令和3年7月14日(水)
狐の剃刀 : キツネノカミソリ
ご近所の庭先に、百合を細長くした様なオレンジ色の花
が咲いた。キツネノカミソリである。本来8月頃に開花
する花だが、今年は少し早い様だ。
そう言えば今日(7月14日)、北陸地方が梅雨明けを
宣言した。(例年より2週間程早いとの事)
狐の剃刀は、ヒガンバナ科の多年草で山地の林下に群生
する。 暗黒色の根茎を持つ、有毒植物。
春先、20cm程の剃刀状で白緑色の葉を数本出す。
8月頃に葉が枯れてから花柄を出し、先端に数個のユリ
に似た6弁で黄赤色の美しい花をつける。
この花の和名のキツネノカキソリは、葉の形に由来する。
食用とされる、「カンゾウ」等によく似ているが毒性が
強いので、決して口にしてはならない。
カンゾウ(我々には見分けが難しい)
白鳥庭園の池の畔の山道(人口)を行くと、狐の剃刀が
所々にオレンジの美しい花が、これから見頃を迎える。
愛知県豊田市稲武の夏焼城ケ崎に在る「大平井公園」は、
狐の剃刀の群生地として知られている。
名古屋市内の小学校では、毎年「夏期講習」でこの地で
合宿を行う。 子供達にとって初めて親元を離れ外泊を
し、野外学習を行う。(私の子供達も経験している)
昨年に続き、「新型コロナウイルス」感染予防のため、
今年も中止となった。(残念だがやむを得ぬか)
「大平井公園」の狐の剃刀は、毎年8月が見頃を迎える
が、今年は早くも開花している様だ。
かなり山深い場所で、熊の出没注意の看板が出ている。
熊の出没は年々多くなっている様で要注意、一人で出か
けぬようにとのこと、、、、、、
今日の1句(俳人の名句)
きつねのかみそり一人前と思ふなよ 飯島 晴子