遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

針供養

2021-02-08 16:10:52 | 日記

令和3年2月8日(月)

針供養 : 納め針

平素使っている針を納め、折れた古針を供養する行事

折れた針を豆腐や蒟蒻に刺して川に流したり、紙に包

んで神社等へ納める。

起源は定かではないが、中国の「社日」(土地の神様

を祀る日)に、「針線」(針仕事)を止むという習わ

しが在り、これに起因するという説がある。

平安時代に貴族の間で行われる様になったと考えられ

江戸時代には裁縫仕事の上達を願う祀りとして広まる。

針仕事は女性にとって重要な仕事だったため、折れたり

古くなった針に感謝を込めて、硬い生地等に針刺してい

たのを、柔らかな豆腐等に刺して休んで頂くという事で、

針供養を行ったようである。

この日は「事八日」(ことようか)といって、お世話に

なった道具を片付け、感謝をする風習が農村等に伝わる。

この日は仕事を休み、田の神を祀って働く日常に感謝し、

次の日から仕事を始める。12月28日には仕事納めの

日とする風習の様だ。

 

名古屋の若宮神社では」「御衣さま」(みころもさま)

と称し日常裁縫に携わる人々が、針仕事を休め、一年間

使った古い針を供養し、裁縫の上達を願う行事がある。

例年、地元の業界団体を始め賑わうが、今年は代表者

が参拝、他の方は日替わりに供養に訪れる様だ、、、、

 

今日の1句

腰屈めさび針をもて針供養    ヤギ爺