遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

蕗の薹

2021-02-12 16:38:11 | 日記

令和3年2月12日(金)

蕗の薹 

蕗はキク科の多年草で、山野の其処ここに自生する。

辺りが未だ浅き雪の間、土手などに萌黄色の花茎を

擡げる。 

これが蕗の薹で大きな苞に包まれ、さながら早春の

妖精を思わせる風姿である。

花の開かぬうちに摘み取った蕗の薹は、蕗味噌や、

吸い物、天婦羅などにして色香、ほろ苦さを賞味する。

 

名古屋近郊の東谷山フルーツパークでは、この時期に

蕗の薹が見られる。

東谷山の蕗の薹、

 

春闌ける頃に、盛りを過ぎた蕗の薹は30cmほどに

伸び、「蕗のじい」「蕗のしゅうとめ」等と呼ばれる。

これは、花茎が伸びすぎて固くなり、食の時期を過ぎ

てしまったものを、人間の「爺」「姑」(しゅうとめ)

に例えて、年を取り盛りを過ぎた事を揶揄したもの。

蕗の爺

 

 

蕗の姑

※遊民ヤギ爺ブログ:「蕗のじい、蕗のしゅうとめ」

 (令和2年3月13日記述)を参照下さい。

 

今日の1句

早晨の未だ夢心地蕗の薹    ヤギ爺

(早晨:そうしん、朝の早いこと)