あの8月15日に戦争は終わっていなかった。浅田次郎作の上下巻900頁の「終わらざる夏」をやっと読み終えた。アメリカの攻撃を想定して千島列島北端の島を守っていた兵士たちが戦争終結の平和を感じる間もなく、ソ連軍の侵攻で戦いを余儀なくされた。巻きこまれる普通の人々のくらし、父・母、疎開の子供、動員女生徒、ふるさと、そして短い夏に花咲き揃う北の島。遺されたノートの押し花にこの島の花(エゾトリカブト、コマクサ、チシマフウロ、レンゲショウマなど山で聞いたことのある花が)など、随所で涙腺が刺激され、読み応えあった。(我が故郷・北海道が武力占領されていたかもとは思い過ぎ?)
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