令和3年2月19日「(金)
春の雪 : 淡 雪
冬の雪と違い溶けやすく、降るそばから消えて
積もることがないので、淡雪ともいわれる。
普通、明るく軽快な感じであるが、時に春の大雪
に見舞われる事も在る。
春の雪という語感が、温暖な地方に住む者の印象
がすると、俳人の伊藤白潮氏は記述されていた。
確かに、先日の北国での大雪は、この地に住む方
には「またか!」と大変さを述べられていた。
昨日はこの地(名古屋)でも雪がチラつき北部では
少し積雪も在った。
午後には強風となり、暫し横殴りの吹雪となったが
直ぐに消えていき、積もる事はなかった。
この地では、見出し通り「春の雪は降る傍から消え
ていく」儚い、淡雪のようである、、、、
俳人、夏井いつきさんの著書「365日手帳」に、
久保田万太郎(俳人)さんの「春の雪」の鑑賞が
記述があったので紹介する。
俳人の名句(久保田万太郎)
ばか、はしら、かき、はまぐりや春の雪
場面は、馬鹿貝、貝柱、牡蠣、蛤と札を読み上げて
いる。魚屋の店先である。春の雪がふわふわと降って
いる。さて、どれで一杯やろうか、と楽しみなひと時。
(夏井いつきの365日季語手帳 名句鑑賞より)
何だか、とてもユニークな俳句、何かしら心温まる。
私もツラれて、今夜は熱燗でも、、、、(ヤギ爺)