日々改善

今日の問題を明日に残さない!問題解決を図って行く様をリアルに描写していきます。経営コンサルの視点で物事を見ていきます。

人を殺すやさしさ

2007-05-04 | 自己啓発
お客様からのお問い合わせがありました。
担当者不在です。
お客様は、相当お急ぎです。

このような場合の対処方法にはいつも悩まされます。

先日もこのようなことがありました。
お客様が自社の経理内容について分からないと言って
お問い合わせがありました。
通常であれば担当者が直ぐに内容を確認して
回答をさせていただくのですが
当日は、担当者が不在です。

結果、お急ぎだからと言う理由で
担当者の上司が電話を取りそして
回答をしていました。

ここで問題が発生しました。
例え上司とは言え、担当者不在の際に
答えをそのままお教えしてしまったのです。

困った時ほど絶好の指導のチャンスはありません。
そのチャンスに、担当者が普段どのような指導を
しているかも把握しないまま答えだけ教えてしまったのです。

困った=会計事務所に連絡
これでは、会計事務所がいないと何もできない企業になってしまいます。
必要なのは、企業が自分で処理、解決できる能力を持つことです。
にもかかわらず、簡単に答えだけを教えてしまう。

やさしさを履き違えると動けない人を作ってしまいます。
介護保険が以上に高額になったのも
動ける(筈の)人に対して、動く必要がないといって
介護業者が身の回りのことをしすぎた結果です。
人間は寝たきりが本来の姿ではなかったはずです。
生活指導することは教える側にとっても大変な作業です。
食べられないと言われれば
食べさせてあげるのが手っ取り早いことは言うまでもありません。
しかし、それをすればするほど
生活できない人を作ってしまいます。

やさしさの中には
人を殺すやさしさがあることも認識しておかないと
気付かないうちに周囲の人の公害を撒き散らしている
自分になってしまいます。
気をつけたいものです。
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