遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

葡 萄

2022-09-28 16:47:08 | 鶴舞公園へ行って来ました
令和4年9月28日(水)

岡山の葡萄

葡萄は蔓をもち巻きひげによって絡まる、ブドウ科落葉低木。
棚を作り栽培される。一房に30~100粒程の実が付く。
原産地はアジア西部からヨーロッパ南部の地で、中国へは漢
代に張騫(ちょうけん)が西域からもたらしたと云われる。
唐の時代、長安では既に葡萄酒が飲まれていたという。
日本では「柴葛」(えびかずら)や、山葡萄の奬(しょう、
果汁を醗酵させたもの)が早くから薬用として飲まれていた
事が仏典に記されている。
葡萄酒の伝来は、南蛮船により「チンタ」(ポルトガルの
葡萄酒)が最初であった。
葡萄の表記はギリシャ語「botrus」を中国語で音訳された
ものといわれている。
寛永13年(1636年)の俳諧作法書「はなひ草」の中
に「ぶだう」と在り、正保2年(1645年)の「毛吹草」
には「葡萄」とある。

葡萄の主産地は甲州が名高く他に岡山・大阪・信州が在る。
フランスからに輸入種、青く大カット・オヴ・ア
レキサンドリアは温室栽培され、アメリカ産黒色のキャン
ベル・アール、赤色のデラウエアなどが広く普及した。
日本で開発された「巨峰」等、新しく大粒な品種が次々に
誕生していった。


岡山の葡萄が届いた。数年前知人から岡山の葡萄を頂き、
この中の「ピオーネ」の味が忘れ難くなった。
以来、知人にお願いして毎年少し取寄せる様になった。
今年は大粒の葡萄4種(一品ずつ)が届いた。

私にとって贅沢な(年に一度)味くらべである、、、。

① ピオーネ

 巨峰とカノンホール・マスカットを交配育成したもの。
 巨峰の甘さとマスカットの爽やかさのベストマッチ。

② オーロラ・ブラック

 岡山農業試験場の自然交配したオリジナル品種。
 大粒、種なしの高糖度、ピオーネに似た味わいで、
 この種は収穫後の日持ちがよく輸送が安易との事。

➂ クイーン・ニーナ

 大粒な赤葡萄で、果皮が薄く歯切れが良い。果肉
 はプリプリで果皮の渋みが少なく高糖度。
 安芸津20号と安芸クイーンを掛合わせ、ルビー
 のような輝きが売り物とか、、

④ シャイン・マスカット

 大粒、種なし、美しい黄緑色で光沢のあるエメラ
 ルド・グリーンの宝石を思わせる。
 パリッとした果皮と弾力がある果肉、味、香りが
 とても良い、今一番の人気の品とか、、、
(以上は、農家さんの口述によるものです。)

今日の1句

葡萄一つ口一杯の甘さかな   ヤギ爺