7月に入って連日の雨。待ち望んでいたわけではないが本格的な梅雨の到来、それなりの過ごし方もある。溜めていた録画済みの紀行番組にしょうか、それとも目いっぱい図書館から借りた本でも読もうか。結局、本を手にして読み疲れたころ、何気なくスイッチを入れたラジオからの音楽。低音で、ささやくような、語りかけるような歌声にびくっとする。耳をすませば、ゆったりとしたメロディに乗って流れてくる言葉。そのひとつひとつが心に沁みてくるようだ。<♪元気でいますか・・・♪覚えていますか・・・♪寒い夜も雨の朝もきっとあったでしょう・・・(『明日への手紙』作詞・作曲/池田綾子)>。初めて聴いた手嶌葵(てしまあおい)という女性シンガーの歌。そぼ降る雨にげんなりしていた気持ちを優しく包んでくれた。心が疲れたときや元気がほしいとき、そして今日のような日にも、この人の歌声を聴いてみたい。
手嶌葵「明日への手紙(ドラマバージョン)」