お葬式である。読経をやめた住職が無地の位牌を取り出した。
「戒名をつけたいがお望みがおありか」と住職が振り返った。私が次男坊に、「いくら出せるの」と聞く。「普通30だけど、社長なんだから50は出したいよね」次男坊は何も言わない。「住職30でお願いします」言いながら、長男も居たんだっけなぁ、あちゃぁと冷汗がでる。
長男が寄ってきた。住職が大変に立腹しているという。
「金のことなど一言もいっていない。あの男はなんだ」
住職に土下座をして謝罪する。大きな目でにらんでいる。怖くて頭をあげることができない。「顔をあげて下さい」住職の声におそるおそる顔をあげる。住職の後ろに長男をはじめ遺族が勢揃いしていた。息をのみ込み、また土下座をした。
「戒名をつけたいがお望みがおありか」と住職が振り返った。私が次男坊に、「いくら出せるの」と聞く。「普通30だけど、社長なんだから50は出したいよね」次男坊は何も言わない。「住職30でお願いします」言いながら、長男も居たんだっけなぁ、あちゃぁと冷汗がでる。
長男が寄ってきた。住職が大変に立腹しているという。
「金のことなど一言もいっていない。あの男はなんだ」
住職に土下座をして謝罪する。大きな目でにらんでいる。怖くて頭をあげることができない。「顔をあげて下さい」住職の声におそるおそる顔をあげる。住職の後ろに長男をはじめ遺族が勢揃いしていた。息をのみ込み、また土下座をした。