最終日の3日目はバスターミナルのある上高地まで往路を戻る。横尾まで下り道だが昨日の急登、今度は急下降になる。石、岩の道を滑らないように。右膝は今までのところ、あまり痛みは無いが筋肉疲労も溜まっているはずだ。オーバータイムは覚悟、慎重に降りて行こう。赤い実のナナカマド、山肌を染める紅葉に見送られて歩き始める。Sガレ付近で前穂・奥穂・北穂にいよいよお別れ。後方から追いついてくる登山者に道を譲り、マイペースでガレ場を過ぎ、横尾谷の流れが左手眼下に。途中緩やかになった道は再びの急な下り、小さなジグザグを繰り返して着いた本谷橋で休憩。あとは楽になって横尾まで淡々と進む。そして徳沢では名物のソフトクリーム、噂どおりに美味い。明神で葉ワサビのオニギリで昼食、上高地までの道は往路とは違う樹林帯を行く。昨年、熊被害のあった小梨平キャンプ場に来れば河童橋はもうすぐ。そう言えば今回、熊はもちろんだが猿にも出会わなかった。猿に会わなかったのは、これまでで初めてのことだ。再度の河童橋から見納めの穂高連峰、そして梓川沿いの道を行けば終点のバスターミナル着。6時間強の道のり、やれやれだ。若い頃も含め、GWの残雪期や夏には来ているものの紅葉時季の涸沢は初めて。それが3日間とも好天に恵まれて(日本一とも言われる)“山岳紅葉”と星空、モルゲンロートも贅沢に楽しめた。膝痛の不安を抱えながらの今回だったが、横尾の1泊追加とマイペースの歩きが良かったのかもしれない。これからも年齢相応の山歩きを胸に刻んでおきたい。2021年10月4日(火)/涸沢06:40~08:15本谷橋08:30~09:30横尾09:40~10:40徳沢10:55~11:45明神分岐12:00~12:50上高地(シャトルバス・上高地13:15=<30分>==13:45 さわんど大橋バス停/駐車場と同経営の「梓湖畔の湯」で入浴、駐車場利用者100円引きの630円。温泉・対応とも気持ち良く、帰路の運転4時間半もそれほど疲れを感じなかった)