令和3年7月11日(日)
蝉の声
先週の始め頃から、早朝から蝉の声が聞こえる様になった。
新聞を取りに出ると、夜が白々とする街並みから蝉の声。
居間に戻りベランダを開けると、一斉に蝉しぐれ、、、、
公園の木々の辺りから聞こえてくる。
未だ梅雨は明けていないが、晴天の朝の蝉達は忙しない。
太陽がやっと照り付ける頃に、賑々しく鳴く蝉は夏の季節
無くてはならぬ風物詩。林の中で一斉に鳴き出す「蝉時雨」
蝉は、半翅目セミ科の昆虫の総称。
街中で「ジージー」と鳴くのは油せみ、最近特に増えて来た
のがクマ蝉で「シャーシャー」と、話し声が聞き取れぬ程。
幼虫は凡そ5年前後を地中で木の根汁を吸って過ごし、最後
の年に地上に出て羽化し、成虫となる。
地上に這い出た時の穴が「蝉の穴」で木の根元に無数在る。
蝉の頭部は平たい三角形で、両側に丸い複眼が在り、その間
に3個の赤い単眼がある。 腹面の長い吻で樹液を吸う。
雄は腹面に発音器を持ち、これを震わせて鳴く。
雌は発音器が無いので鳴かず「唖蝉」という。
雌は樹皮に産卵、孵化した幼虫は地中で木の根汁を吸って
過ごす。
孵化、脱皮
蝉の成虫は1~2週間の寿命と言われるが、最近の研究で、
油蝉が32日、法師蝉が26日、熊蝉で15日間生存した
記録が在る。地上では天敵に襲われたり、菌類に冒され死
ぬケースも多く、今でもその生態は余り知られていない。
空蝉
今日の1句
生れし蝉己を知るや断末魔 ヤギ爺