ロビンの観劇日記

芝居やオペラの感想を書いています。シェイクスピアが何より好きです💖

「しゃばけ」

2013-05-13 23:58:01 | 芝居
4月23日赤坂ACTシアターで、畠中恵原作「しゃばけ」をみた(脚本・演出:鄭義信、音楽:久米大作)。

江戸有数の薬種問屋の一粒種・一太郎は、めっぽう体が弱く外出もままならない。
そんな一太郎の周りを取り巻くのは人ではない妖(あやかし)たち。お目付け役兼護衛の手代・佐助と仁吉は犬神と
白沢の妖。ほかにも鈴の化身の鈴彦姫や獺(かわうそ)など、若だんなの周りには不思議なものたちがいっぱい。
ある日、周囲の目を盗んで出かけた一太郎は、殺人現場を目撃してしまう。なんとか逃げ延びるも、その後、
猟奇的殺人事件が次々と起こり、ついに、一太郎と妖怪たちは事件解決に乗り出すことに。
その矢先、犯人の刃が一太郎を襲う・・・。

一太郎の母(麻実れい)は病弱な息子を愛するあまり「お前が死んだらおっかさんだって生きちゃいない」と涙ぐみ、
つとマイクを取り出しステージ前方へ。「何すんだい?」と聞かれると「私が本気だってことを歌うんだよ!」
・・するとノリのいい音楽が始まり、何やら踊り手たちが左右からワラワラと出て来てもう大変な騒ぎ。いやもう
たまりません。ただ歌詞がよく聞き取れなかったのは残念。

麻実れいは母と祖母の二役。祖母は妖怪で、母は人間と妖怪とのハーフの由。いつもながら素晴らしい声。しっとりした演技。
歌と踊りの弾けっぷり。また見たい・・。彼女のファンとしては最高の舞台だった。

おつきの二人(マギーと山内圭哉)の関西弁のやり取りが耳に心地よかった。この二人、漫才コンビ組んだらいいと思う。

3時間以上かかったが、ギャグをあちこち刈り込んでくれたら2時間半で終われたろう。また見たいので、次回はぜひ
そこのところをよろしく・・・と書きかけたが、鄭義信はしつこい演出で有名だそうだ。ダメだこりゃ。
それから主役の一太郎だが、沢村一樹という人はまったく演技ができず、興ざめなので、次回はぜひ別の人を立ててほしい。
今回は周りが芸達者ばかりなので彼らに支えられて何とかもったというところ。

一太郎の父と目明しの二役を務めた久保酎吉さん、早変わりお疲れ様でした。演出が別の人だったらあんなに何度も繰り返さ
なくて済んだでしょうに・・。最後の短いセリフが胸に深く染み入りました。







コメント
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