「古都逍遥 京都・奈良編」「花の詩」「日常のこと」や花や風景写真

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被爆した親族

2020年08月10日 10時01分12秒 | 日常のこと&写真
 今日は休養日としよう。
 塾も休み、明日は夏期特別号第二刊の第一回目ゲラが入る日、とりあえず今日は狭間の休養日として、心身ともに休めよう。
 昨日は長崎に原子爆弾「ファットマン」投下された忌まわしい日。
 実は父の妹が長崎に嫁ぎ質店を営んでいた。子供は5人。家族7人が原爆の被爆者となった。幸い亡くなりはしなかったが後遺症に苦しんでいた。
 毎年、投下時刻午前11時02分には長崎の方を向いて合掌する。
 幼かった自分だが空襲の恐怖は未だに記憶に残っている。防空壕に身を潜めて母に抱き着いていたことも・・・。
 そして戦後、食べる物がなく野原の草を食べたことも。「ご飯食べたいよーー」と母に泣いていたことも、まだまだ記憶は薄れない。
 それから程なくして赤痢が大流行し食べモノがますます困窮した。
 胸を患って長い闘病生活を余儀なくされたが、父の上司がお見舞いにと進駐軍から入手したようだが「クリームパン」を頂いた、口にしたときこんなおいしいもの
があるんだとビックリした記憶も。
 戦後の混乱期、とにかく日本中が貧乏、我が家も類に漏れなかった。多くの人たちは仕事もなく路頭に迷った日々だ。
 昭和は煌めいていた、良かったとか懐かしむのも良いが、決して良き時代ではなかった。我慢と挑戦、生きる執着心で立ち直ってきた時代だ。バブル期はそのご褒美のようなものだ。
 今日は、休養日とするがお墓参りに行ってこよう。長崎大村から先祖代々の墓を当地に移してから40年ほど経った。今は両親と姉の夫とその長男が眠っている。
 静かに供養する一日として心身ともに休めよう。



                「鎮魂太鼓」奉納

 


 
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