遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

春の雪

2021-02-19 16:41:51 | 日記

令和3年2月19日「(金)

春の雪 : 淡 雪

冬の雪と違い溶けやすく、降るそばから消えて

積もることがないので、淡雪ともいわれる。

普通、明るく軽快な感じであるが、時に春の大雪

に見舞われる事も在る。

春の雪という語感が、温暖な地方に住む者の印象

がすると、俳人の伊藤白潮氏は記述されていた。

確かに、先日の北国での大雪は、この地に住む方

には「またか!」と大変さを述べられていた。

 

昨日はこの地(名古屋)でも雪がチラつき北部では

少し積雪も在った。

午後には強風となり、暫し横殴りの吹雪となったが

直ぐに消えていき、積もる事はなかった。

この地では、見出し通り「春の雪は降る傍から消え

ていく」儚い、淡雪のようである、、、、

 

俳人、夏井いつきさんの著書「365日手帳」に、

久保田万太郎(俳人)さんの「春の雪」の鑑賞が

記述があったので紹介する。

俳人の名句(久保田万太郎)

ばか、はしら、かき、はまぐりや春の雪

場面は、馬鹿貝、貝柱、牡蠣、蛤と札を読み上げて

いる。魚屋の店先である。春の雪がふわふわと降って

いる。さて、どれで一杯やろうか、と楽しみなひと時。

(夏井いつきの365日季語手帳 名句鑑賞より)

 

何だか、とてもユニークな俳句、何かしら心温まる。

私もツラれて、今夜は熱燗でも、、、、(ヤギ爺)