2月26日あうるすぽっとで、チェーホフ作「ワーニャ伯父さん」(山崎清介演出)を観た。
見終わって、改めて24日の朝日新聞に掲載された評を読み返してみると、その甘口振りに驚かされる。
第一、台本をあそこまで変えるのなら、もはや「チェーホフ作」とは言えまい。「チェーホフ原作」とすべきだろう。
最後の「アフリカの地図」についての会話には絶句。あれは英訳者マイケル・フレインが作ったのだろうか。誰が作ったにしても絶対おかしい。
ワーニャは田舎者だが学がないわけではない。チェーホフからどんどん離れていくばかりだ。
また、もしここで笑わせたいのだとしたら、勘違いも甚だしい。誰も笑えなくて客席は凍りついていた。
それから信じ難いミスキャスト。これはチラシを見た時から分かっていたが・・・。
この芝居を観て、チェーホフってつまらない、あるいは、こんなもんか、と思った人に、ぜひ観て欲しい映画がある。
ルイ・マル監督の遺作「42丁目のワーニャ」だ。
これは奇跡のような作品で、役者たちが普段着姿で通し稽古をするだけなのだが、芝居を観ているという感じがしない。
観ているうちに、これは芝居じゃないんじゃないか、と思えてくる、などということが本当にあるのだ。
見終わって、改めて24日の朝日新聞に掲載された評を読み返してみると、その甘口振りに驚かされる。
第一、台本をあそこまで変えるのなら、もはや「チェーホフ作」とは言えまい。「チェーホフ原作」とすべきだろう。
最後の「アフリカの地図」についての会話には絶句。あれは英訳者マイケル・フレインが作ったのだろうか。誰が作ったにしても絶対おかしい。
ワーニャは田舎者だが学がないわけではない。チェーホフからどんどん離れていくばかりだ。
また、もしここで笑わせたいのだとしたら、勘違いも甚だしい。誰も笑えなくて客席は凍りついていた。
それから信じ難いミスキャスト。これはチラシを見た時から分かっていたが・・・。
この芝居を観て、チェーホフってつまらない、あるいは、こんなもんか、と思った人に、ぜひ観て欲しい映画がある。
ルイ・マル監督の遺作「42丁目のワーニャ」だ。
これは奇跡のような作品で、役者たちが普段着姿で通し稽古をするだけなのだが、芝居を観ているという感じがしない。
観ているうちに、これは芝居じゃないんじゃないか、と思えてくる、などということが本当にあるのだ。