令和3年2月8日(月)
針供養 : 納め針
平素使っている針を納め、折れた古針を供養する行事
折れた針を豆腐や蒟蒻に刺して川に流したり、紙に包
んで神社等へ納める。
起源は定かではないが、中国の「社日」(土地の神様
を祀る日)に、「針線」(針仕事)を止むという習わ
しが在り、これに起因するという説がある。
平安時代に貴族の間で行われる様になったと考えられ
江戸時代には裁縫仕事の上達を願う祀りとして広まる。
針仕事は女性にとって重要な仕事だったため、折れたり
古くなった針に感謝を込めて、硬い生地等に針刺してい
たのを、柔らかな豆腐等に刺して休んで頂くという事で、
針供養を行ったようである。
この日は「事八日」(ことようか)といって、お世話に
なった道具を片付け、感謝をする風習が農村等に伝わる。
この日は仕事を休み、田の神を祀って働く日常に感謝し、
次の日から仕事を始める。12月28日には仕事納めの
日とする風習の様だ。
名古屋の若宮神社では」「御衣さま」(みころもさま)
と称し日常裁縫に携わる人々が、針仕事を休め、一年間
使った古い針を供養し、裁縫の上達を願う行事がある。
例年、地元の業界団体を始め賑わうが、今年は代表者
が参拝、他の方は日替わりに供養に訪れる様だ、、、、
今日の1句
腰屈めさび針をもて針供養 ヤギ爺