令和3年7月6日(火)
ハイビスカス : 仏桑花
アオイ科に属する熱帯性常緑低木、高さは2~3m
中国南部原産といわれ、日本へは江戸の慶長年間(1610年)
薩摩藩主の島津家久が琉球経由で徳川家康に献上したと言われる。
熱帯、亜熱帯に分布し、約200種類がある。
同属にムクゲ、アオイ、オクラ等がある。
7~9月頃に直径10cm程の木槿(ムクゲ)に似た五弁の
漏斗状の花が咲く。濃緑の葉腋から長い柄を出し、その先に
蕊の突き出た大きな漏斗型の真っ赤で華麗な花を付ける。
如何にも南国的な花で、他に白や黄、ピンク色等豊かな色彩
でとても華やか。
日本では、沖縄、九州南部等で観賞用として栽培される。
温室物は春から咲くが、戸外では夏から秋に光沢のある大ぶり
な花が咲き、この辺り(愛知県)でも夏になると至る所に、
真っ赤な大きな花が、、、人気となっている。
名古屋港界隈では、大通りや彼方此方の日当たりの好い場所
でよく見かける花となった。
沖縄でえは「アカバー」と呼ばれる赤一重のハイビスカスが
定着している。
ハワイではハワイ州の州花となり、ハワイ語の「アカアカ」
仏桑花(ぶっそうげ)の由来は漢名の「扶桑」に、花の字を
加えて音読みしたものが訛ったといわれる。
また、この花を仏前に供える習慣があった事からとも伝わる。
「扶桑」は中国ではハイビスカスを指し,日の出る東海の中
(日本)にあるとされた神木の意味を指すともいわれている。
ハイビスカスは、エジプトの美を祀る女神「ヒビス」の名に
因み、ギリシャ語の「イスコ」に似て、「ヒビス」様に美し
い花の意味を持つと言われている。
今日の1句
海行かば光り眩き仏桑花 ヤギ爺