
景気減速の影響で自動車市場が低迷しており、販売は3カ月連続、生産は2カ月連続で減少した。
1-6月の累計で見ると、販売は前年同期比1.4%増の1,185.03万台、生産は2.6%増の1,209.50万台。
伸び率は販売・生産ともに7ポイント低下した。中国汽車工業協会は定例発表会で、2015年の自動車販売の伸び率は3%になると予測した。年初に示した7%増から4ポイント引き下げた。←自動車販売台数速報 中国2015

独系、韓国系が売り上げを落としており、日系の販売が好調で、6月は独系を抜いて、外資系シェア1位を獲得した。
日系ではマツダの伸びが目覚ましい。
マツダは6月の中国新車販売が14.2%増の1万7,400台、1-6月の累計販売が17.3%増の11万5,979台となった。
「マツダ3アクセラ(Mazda3Axela 昂克賽拉)」などスカイアクティブ技術搭載の3車種が牽引し、累計販売は上半期として過去最高を更新した。
同社は8月に「マツダ6アテンザ(Mazda6Atenza 阿特茲)」の2015年モデルを投入する予定。
ロイターの報道によると、今年の中国での自動車市場の成長は緩やかであるものの、消費者の消費行動の変化がマツダ自動車の急成長をもたらし、販売台数で記録を塗り替え、市場のニーズを満たしている。
マツダは自社のスポーティなデザインがますます多くの中国人消費者の注目を集めていることに気づき、さらに、これらの消費者はそれまでの盲目的な自動車選びや、ドイツ車を代表とする歴史ある自動車メーカーだけが理想の車を生み出せるといった考え方を捨て始めていることを実感している、と。

フォルクスワーゲンは品質やサービスの問題が過去3年のうち2年露呈しており、ドイツ車に対する消費者の懐疑心は大きく膨らんだ。
また、ダイムラー社のメルセデスベンツも販売方式において問題が指摘され、「ドイツ神話は打ち砕かれようとしている」と。
マツダの中国での2つの合弁会社のうちの1つである長安マツダの松尾則宏社長は、「魂動のコンセプトが13億人全員をカバーすることは不可能。
しかし現在我々は中核顧客層の増加に取り組んでおり、これは市場シェアのコントロールに力を入れるフォルクスワーゲンやGMにはできない」と先週南京での取材で語っている。
また、「自動車市場が成熟するにつれ、消費者はこれまでのように一部のブランドの固有の優越性から判断するのではなく、デザインや独自性を自動車選びの判断基準にするようになってきており、マツダはまさにこうした細分化市場において発展しようとしている」と語った。←人民網など報道から
トップへ戻る(全体表示)