「古都逍遥 京都・奈良編」「花の詩」「日常のこと」や花や風景写真

 京都・奈良を中心に古刹・名刹や「花の詩」等の紹介。花や風景写真、オリジナルの詩、カラオケ歌唱など掲載しています。

補陀洛山「観音寺」(かんのんじ)

2008年04月02日 15時15分24秒 | 古都逍遥「京都篇」
 京都府福知山市にある観音寺は、通称「丹波あじさい寺」として知られており、百種類一万株が育てられ6月初旬から7月初旬にかけて多くの人々が訪れる。

 当寺は奈良時代の養老4年(720)にインドの帰化僧、法道仙人によって一霊木から十一面千手千眼観世音菩薩像を刻んで本尊とし、草堂に安置されたのが開基といわれ、その後、平安時代の応和元年(961)、踊り念仏で有名な空也上人が七堂伽藍を建立。その後は元正・醍醐天皇勅願寺として栄え、鎌倉時代には25余坊の寺坊が軒を並べる中
本山の寺院として栄えた。しかし天正4年の明智光秀の焼き討ちでことごとく焼失、現在の塔堂は江戸時代の元禄6年(1693)に再建された。明治29年に大聖院・多聞院が統合され補陀洛山観音寺と総称し現在に至っている。本尊の観世音菩薩は秘仏とされ平素は拝観できず、次のご開帳は平成42年となっている。本尊の観音は西方(財宝)を向いて立っており、お詣りすると財宝に恵まれるといわれている。

 高い石垣が組まれた荘厳な山寺だが、四季折々の花が訪れる人々を楽しませてくれる。紫陽花は1970年頃から植栽され、木造金剛力士像が並ぶ山門のそばに咲くヒメアジサイのほか、ヤマアジサイなどが水色や紫色などは見事である。
 あじさい期間中は入山料が必要、あじさい祭は6月第4日曜日。

 所在地:京都府福知山市観音寺1067。
 交通:JR山陰本線福知山駅から京都交通バス綾部方面行きで15分、観音寺下車、徒歩5分。車の場合、近畿自動車道舞鶴線福知山ICから東へ15分、福知山市と綾部市を結ぶ府道の中間点。

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