令和3年2月5日(金)
春隣り : 春近し
暗く寒い冬も終りに近くなって、梅の蕾等に紅を見せ
草も萌え出し、日差しも一日一日濃くなってくる。
冬の辛さは、やがてやって来る春の暖かさを思うこと
で慰められる。
「冬来たりなば春遠からじ」と心待ちしていた春が、
もう直ぐそこまで来ていると思えばそれだけで心楽し
くなってくる。
春の訪れは、降る雨や吹く風、照る日や芽吹く草木と
いった身ほとりの移ろいに感じとり、その思いを「春隣」
という。同じように「春待つ」と言う季語があるが、こ
ちらは主観的に春を待ち詫びる気持ちが強い。
万作
紅梅
身近にも、万作が咲き始め、ご近所の梅も日当たりの場所
では紅梅が目立ちはじめ、公園の隅に雑草等が芽吹いて、
その中にポツンと黄色のタンポポが、、、、、、
確実に「春」はそこまでやって来た、、、、、、、、、
今日の1句
春隣り果樹の実の未だ寝惚け居り ヤギ爺