令和3年7月4日(日)
出 水 : 梅雨出水
出水は、梅雨の時期に限らず秋の台風の頃にも在るが、
秋の出水は「秋出水」という。単に出水と言えば梅雨時
の出水のことをいう。
梅雨の時期、殊に梅雨の末期には集中豪雨が多くなり、
河川の氾濫や洪水、山間の土石流が多くの被害を齎す。
昭和57年(1982年)7月の長崎豪雨はその典型的な
梅雨末期の豪雨で、多大な被害を齎した。
今までの常識が通用しないゲリラ豪雨は、平成に入っても
前期の15年間に8度、後期の15年間に12度もの集中
豪雨が日本列島に被害をもたらした。
最近では、
2017年7月5日 : 九州北部豪雨
2018年7月6日 : 西日本豪雨、広島被害甚大、
2020年7月4日 : 球磨川の氾濫(熊本)、等々、、、
これ等は「線状降水帯」型の集中豪雨で、一定の地域を
集中的に雨を降らせる。 積乱雲は何10万トンもの水を
蓄え、地上に豪雨を降らせる。1次~4次と次々に同じ場所
に雨を降らせる。
今まで、殆ど梅雨の時期に豪雨を発生しなかった地域でも
今では日本列島のほぼ全域で、7月豪雨が発生する様にな
っている。今後さらに強力となったゲリラ豪雨が発生する
と予想されている。
これは、地球温暖化による気候変動を疑う余地はないと、
気象の専門家達は述べている。
7月3日に起きた、静岡県熱海市伊豆山地区の土石流、
濁流が民家を呑みこみ、猛烈なスピードで海へ押し寄せる
映像はとても強烈で、ショッキングなものでした。
東日本大震災の折り、津波が猛烈な勢いで民家を襲う、、
あの時の映像が思い出され、、、再び恐怖に襲われた。
土石流は、二人の女性を海中で発見、死亡が確認された。
今なお行方不明者が20数名いるという。
今朝も雨が降り続き、土砂の中での捜索は時折警報が出て
中断を余儀なくされ難航している。
今回の土石流は10年程前に、上流で宅地造成をした場所
で発生したと報告された。(事前に亀裂が、、との報告)
乱開発等は無かっただろうか、、、、
山の斜面を土砂や木々が猛スピードで流れ、人家を呑み込
み、人の足では到底逃げ切れまい。
全国に何万か所も事前避難を要する場所があるという。
政府の対応、対作の遅れをいつも聞かされるが、、、、
昨日、小泉進次郎環境大臣は都議会議員選挙の応援演説に
出たという。
その時の弁が問題視されている。「私の出番は雨が止んで
から、土砂や瓦礫等の処理等、、、」と仰った様だ。
何度も軽い表現が繰り返されるが、呆れてものが言えない。
大臣というより、国会議員以前の問題、、、、
人材豊富で選ぶのが大変と、安倍総理は仰っていたが、?
今日の1句
晴れてなほ爪痕多き梅雨出水 ヤギ爺