Morc阿佐ヶ谷で8月27日、
『原発をとめた裁判長 そして原発をとめる農家たち』
を見て来た!
先週載せた、あの黒板
の映画ですね!
で、内容なんだけど、表題の通り、
『原発をとめた裁判長』と
『原発をとめる農家たち』の2つの話が入っている映画。
この話、独立していて、別々に語りたいことがあるので、
今回は、『原発をとめた裁判長』の方の話。
別の機会に『原発をとめる農家たち』の話をします。
ちなみに、この映画のYouYubeがある。↓
映画『原発をとめた裁判長 そして原発をとめる農家たち』予告篇
以下内容について
(ネタバレ注意)
『原発をとめた裁判長』とは大飯原発の運転差し止めを命じる判決を下した樋口英明裁判長(当時)のこと。このとき、差し止めをした理由が「樋口理論」と呼ばれるもので、
・原発の耐震基準よりも、大きな地震が多発している→安全とは言えない
という理論。例えば、
2011年の東日本大震災当時、福島第一原発の耐震基準地震動は600ガル
東日本 東北大震災時の地震規模は2933ガル
これじゃあ、壊れて当然ですよねえ~、いや、2933ガルが大きいのではなく、600ガルが低すぎる。住友林業の耐震基準3406ガル、三井ホームの耐震基準5155ガル(つまり、これらの民間住宅なら、東日本大震災でも、耐震基準以下なのに、なぜか、もっと安全性が求められる原発が、耐震基準以下)
映画では、これが、わかりやすいグラフで、表示される。
また、原発運転の差し止めは、東海第二原発でも起こっているんだけど、
その時の理由、「避難計画ができていない」という話も紹介される。
あと、前に、「東電テレビ会議 49時間の記録」 を見た!って書いたけど、あそこで、2号機、4号機がどうなるの?というところで終わるけど、
そのあとについても出てくる・・・
・・・が、さらにそのあと、2号機がどうなるかは、上記リンク先のトークショーも参照。
一言でまとめると、2号機は爆発しなかったし、4号機は最悪を避けられたんだけど、それはよくわからない想定外の理由で、奇跡が起こったおかげらしい
主題歌は↓(素速き戦士)
映画『原発をとめた裁判長 そして原発をとめる農家たち』主題歌:白崎映美[素速き戦士] Mo Ghile Mear 60sec.Ver.
トークショー:小原 浩靖 監督
(映画上映後に、監督のトークショー)
・汚染水をながしていいみたいな意見が最近多い
(監督は、「汚染水は流しちゃダメでしょ」とおっしゃってました)
・映画の役割大きい
・樋口理論はシンプル(耐震性が低いから、危険)
・農家さんの苦しみ
・よくある質問
(1)最後のほうにでてくる、中村哲さんがスタッフみんなに読んでもらった本とは?↓
(2)自主上映会をする方法は?
↓ホームページ参照(右側のピンクの丸)
・(去年の)9月10日ポレポレ東中野から始まって、
早稲田の学生さんに見てもらい、
早稲田の平和学の授業で上映会を行った
その後、トークセッションも
学生は、私たちと違い、ずいぶん重みが違う不安がある
「いいかげんな政府」によって
・その学生が、お父さんに話した原発がダメという話
「ガル的にダメ」→ガルという言葉を広く知ってほしい。
新聞で載せたら?今月のガル
・この映画珍しい。
登場人物がみんなかっこいい(悪い奴いない)
こういう大人がいることを知ってほしい
・Meが100万人集まれば、政治は動く
・この映画はインディーズ、宣伝配給もパンフレットも監督
・バリアフリー版作成資金、ためている中
(質問)
・パンフレットの内容など、Facebookに載せていい?
売れなくなるからなあ・・・要相談
・きっかけは?
2021年に樋口理論をYouTubeに載せようという話があった
→映画のほうがいい
それだけではよわい・・・
前からソーラーシェアは映画になると思っていた
2021年3月11日、フクシマからエネルギーをつくるで近藤さん発見
所感
反原発の人が見る映画というより、「原発やってもいいんじゃない?」といううちらが、「いやいや、冷静になろう、とりあえず、耐震補強と、避難経路の確保はしないとまずいんじゃない?」と思う映画。
「処理水放出反対!」という人たちの論理もわかる話。
つまり、「今まで知られているところに関しては」絶対安全って言いきれるんだけど、「知らないことや想定外のことで、まずいことって起こる可能性ないの?」という心配をしているのね・・・
この原因が、2号機と4号機なわけね。
たしかに、最悪の事態は免れたんだけど、その理由が・・・
2号機に、想定外の、どこかわかっていないんだけど、なんらかの傷があって、ガスが抜けたから
4号機に、そんなことがあっちゃいけないんだけど、なんらかの理由で水か漏れて、それで冷えた・・・
つまり、最悪の事態が免れた理由は、「想定外の、あっちゃいけない何らかの理由により、助かった」って、それまずくない?処理水放出も「想定外の、あっちゃいけない何らかの」ことが起こって、問題発生するリスクはあるんじゃないの?ってこと。
そして、衝撃的な話が飯田哲也(てつなり)氏から言われる。
その言葉は映画を見てもらうとして、
一言でまとめると、「原発、よくわかってないらしい」
う~ん、ちょっと・・・(^^;)
あと、久しぶりに落合恵子さんみました。
(『原発をとめる農家たち』の話に続く)
P.S ちなみに、はじめて上演した「ポレポレ東中野」での舞台挨拶は、
↓のようだったそうな
2022.9.10 映画『原発をとめた裁判長』初日舞台挨拶 ―登壇:樋口英明福井地裁元裁判長、河合弘之弁護士、二本松営農ソーラー代表 近藤恵氏、小原浩靖監督