令和3年7月15日(木)
繍線掬 : シモツケ
バラ科の落葉小低木、高さ30~60cm
5~8月頃に枝先に5~6mmの小花を多数つける。
色は濃紅、淡紅、白色の五弁の花。
日当たりの良い草地等に自生するが、庭木、盆栽等の鑑賞用
にされる。
花が似ている、バラ科の多年草の「下野草」がある。
6~7月頃に五弁の淡紅色の細かい花が茎の先に密生して咲く。
雄蕊が花びらより長い。
繍線掬(シモツケ)と下野草の違い、我々素人には見分け難い
が、よく見ると葉と花に大きな特徴があるようだ。
繡線掬(シモツケ)
バラ科の落葉小低木で、葉は披針形または卵形をしており、
花は五弁の小花(直径5~6cm9を密生して付ける。
同属に「小手毬」がある。
小手毬
下野草(シモツケソウ)
バラ科の多年草で、葉が5~7に爆裂した不揃いの鋸歯が
ある。紅葉に似た掌状の葉。
花茎の先が幾つかに分かれシモツケより散らした様に花
を付ける。花よりも蕊が目立っている。
繍線掬(シモツケ)の由来
シモツケは和名で、下野国(シモツケの国、今の栃木県)
に産した花に由来する。別に下野草があるが、これは花が
シモツケに似ていることからである。
漢字の繍線掬は、中国名からきている。中国の戦国時代に
敵に捕らえられた父親を助け出そうとした娘(名を繍線)
が生きて父親に会う事が叶わず、父親の墓前に咲いていた
花を故郷に持ち帰り、育て開花させたという。この花を
娘の名(繍線)から「終戦掬」と読んだ。
徳川園の池の畔「瑞龍亭」の辺りにシモツケの花が」群生
している。小手毬の花に似た淡紅色のシモツケが池の鯉
を覗き見る様にして居り、暫し佇んでしまった、、、
今日の1句
だらだらと繍線掬続く女坂 ヤギ爺