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警察学校は大変だ『教場』

2014年03月20日 | 読書

警察学校を舞台にした小説が面白いのか半信半疑だったが、読み始めてすぐにストーリーに引き込まれた。携帯電話の使用は土日のみという全寮制の閉鎖的世界での厳しい教練の毎日。座学や職務質問、取り調べ、救助訓練などの実技のほか、訓練用交番を拠点に24時間の校内の巡回警邏も。当然と言えばそうだが各署への配置前に一定の実務レベルにまで育てる。その中での体罰・連帯責任のペナルティ、学生間のいじめ・トラブル・事件。小説だし、多少の誇張も含まれていると思うが、4歩以上の校内・寮内移動の駆け足などは実際ありえる話。だが、書かされる日記に創作が含まれていると退校処分、誤認した記述は一晩中廊下での正座など、調書ねつ造などの不祥事もあったが、本当なのだろうか。ともかく警察官は卒業するのも大変だ。