自宅から30k弱、同じ県内の鳩山町にある灌漑沼の桜を撮る。それほど有名ではないこの場所を知ったのは、先月ある雑誌に掲載されていた写真。町の名前しか分からなかったが、越生町の梅まつりへの道中に偶然見つけた。ネットでも再確認、あとは桜の咲く時季を探っての1回目は朝。風が弱い時間帯で映り込みを、と夜明け前の到着。この日は霜が降りて寒く、足踏みしながら待つ。結局、山に遮られて陽が射し込むのは暫く後の時間になった。そして満開のころを狙った2日後の夕刻にもう一度。もっと広角で撮りたいが背景の山が低いので空が入り、散漫になってしまう。マジックアワーが過ぎて周辺は漆黒の闇、いつの間にか一人になってしまった。また1年後に、その時はもっと大勢のカメラマンが来そう。