令和4年9月2日(金)
甘 庶 : さとうきび
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イネ科の多年草、原産はインドと云われるが現在はインド
ブラジル、キューバ、パキスタン、メキシコ、中国等と
全世界の熱帯で広く栽培されている。
日本へは17世紀に中国から渡来、現在は沖縄が主な生産
地であるがそれは需要の一割にも満たず、大半を輸入に依
存している。
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日本での他の生産地は鹿児島県と、四国の4県に集中。
只、静岡県の遠州横須賀の地域では江戸時代に藩の役人が
四国を訪れた際、砂糖黍の栽培を見聞し、地元に帰り藩の
産物とし、以来栽培を続け今では年間20tを栽培する。
甘庶は大型の花序を付けるが、自家不稔のため茎を切って
植付け、節から発芽・発根させる栽培法を行っている。
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草丈3~4m程の茎から汁を絞って砂糖を精製する。
葉はトウモロコシのように幅広の線形をしている。
「サトウキビ」の日本語の別名の「甘庶」(かんしょ)は、
サツマイモの「甘藷」と同じ発音で、混同し易い。
中国語では「甘庶」を「ガンジョー」と発音する。
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砂糖の精製法、
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黒糖の作り方
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煮詰めて、黒糖を作る、
サトウキビはテンサイと並び、砂糖(藷糖)の原料となる
農作物でその殆どが砂糖の原料となるが工業用エタノール
の原料や、旨味成分のグルタミンを産出「味の素」の原料
ともなる。
甘庶の茎から汁を搾り、レモンやクエン酸を加えた清涼飲
料水を販売している
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私の少年時代、シーズンになると街の駄菓子屋の店頭に、
サトウキビを立てかけて1本ずつ販売していた。
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それを節の部分で折り、表面の硬い皮を削いではかじり、
甘い汁を吸い、食べかすをはき出していた。
へし折って、皮を剝いて競争でかじっていた、、、、、。
(サトウキビにはそんな懐かしい思い出がある。)
今では偶にスーパー等で、節の所でカットした物を売って
いるが、、、老骨の私にはとても「歯が立たない」
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今日の1句
甘庶かじりし頃の昭和かな ヤギ爺
※甘庶 : さとうきび