められたら何でもする
のかと問いたい。 
私は戦後生まれだけど、あの戦争では「お国のため」と皆が国の決めたことを信じ、従ったこと
で多くの若い命が犠牲になったことを知っている。 たくさんの人の証言を聴いて育った。いつの時代でも政府が
必ずしも正しい判断をするとは限らないのだ。

人の言葉に流されるのではなく、情勢を正しく見て「今は出来る限り必要最小限の外出で我慢する」などと、自身で
判断して欲しい。私もコロナ禍以後、ずっと避けていたバスに先日初めて乗った。できるだけ人の少ない時間を選び
手摺などにも触れずにいた。そして、カラオケもあれ以来初めて「ヒトカラ」をした。念入りに消毒し、平日に短時間だ
ったけど、飲み物も持参した。それでも怖くてトイレにも行かず、逃げるように帰った。ここまで用心しても感染すると
きはするだろう。でも、緊急事態以後やっと開けてくれたカラオケ屋が悪いワケではない。全て自己責任だと思って
いる。

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