8月終わり頃~9月半ば、雑木林や公園などを歩いていると、、、
このように青い葉が数枚付いたままの半端な枝先が、所々に落ちています。
若いドングリが付いていることが多いです(付いてないこともある→落下のショックでとれてしまう?)。
クヌギの木の下であることが多いかな。
ドングリつきの枝先。ボケボケですみません
コチラにも(ドングリ無し)・・・
ココにも・・・
そしてどれも、明らかに誰かが切り落としたような鋭い切り口が。。。
風などで自然に落ちたものではありません。
不思議に思って、知り合いに聞いてみたことがありました。
これはハイイロチョッキリという甲虫の仕業
ドングリに卵を産み付けて、小枝をチョッキンと切り落とすらしい。
だからチョッキリなんて名前がついたのかしら?
実がまだ青くて(若くて)柔らかいうちに産み付けるんだって。
でも何故わざわざ切り落とすのか?
これは調べてみました。
木は、虫に食べられたり傷つけられたりすると
(この場合ドングリに産卵されると)ただ黙っているわけではなく
防衛反応として、卵や幼虫の成長を阻害する物質を分泌するそうです。
なのでチョッキリの母は卵を守るために、わざと切り落とす。
木もスゴイ
大きな木なのに、枝先で起こっている非常事態をちゃんと把握。
そしてそれを知ってて、枝を切り落とすチョッキリ母はもっとスゴイ
防衛反応を起こさない木もあります。
そういう木に産み付ける虫は、切り落とさないんだそうです
(何故知ってる)
同じ様な話で、オトシブミという葉をくるっと巻いてその中に卵を産む虫もいます。
オトシブミも、葉を切り落とすタイプと(文字通り「落とし文」)、切り落とさないタイプがいるとのこと。
防衛反応を起こす木か、起こさない木か、虫はちゃんと知っているんです
生き物は人間より自然を知っていて、その摂理に従って生きている。
やっぱり敬意を払わずにはいられません