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AIの導入は、オープンソースを使う場合とSIerのAPIを使う場合では設計から異なる

2023-01-06 08:06:05 | AI・BigData
ちょっと中小企業のAI導入にかかわることがあって、
周りの人が知らなかったので、シェアしておきます。
これ知らないと、無駄なことしたり、あさっての方向に
開発が行ってしまうから。



【まず前提】

AIを導入するとき、どこにAIを導入したいかっていうのを決める。
これが決まった後の話。



■オープンソースを使う場合
 オープンソースは、CNN,RNNのように、
 アルゴリズム(畳み込み深層学習とか)としてまとまっていて、
 機能ごとに存在するわけではない。
 (というか、どのような機能に応用可能か日々研究されている)

 なのでこれらオープンソースを利用して、AIを利用したシステムを構築する場合は

 (1)どの手法、アルゴリズムを利用するかを決定する。
 (2)その手法を実現するのに学習データが必要な場合
    どのような学習データを収集(場合によっては生成)するか
    決定する
 (3)学習データを使って学習させる
   →学習してくれれば、使える

という手順である。
 適切なアルゴリズムがあるか、学習してくれるかは、わからない



■SIerのAPIを使う場合

富士通だと、Zinrai
音声合成、チャットボットなど、各目的ごとにAPIやライブラリがあり、
それを利用する(富士通以外でも、各社、API,ライブラリはある)
なので、目的が決まったら、SIerを呼んで

(1)どのAPI、ライブラリを使うか
(2)学習モデルをカスタマイズする必要があるか検討
  ・標準的なものを利用する場合→学習不要
  ・一部判断部分で、自社用にカスタマイズ必要→転移学習
  ・はじめっから学習させる
     →この場合、そのライブラリ、API使えないかも
(3)(2)の結果に応じて、学習を行う

となる。よって細かなAIの知識は必要ないが
・AIで実現できる機能を知っていて、その範囲内に要求を持ってくること
・学習不要か、転移学習かの判断
は必要になってくる



機械学習とか深層学習の話をしたがる人は、
「■オープンソースを使う場合」に偏っていて、
「■SIerのAPIを使う場合」で使う「何をどこで使うか」の
考え方を無視しているような気がする
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