今回の学会誌「情報処理」の巻頭コラムは、示唆的であった。
Webでも見れるので、↓にリンクしておく
大事なところを引用しておく
新しもの好きの知人がChatGPTを試し,「便利ですよね! エクセルのマクロが書けないので書かせてみたら,ちゃんと使えるんです」とのこと.私は背筋が寒くなった.すかさず彼に,そのマクロが正しく動くかどうかを検証できる知識がないならば,そのマクロを使ってはいけないと忠告した.また,使った結果として被害を被ったり,他人に迷惑をかけたりしたら,ChatGPTのせいにはできない,つまり自分が責任を負うことを覚悟しなさいと言い渡した.彼がChatGPTに書かせたマクロは税金の計算式のようなので,マクロが間違っていて多く税金を払ったとしてもそれは授業料だと思えばいいし,少なく払って追徴課税されても人には迷惑はかけない.
ChatGPTに頼めば、確定申告の計算をしてくれるかもしれない。
でも、それ、正しいかどうか、確かめあっれます?
「確かめられます!」って言いきれる人は、自分で確定申告できる人ですよね!だったら、自分で計算して、その数値を出しましょう。
問題は「確かめられない人」。わかんないからChatGPTにやらせるという発想だとおもうけど、そもそも税金に正解はない(というか、正解は複数ある。特例は適用してもしなくてもよい)。一番安くなるとかはあるけど、そこまでやると大変で、適当なところで留めておくというところもある。
正解がないうえに、間違っても計算式を追っていかないとわからない。
それを、「ばん!」とChatGPTが数値を出して来たら・・・怪しいわけで・・・
でも、そのChatGPTが出してきた数字を信じて申告して、
間違ってて膨大な追徴金を取られたとしても、
「いや悪いのは私じゃない、ChatGPTのせいだ!」
といって、税務署が納得してくれると思います?
もし、そんな言い訳が通用するとしたら、
同じ理屈で
「いや悪いのは私じゃない、税理士のせいだ!」
っていうのが通用することになりますが・・・
・・・これは通用しないんだよね!
(国税に、
「あんた、ここにはんこおしてるだろ!
はんこおしてるっていうことは、
自分が認めたってことだよ」
といわれる)
P.S
国税は、生成AIで税金を計算しないように注意喚起しておいたほうがいいんじゃないかなあ?