山は登ったら降りるもの。
降りてこないと、人はそれを遭難という。
日本経済は成長軌道に入り、山を上り詰めた。
だからゆっくり降りてくる「成熟」軌道に入らないと、
経済が遭難してしまう。
なのに、いまだに「成長と分配」とか言っているんですねえ。
まるで、50代、60代のいいオッサンが、
「青春だあ~」というように。
本人は感じていないけど、周りから見るとイタいよね!
日本みたいに図体が大きくなってしまいすぎた国家が
「成長」って言っても、無理があるよなあ。
賃上げも無理あると思う。
50代、60代は青春時代と違った楽しみがあるはず。
スカイダイビングは、スカイダイビングするために上るよりも、
降りてくるときのほうが楽しいはず。
今の日本は、今までの経済成長を享受して、ゆっくりと降りてくる、
成熟の時期
「昭和元禄」って言葉があるけど、それで言うなら「令和化政」
「成長と分配」の昭和・平成を経て、今は「成熟と分散」の時代。
社会が成熟(倦怠期)段階に入ると、定期的・自動的なことが続く。
これを自動化して、時間を捻出し、
本業の就労時間を短縮しつつ、ある程度の給与を確保し、
残りの時間を育児、介護、副業など、いろいろなことに「分散」していく。
けっして滅私奉公的に働いて本業の給料を上げる
という昭和的な生き方を令和の人は望んでいない。
その点を理解していないと、
社会はどんどん悪い方向に進んでいき、
政府と国民の乖離は広がっていくと思う。
今以上に・・・