令和4年9月17日(土)
杜鵑草 : ほととぎす、油点草
ユリ科の多年草、山地の半日陰や湿り気の多い地に生える。
山地の崖っぷちや林の中などにも自生している。
茎は直立し、長さ60~90cm程になる。
葉は互生し、笹の葉に似て先が少し曲がっている。
9~10月頃、夫々の葉の基部に花が1~3個つく。…
中国の漢名では「油点草」という。
学名の「Tricyrtis」(トルキルテイス)は、花の外花被の基
部が3枚在り、「treis」は数の3を表す。また「kyrtis」は
曲がるという意味からこの学名がついた。
「杜鵑」の名は、花被片に薄紫色の斑点があり、それが鳥の
「時鳥」の胸に在る斑点に似通る事から付いたとされる。
本州の九州から東北、北海道の西南部に分布し、沼や池の畔
等の陰湿な地に自生している。
近頃は家庭などにも植えられるが、乾燥に弱いので用土の地
表が乾いたら灌水をし、半日陰にするか遮光ネットを取りつ
ける必要があるといわれる。
夏場には気温が上がり過ぎると、根腐りがあるので注意。
名古屋近郊の庭園を吟行等で訪れると、杜鵑が見頃、、、
東山植物園、
徳川園、
白鳥庭園、
東山植物園、徳川園、白鳥庭園など、、何れも園内の日陰
に植栽され、林(人口)の中を何気なく覗くと薄紫色の花
が気どってポーズを決めている、、、、。
今日の1句
杜鵑さ迷ひ居たる小暗がり ヤギ爺