晴耕雨読、山

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終わるのを哀しむ『蜩ノ記』

2012年04月01日 | 読書
お家騒動に巻き込まれ3年後には切腹となる武士と家族、それの監視役に命じられた者、幽閉の山里の四季の折々と村人、お家大事の藩、息の詰まるような展開と穏やかな日々の情景描写に引き込まれ先を急いだ。が、やはりと言うべきかラストは凛とした「武士の誇り」に蜩(ひぐらし)が哀しむように鳴く。しばし余韻に浸った。




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