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中小企業の事業承継の進め方

2022-10-14 08:24:38 | そのほか
 中小企業診断士の理論研修の話を書いたので、そのついでに。
 今年は、東京都のお話のほかに、「中小企業の事業承継」のお話を聞いてきたので、メモ


■中小企業の事業承継のポイント

・まずは、ゴールに3種類あることを意識
 ゴール=継承先は
 (1)親族内
 (2)従業員
 (3)第三者
の3通り。
 (3)の場合、M&Aということになる。また、(2)の場合、所有と経営の分離(株だけ親族が持ち、経営は従業員が行う)をするかどうかが話題になる(講師は、しないほうがいいとの意見)


・検討する側面(観点)にも3通りある
 (1)企業経営論(知的財産や事業戦略)
 (2)(経営者=現経営者と後継者の)人生論(キャリア、ライフプラン)
 (3)(財産承継のための)手続き論

・各ゴールに対して、それぞれの側面から課題を検討し、
 (3(側面)X3(ゴール3)の課題のマトリックスができる。
  これが「事業承継フレームワーク」)
 その中から、実施するゴール(=継承先)を1つ選び
 そのゴールに対する課題を実行していくことになる。

 →つまり、
  「課題を発見」するフェーズと
  「課題を解決」するフェーズが
あるが、診断士が多くかかわるのは「課題発見」
税理士、弁護士などが「課題を解決」していくが、儲かるのはそっちのほう。



■中小企業庁が出している3つのガイドライン

 中小企業庁は、事業承継全般のガイドラインとして「事業承継ガイドライン」を出している。その中でも、ゴールがM&Aなものについて、さらに詳しく「中小企業M&Aガイドライン」を出し、そのM&Aでも、実際に統合(マージ、インテグレーション)していく過程について「中小企業PMIガイドライン」を出している

・事業承継ガイドライン
 https://www.chusho.meti.go.jp/zaimu/shoukei/2016/161205shoukei.htm

・中小企業M&Aガイドライン
 https://www.meti.go.jp/press/2019/03/20200331001/20200331001.html

・中小企業PMIガイドライン
 https://www.chusho.meti.go.jp/zaimu/shoukei/download/pmi_guideline.pdf


■中小企業診断士理論政策更新研修テキスト

 「中小企業の事業承継」というのがあり、「事業承継ガイドライン」と「中小企業M&Aガイドライン」をまとめたものらしいが、ネットには落ちていなかった(理論研修に出ると、テキストの中に入っている)

最近は、こんなものも出たみたい
中小企業の事業承継支援業務と知識体系【2022年版】
https://www.j-smeca.jp/contents/001_c_kyokainitsuite/010_c_jigyonaiyou/008_jigyosyoukei_chishikitaikei.html

5つのステップっていうのは、↑に書いてある。
ステップ4が「課題を発見」するフェーズ
ステップ5が「課題を解決」するフェーズ


■事業承継ヒアリング

 事業承継診断票というのがある
 https://www.chusho.meti.go.jp/keiei/shokibo/2017/170414izoku28.pdf



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