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伝統ある英国のTANNOY IIILZで聴く、音楽の父J.S.バッハ音楽を知る喜び・・・

音楽好きのIIILZ Monitor Goldユニットの箱を改良して楽しむダメオヤジ金ちゃんです。

J.S.バッハの作品クラヴィーア練習曲第1巻「6つのパルティータBWV825-830」の曲を考察する。

2025年04月28日 | J.S.バッハ制作音楽


先日所用で東京に行った時つい秋葉原を散策してしまった、当然立ち寄るは無駄であろうと思うが、よく訪れる真空管屋さんで、其処には新品のECL82 / 6BM8 RAYTHEON マッチドペアが並んでいたので追衝動買いしてしまった、価格は消費税込みで¥15,400でした、全くの無駄使いである。
此のミニ管ECL82 / 6BM8は元々テレビの垂直偏向回路の発進及び出力用に開発された真空管で、ヒーター規格違いのバリエーションの豊富さは特筆すべき効能があり、大変重宝されブラウン管でのテレビジョンでは欠かせない球であった。

今年も新緑の季節にやって来る大型連休である、連休前娘も遊びに来て、25日に帰って行った、現在川崎の武蔵小杉に転居した為にご主人お出張中次は6月にも遊びに来るそうである。



連休は最近仕入れたアルバムを聴く予定です、此の連休時期は何処に行っても混み合ってますので大人しく、自分お部屋でおとなしくする事が何よりです、美味しいドリップ珈琲を淹れ早速購入したRAYTHEON の球をアンプに装着しテストした。

今日は装着後3日目です、先ず先ずの落ち着き様ですそれと全体的におとなしい感じの響きで聴き疲れない音の様で、音質も普通の様です。此のように他の国産品(東芝)(松下)(日立)(NEC)比べると安定した良さを感ずる。購入時はELECTRO-HARMONIX 6BM8が接続されていたが国産品が優った。
表示は日本製とあるが筆者の知る限りはRaytheon Companyは米国の軍需製品でしたが今や日本と合併した会社となっている。真空管の入った箱は新しいのだが現行品なのであろうかは不明である。しかし視聴した結果は筆者の独断ではあるが、日立製品の6BM8が一番輝きがあり聴きやす区個人的には好みである。

つい先日TANNOY IIILZ Monitor Goldのユニットの裏側部分も柿渋液を塗り一応安定したが効果は絶大であり鍵盤楽器の表情が誠に良く分かる様になった、今回紹介の6つのパルティータ等の演奏も実に興味深く解析できる様です。



一見髭を伸ばし印象が変わった、本日のメインはピアノ、マーティン・ヘルムヘン(Martin Helmchen 1982-)と言えばヴァイオリン、ユリア・フィッシャー(Julia Fischer 1983-)とのシューベルト(Franz Schubert 1797-1828)のヴァイオリンとピアノのための全作品程度は知っているがその程度である。
シューベルトの作品好きで良く聴くヴァイオリン・ソナタ第1番ニ長調 D.384, Op.137-1などは今までアレクサンドル・メルニコフ & イザベル・ファウストを聴いてきたが、最近はユリア・フィッシャーヴァイオリン、&マーティン・ヘルムヘンを聴くことが多くなった。



それと注目するは昨年発売したBWV825-830(クラヴィーア練習曲第1巻)(Sechs Partiten, Erster Teil der Klavierübung BWV 825-830)のアルバムを聴いてみたがピアノの音が気になった。
バッハの《パルティータ》は1726年から1730年にかけて第1番から第5番まで分冊として出版され、1731年に第6番を加えた全曲が「作品1」と銘打たれて出版された。

因みに第2巻:フランス風序曲 BWV831 · イタリア協奏曲 BWV971
   第3巻:前奏曲とフーガ 変ホ長調『聖アン』 BWV552 · 21のコラール前奏曲 BWV669‐689 · 4つのデュエット BWV802‐805(第1曲 ホ短調 · 第2曲 ヘ長調 · 第3曲 ト長調 · 第4曲 イ短調)
   第4巻:ゴルトベルク変奏曲 BWV988 と続いた。
此処で注目はバッハもお気に入りと様で色々転用している様である

特に《パルティータ》第 6 番には、資料が 3 点あるので、それぞれを初期稿(=ヴァイオリンソナタ BWV 1019a の筆写譜)、中期稿(=アンナ・マグダレーナ・バッハのための小曲集に収録されているバッハ の自筆譜)、後期稿(=印刷出版された初版譜は現存しないが、翌年にまとめて再版されたものと同じ であったと仮定する)として議論を進めることにする。 この様な背景を知りながらパルティータの音楽を紐解く事も楽しみでもあり、バッハへの思いも益々興味が湧くのである。
第6番 「アンナ・マクダレーナ・バッハのための音楽帳」に初稿がある。
 1.トッカータ(Toccata)A-B-A’の三部形式。Bの部分は3声のフーガ。
 2. アレマンダ (Allemanda)ニ部形式。
 3. コレンテ (Corrente) BWV1019a(第1稿)の第3楽章を転用。A-B-A’の三部形式。
 4. エール(エアー) (Air)二部形式。
 5. サラバンド (Sarabande)二部形式。
 6. テンポ・ディ・ガヴォット(Tempo di Gavotta) BWV1019a(第1稿)の第5楽章を転用。二部形式。ニ声のガヴォット。
 7. ジーグ (Gigue)二部形式。3声のフーガ。
現在演奏されるJ.S.バッハの「ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ」(全6曲)は、1717 年から 23 年にかけてのいわゆる「ケーテン時代」の作品とされている。BWV1019aの演奏者によっては省略される場合もあるがソナタBWV 1019aの初期のバージョンから2つの楽章を加えたViolin Sonata in G Major, BWV 1019a: I. Adagio Violin Sonata in G Major, BWV 1019a: II. Cantabile, ma un poco adagioも機会があればレイラ・シャイエフとヨルグ・ハルベクも一度聴くことも面白い。



マルティン・ヘルムヒェン(Martin Helmchen)
ドイツ人ピアノ奏者マルティン・ヘルムヒェンの華麗な演奏は、これみよがしな派手さとは無縁だ。彼は、敏速な指とともに音楽の深部へと入り込み、知性と生気に満ちた感情を追求することによって、聴き手を天上へといざなうタイプの演奏家である。
約20年にわたり世界屈指の舞台で演奏を重ねてきたドイツ人ピアニスト、マルティン・ヘルムヒェンは、今日、もっとも引く手あまたのピアニストの一人である。彼は、音に対する驚くべき感性と精巧なテクニックに支えられた独創的で強烈な演奏によって、他に抜きん出ている。2020年には名誉あるグラモフォン賞を受賞した。とこの様に掲示されたいた。



 JSバッハ:6つのパルティータ(クラヴィーア練習曲集第1巻) BWV.825-830 
  Disc1 ・パルティータ第1番変長調 BWV.825 
     ・パルティータ第3番二短調 BWV.827
     ・パルティータ第4番二 長調 BWV.828 
  Disc2 ・パルティータ第2番ハ短調BWV.826 
     ・パルティータ第5番ト長調 BWV.829
     ・パルティータ第 6番ホ短調BWV.830 
 マルティン・ヘルムヒェン(タンジェント・ピアノ=タンゲンテンフリューゲル) 
 使用楽器:レーゲンスブルクのシュピート&シュマール工房1790年製オリジナル 
 録音時期:2022年9月5日~8日、2023年1月3日~6日 
 録音場所:ヘッドフォンスタジオ放送 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

音はチェンバロとの違いがある、筆者が思うは音質は木訥した音が素朴でバッハの音楽を訴えるには適している様に感じる、タンジェントピアノは、チェンバロや初期のピアノに似たデザインの非常に珍しい鍵盤楽器です。



それは通常5オクターブのキーを特徴とし、キーが押されたときに弦は狭い木製または金属のスリップによって作用されます。最前線を代表するピアニストのひとり、マルティン・ヘルムヒェン。出身の指揮者たちと共演していますが、今回、バッハ作品の録音に初めて選んだ楽器はタンジェント・ピアノ。 18世紀以降ドイツ西部を中心に普及し、打鍵時にタンジェント(タンゲンテ)と呼ばれる小片が弦を打つ構造の鍵盤楽器です。
バッハも好んだクラヴィコードに似ていて、普及した時代こそバッハの活躍期より遅く、地域もやや異なるもの 「チェンバロでも現代ピアノでも恐る恐るバッハ作品の一面に触れられる」と語るヘルムヒェン(詳細はライナーノートの本人コメント(独英・仏語)を参照)。はの決断な解釈姿勢そのままに、バッハの想定していた音作りの真意に耐える機微豊かな演奏の魅力を、ヘルムヒェンの録音の多くを取り組むディナーのバッハ教会カンタータ録音群(SDG)などでも実績のあるトーンマイスター、ゼバスティアン・シュタインの丁寧な仕事が隅々まで隈なく伝えます。
確かに聴けば分かるが、バッハの朴訥なパルティータ曲をチェンバロに似たタンジェントピアノは鍵盤の強弱を音に表し一層興味深い演奏が体感出来た。



次はそれと対照的な、最近良く愛聴するのはパスカル=ジョゼフ・タスカン モデルを演奏するレオンハルトの弟子フランチェスカ・ランフランコ(Francesca Lanfranco)が演奏するバッハの6つのパルティータです。



トスカーナのレプリカで「6つのパルティータ」を演奏するフランチェスカ・ランフランコ。2012年にイタリアのG・コラッツァが製作したパスカル・タスカンの1750年頃のチェンバロのレプリカでバッハの「6つのパルティータ」を演奏する彼女は、ジュネーブ音楽院でレオンハルトの弟子である名手クリスティアーネ・ジャコットにチェンバロを師事。

ジュネーブ音楽院ではレオンハルトの弟子である名手クリスティアーネ・ジャコットに師事し、首席賞を受賞。また、イタリアのシエナにあるキジアーナ音楽院でも学び、ボブ・ヴァン・アスペレンや、1958年トリノ生まれの著名な女性名手ケネス・ギルバートといった世界トップクラスの巨匠に指導を受けた。現在62歳のランフランコは、長年にわたり未発表のまま残されている「6つのパルティータ」の録音に取り組んでいる。非常によく知られ、研究され、演奏されてきた彼女は、歴史的な慣習に最新の注意を払いつつ、独自のスタイル、タッチ、そして楽器の音を巧みに組み合わせることで、この作品の新たな発見と解釈を強調した、他に類を見ない演奏を生み出しました。彼は、この作品に対する独自のスタイルと解釈を強調する、他に類を見ない演奏を展開しました。



パスカル=ジョゼフ・タスカン1世(1723 -1793)は、ベルギーのTheux(トゥー)出身ですが、パリのブランシェ工房で修行。1766年フランソワ=エティエンヌ・ブランシェ2世亡き後、工房を継ぎ、1776年その寡婦と結婚。チェンバロ制作家として国王ルイ15世と16世の宮廷で名声を確立しました。この名声はピアノの人気が台頭するまで続き、タスカンが亡くなる頃には工房でのチェンバロとピアノの製作は半々になりました。
タスカンのチェンバロは、低音の豊かな響きと高音の甘くエレガントな音色に特徴があります。また1760年代にはそれまでクイル(羽軸)だったジャックのプレクトラム(爪)に水牛の皮を使い、1768年にはレジスターを変更するジュヌイエール(膝レバー)を完成。
この1769年モデルは、エジンバラにあるラッセルコレクションのものが有名です。



レオンハルトの孫弟子が奏でるバッハ。タスカンのレプリカでの「6つのパルティータ」!



イタリアのG・コラッツァが2012年に製作したパスカル・タスカン1750年頃製作のハープシコードのレプリカでバッハの「6つのパルティータ」を奏でるフランチェスカ・ランフランコは、ジュネーヴ高等音楽院でレオンハルトの弟子だった名手クリスティアーヌ・ジャコッテにハープシコードを学び一等賞を授与され、イタリア、シエナのキジアーナ音楽院ではボブ・ファン・アスペレンやケネス・ギルバートといった世界的名匠たちの指導を受けてきた1958年トリノ出身の名女流。
長い間、非常によく知られ、研究され、そして演奏されてきた「6つのパルティータ」の録音に62歳を迎えて取り組んだランフランコは、歴史的な慣習に最新の注意を払いながらも、自身のスタイルやタッチ、楽器の響きを巧みに組み合わせることにより、この作品の新たな発見や解釈を強調する独自の演奏を展開しています。

J.S.バッハ:パルティータ第1番変ロ長調 BWV.825

      パルティータ第2番ハ短調 BWV.826
      パルティータ第6番ホ短調 BWV.830

https://www.youtube.com/watch?v=Hc-P4MBKbtg
      パルティータ第3番イ短調 BWV.827
https://www.youtube.com/watch?v=N0aDqecxtcI
      パルティータ第4番ニ長調 BWV.828
      パルティータ第5番ト長調 BWV.829
https://www.youtube.com/watch?v=0Cbwk6ERK-o
 《演奏》
      フランチェスカ・ランフランコ(ハープシコード)
 《録音》
      2020年10月
      ピエーヴェ・サント・ステーファノ(ルッカ、イタリア)
      J.S.Bach: Six Partitas for Harpsichord
      Francesca Lanfranco

聴けば良く分かるが、嬉しいことに演奏も大変レオンハルトの演奏によく似ていると同時になんて滑らかな演奏であろうと思った、使用楽器パスカル=ジョゼフ・タスカン モデルの音質にも影響を受けるのか・・・?演奏作品もあまり多くはないのですが、何故か心に染み渡る好きなテンポの演奏である。説明には62歳での「6つのパルティータ」の録音とあるが、今後も十分研究しJ.S.バッハの作品を発表されるとこに期待です、ブラボー!

日本の恥は政治屋であろうか、それでも下手なイロモノより面白い、それが今の政治屋でもある。

2025年03月25日 | J.S.バッハ制作音楽


今年の3月は梅の花が散り際に、みぞれ、雹が降り寒さを感じた、若干春の訪れは遅くなったのであろうか?



やっと春らしい陽気と相成り、モジャ君も美容室にカットの時期になった、先週サロンと思っていたが、急に天候不順で寒くなり順延したが、様子を見て連れて行こうと思っている。
何時もの様に早朝散歩にモジャくんと出かけると朝小学校に通う生徒さんがいません、春休みなんですね!
公園の桜の木々の中には早咲きの桜があり、見事に花を咲かせているのです、他の桜は未だ蕾も固くピンク色の蕾は未だ少ない様でもあった。筆者が人形町にいた頃は白井市の桜より日本橋人形町の桜開花は早かった記憶が残る。


意外と仕事も今月末までは忙しくしているが、相変わらず日本の政治も石破政権では予算も決まらずに年をも越せない状況になっている、以前から石破は野党の様な意見も多く、国民に寄り添う気持ちなど全く持ち合わせていない様である。その傾向は総理になり強くなった様である。
又今回も前原の大阪維新と袂も分かち、私立高校授業料無償化に乗る立ち振る舞いは、見事に馬脚を現したわけでもある、電気料金、ガソリン代金。
米の異常な値上げの訳は簡単で農水省の減反が理由で、余りの米は輸出に転用で事足りるのだ、農水官僚の罠である(確かに備蓄米の秘密は国家秘密でもあるそうだが)。国民の苦労は全く無視して、此の儘参議院選挙に突入すれば参議院も過半数割れになるのであろう。日本丸は、この後どの様な方向に進めであろうか心配である。
金に汚く性格も悪い、 よく似ている石破と岸田 / 宮沢洋一の息子が衆院補選で落選 日本国民の怒りを思い知れ‼ 本人は全く感じてもいない様だが・・・
今回石破を後ろから撃ったのはシェイシェイ茂木だった(笑)今やお笑いより面白いのは政治屋の言葉である!撃たれた石破は岸田も撃って打ち合いの様相である、一刻も早く支那が手を出し始めた黄海の危なさを回避しなければならないのであるが、マトモな政治家は皆無の状態である。
これは日本の恥の部分であろう・・・・?史上最悪な親中派が多い内閣支持率も益々不支持は下がり石破政権はどこまで続けるのであろうか疑問視する声も大きくなっているのが現状でもある、一番は早期解体である。



本日スピーカーバナナプラグ、 バナナプラグ 純銅 (ロジウムメッキ)の物が届いた色々テストを試みたが、筆者の機材にはロジウムメッキの金具との相性は大変良さそうに思う、暇を見つけ取付金具の交換をするつもりである。最近思うはこの様なパーツは徐々に値上げしている様に思う。
届いた商品を見て一応見栄えの良いパッケージには良いと思ったが後日追加して注文した商品が欠陥品が見つかった。



ワンセット作るはバナナプラグ 純銅 (ロジウムメッキ)品が追加で1セット必要なのでAmazonにて購入、筆者の品選びが不味かったようで、到着したバナナプラグの取り付けネジが1箇所固くて回らなく、4本ある商材の中の1本が不良、ネジを緩めるとねじ山不良で空回り状態である。流石支那製であると驚く、ネジのタップもまともに作れない最低の国の商品でもある、この辺りは支那製の商品は価格が安価でも品質は最低で安かろ悪かろうのの世界である、たかがネジのタップもまともに作れないのは実に不思議な国でもある。とりあえず2本のネジで止める様なつくりであるので、1本は無視して使う事になった、あとネジの悪さと支那製には今後も十分注意が必要であろう。
今後支那製を取り扱う場合は使い方による吟味が十分必要であろう、以前もLEDスポットライト注文したが使用一ヶ月で点灯不良になり、代理店が日本の業者の介在により再度新しいライトを頂き事なく済んだが撤去取付はこちらが負担になる、仕事上には支那製は使わないことが賢明である。



一時はFURUTECHの商品は良いと思ていたが、高額の故購入の決断が渋り他の製品を購入してしまう。電源ケーブル1.5m G314AG15PLUSはFURUTECHを使用しているが他社と比べ実に優れていた事は確かであった。

その後WE単線ケーブル2本使用してジャンパーケーブル及びスピーカーケーブルを製作し現在使用中である。以前のジャンパーケーブルと比べ音質はスッキリした感じである。

勿論筆者の持つオーディオ製品は色々揃えたい品々が数多くあるが、貧困老人生活者としてはとても無理である、現在の装置で十分では無いが、それなりにバッハの音楽は楽しめる最低ラインでもあり、色々なソフトを少しずつ取り揃えていくのが身の丈に合った暮らしであろう。



最近気になる歌手を見つけた、ミリアム フォイアージンガー(Miriam Feuersinger)は1978年オーストリア生まれのソプラノ歌手で宮廷歌手とのことであった。日本語訳すると{炎の歌手}って、名前からして激しい歌唱をしそうですが、そこは宮廷歌手と名乗る様に実際は全く逆で、ドイツバロック音楽を得意し、既に宮廷歌手となっているので、どちらかと言うと、Edelesängerin(高貴な歌手)なんんですね!オペラは全然歌っていないようで、完全にバッハのカンタータを中心としたドイツバロック音楽だけを演奏する、正真正銘のドイツバロックのスペシャリストと言って良いでしょう。

フォイアージンガーはオーストリアとスイスで声楽を学び、特にバーゼルで学んだことが礎になっているようです。ソプラノ歌手。オーストリアのブレゲンツで育ち、地元の音楽学校で音楽の基礎訓練を受けた。フォアアルルベルガー・ランデスコンセルバトリウム で声楽を学び、バーゼル市立音楽院でクルト・ウィドマーに師事し、優秀な成績で卒業した。バロックから後期ロマン派の教会音楽だけでなく、歌曲の分野に及ぶが、特にJ.S.バッハのカンタータと熱情的作品に焦点を当てている。



フォイアージンガーはルドルフ・ルッツ(指揮)バッハ財団合唱団バッハ財団管弦楽団(ピリオド楽器使用)J.S. バッハ: カンタータ 第39集(1-9. カンタータ第215番「Preise dein glucke、 gesegnetes sachsen恵まれしザクセンよ、汝の幸いをたたえよ」 BWV 21510-15. カンタータ第120番「Gott、 man lobet dich in der Stille神よ、人は汝をひそかにたたう 」 BWV 120)とも共演している宮廷歌手でもある。流石録音も最近のアルバムで、音質も大変素晴らしく筆者の聴くカンタータ集はフリッツ・ヴェルナーの芸術1 バッハ:カンタータ選集1・2 。
ニコラウス・アーノンクールの主導によるウィーン・コンツェントゥス・ムジクスのカンタータ集。



昔から愛聴するHelmut Winschermannが率いるBach, J.S.: 13 Sacred Cantatas; 13 Sinfonias等はよく聴くが比較的最新の録音のアルバムを聴き、音質も良い作品と思った。

フェルランゲンのようなもの(BWV 49)
ヨハン・セバスチャン・バッハは、三位一体の日曜日の後の第20日曜日にライプツィヒで教会カンタータIch geh und suche mit Verlangen、BWV 49を作曲し、1726年11月3日に最初に演奏しました。これはソロカンタータであり、ソプラノとベースの対話です。
バッハはカンタータを6つの楽章で構成し、ソプラノとバスの独奏者、そしてオーボエ・ダアモーレ、2つのヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ・ピッコロ、オルガン、通奏低音からなるバロック音楽アンサンブルのために作曲した。音楽博士のクラウス・ホフマンは「バッハは自身の音楽を絶妙なスコアリングという『結婚衣装』で包んだ」と要約している。
この曲を聴けば分かるが筆者も好きな冒頭のシンフォニアでは馴染みのある、チェンバロのための協奏曲第2番ホ長調 BWV 1053 のモデルとなった曲が流れ浸し見やすく、筆者の好きなオーボエダモーレの穏やかな音色も特に心地良い。

  1. シンフォニア
  2. アリア(バス):Ich geh und suche mit Verlangen
  3. レチタティーヴォ(ソプラノ、バス):Mein Mahl ist zubereit'
  4. アリア(ソプラノ):イヒ・ビン・ヘルリッヒ、イヒ・ビン・シェーン
  5. レチタティーヴォ(ソプラノ、バス):Mein Glaube hat mich selbst so angezogen
  6. アリア (バス) + コラール (ソプラノ): Dich hab ich je und je geliebet – Wie bin ich doch so herzlich froh


「魂」と「キリスト」の会話、J.S.バッハのダイアローグ・カンタータ!

J.S.バッハのカンタータの中でも特別な位置を占める対話型のカンタータ(ダイアローグ・カンタータ)を中心としたアルバム。「魂」をソプラノが、「キリスト」をバスが演じ、バッハが音楽を付けたこのカンタータは、バッハがこの時代に作った作品の中でも特に優れたものとされています。まるで花嫁と花婿を結びつけるようなこれらの作品は「信仰」の「愛のデュエット」とも言えるでしょう。現在活躍している歌手たちの中でも特にバッハに精通しているミリアム・フォイアージンガーにクラウス・メルテンスの歌唱でお楽しみいただけます。
J.S.バッハのカンタータの中でも傑作と言われる対話型カンタータ☆曲間に挿入されるグラウプナーのオーボエ・ダモーレ協奏曲にも注目

収録曲 | 【曲目】
 J.S.バッハ:カンタータ 《憧れもて求め行かん》 BWV49
 クリストフ・グラウプナー:オーボエ・ダモーレ協奏曲 ハ長調 GWV 302
 J.S.バッハ:カンタータ《いと尊きイエス、わが憧れよ》 BWV32
  【演奏】
 ミリアム・フォイアージンガー(ソプラノ)
 クラウス・メルテンス(バス)
 エリーザベト・グリュンマー(オーボエ)
 アンサンブル《フォアアールベルクのバッハ・カンタータ》、他
  【録音】
 2023年1月13日-14日



J.S.バッハ:ダイアローグ・カンタータ(ミリアム・フォイエルジンガー)
J.S.バッハ:カンタータ集~第51番、第82番、第84番(ミリアム・フォイアージンガー)
古楽界の優美なるソプラノ、フォイアージンガー。ついに、バッハのカンタータ集を録音!此の様なコピーには弱くつい聴きたくなってしまうんですね、グラウプナーの「カンタータ集」で2014年にドイツの権威あるエコー・クラシック賞を受賞し、その名と歌声を世界へと響かせたフォイアージンガーが、スイスのバーゼル・スコラ・カントルムで学んだアーティスト達によって2006年に結成されたピリオド・アンサンブル「バーゼル・カプリコルヌス・コンソート(カプリコルヌス・コンソート・バーゼル)」と贈るドイツ・バロックのカンタータ・レコーディング・プロジェクト。「グラウプナー、クーナウ、J.S.バッハ」といった聖トーマス教会のカントールを巡る繋がりのアルバムで始まり、グラウプナーのカンタータ集、グラウプナーの二重唱カンタータ集と録音が進み、ついに本命とも言える大バッハのカンタータ集がレコーディングされたそうです!

カプリコルヌス・コンソート・バーゼルの指揮を務めるバロック・ヴァイオリニスト、ペーテル・バルチがアレンジしたコラールなどを組み合わせ、ドイツ・バロックのスペシャリストたちによる見事なプログラムが編み上げられました。フォイアージンガーの繊細に澄んだ声で一音一音に「幸せ(Vergnugen)」を感じさせる、至福のバッハをお届けします。

《曲目》
 J.S.バッハ:
  教会カンタータ『わたしは満ち足りた気持ちでおります』BWV 82
  トリオ・ソナタ ト長調 BWV 10387'59"
  教会カンタータ『わたしは、この身の幸運に満足しています』BWV 84
  コラール前奏曲「主イエス・キリスト、わたしたちの方を向いてください」BWV 709
  ~ペーテル・バルチ編曲による弦楽合奏版
コラールによるトリオ「主イエス・キリスト、わたしたちの方を向いてください」BWV 655
 (『18の大コラール集』通称『ライプツィヒ・コラール集』より)
  ~ペーテル・バルチ編曲による弦楽合奏版
教会カンタータ「神を歓呼して迎えよ、地上の全ての者たちよ」BWV 51

 《演奏》
  ミリアム・フォイアージンガー(ソプラノ)
  バーゼル・カプリコルヌス・コンソート(古楽器使用)
  ペーテル・バルチ(ヴァイオリン・指揮)
  エーヴァ・ボルヒ(ヴァイオリン)
  マティアス・イェッギ(ヴィオラ)
  ダニエル・ロージン(チェロ)
  ミヒャエル・ビュルギン(ヴィオローネ)
  向山朝子(フラウト・トラヴェルソ)
  カタリナ・アルフケン(オーボエ)
  ウーテ・ハルトヴィヒ(トランペット)
  デイヴィッド・ブランデン(オルガン)
  ユリアン・ベーア(テオルボ)
 《録音》
  2021年3月8日-11日
  ビニンゲン聖十字架カトリック教会(スイス中北部バーゼル州)
  Ich bin vergnügt … - Cantatas for soprano
  Miriam Feuersinger; Capricornus Consort Basel

バッハのカンタータ第84番の題にちなみ「Ich bin vergnugt...(私は幸せ)」とのサブ・タイトルが付けられた本作。オペラ的で技巧的な讃美歌であるカンタータ第51番や、聖人への切なる願いを表現した、親密で素晴らしい旋律のカンタータ第82番など、バッハが書いたもっとも美しい3つのカンタータをソプラノ独唱のために演奏し、カプリコルヌス・コンソート・バーゼルの指揮を務めるバロック・ヴァイオリニスト、ペーテル・バルチがアレンジしたコラールなどを組み合わせ、ドイツ・バロックのスペシャリストたちによる見事なプログラムが編み上げられました。フォイアージンガーの繊細に澄んだ声で一音一音に「幸せ(Vergnugen)」を感じさせる、至福のバッハをお届けします。



カンタータ第 51 番 "Jauchzet Gott in allen Landen!" 「全地よ、神に向かって歓呼せよ」

 フリッツ ヴェルナー バッハ カンタータ 第51番 
  全地よ、神にむかいて歓呼せよ
  1730年9月17日三位一体節後 15Record音源で聴く
 ハイブロン・ハインリヒ・シュッツ合唱団
 ハイブロン室内管弦楽団
 飯山恵理子  ソプラノ
 バーバラシェラー アルト
 テオアルトマイヤー  テナー/ テノール
 ブルース・アベル  バス

聴きどころは、20世紀が生んだ怪物南フランスのアレス生まれ、ザ・キング・オブ・トランペットと言われるモーリス・アンドレ!のトランペットが響き渡る様は大変素晴らしく感激でもある。



筆者がよく愛聴するフリッツ ヴェルナー指揮を聴いたが、思うはピリオド奏法によるバッハ作品の演奏は、稀に部分的に斬新に感じることもあるが、何故か聴き続けると苦労しなくても途中で飽きてしまう。 しかし久しぶりのフォイアージンガーは魅力的であった。 現代楽器によるバッハ作品の演奏には心底浸ることができる。筆者には中でもヴェルナー指揮による演奏は素晴らしい。曲毎に雰囲気が変化し、当面の表情豊かです。独奏者には超大物の名前がある。 録音時間が古い割に総じて状態は良好である。

フリッツ・ヴェルナーが間違いなくその筆頭である前世代の最高の解釈者たちは、これらの傑作について私たちに多くのことを教えてくれる。このような録音を無視するのは危険だ。冒頭で述べたように、ワーナー・クラシックスはこれらの録音を再発行してくれたことに感謝している。しかし、これらがカタログにいつまでも残るとは限らなく現在もCDは中古しか入手できないそうである、バッハ愛好家は手に入るうちに手に入れることを勧める。ブラボー!

今回はJ.S.バッハ:ヴァイオリン無伴奏ソナタ&パルティータ全曲について大御所の演奏を聴き直し検証した。

2025年01月29日 | J.S.バッハ制作音楽

さて本日で筆者も喜寿を迎えたわけだが、喜寿は「㐂」と書き、字を分解すると十七の上に七が付いたような文字となることに由来とされているそうだ。

先日の続きであるが、アンドレ・レヴィのバッハ:チェロ無伴奏ソナタ(LUMEN / 3LP)を聴き味を締め、今回エネスコのバッハ無伴奏ソナタは是非聴きたい処であり、調べると2024年に再録している事が判明した。
名器が真の名盤と連関するのは、人間の社会、思想、芸術、文化の奥深いところの根源的なるもの、 本質的なるものを捉え、それを明日に照らしだそうとする信念、哲学が内在しているが故に、 現代の新奇なものを越えて、なお魅力的なのであろう。 軽薄な時代が終焉し、精神性のある社会が、一刻も早く到来することを希求してやまぬ。勿論此処で掲載する古典タンノイ群(レッド/シルバー)と遭遇するならば、聞き手に音楽には神秘的な彼岸の響が内在し、天球のハーモニーが人間の魂を磨き、癒してくれることに気付くのであるのであろう。
筆者所有のタンノイはTANNOYⅢLZ in GOODMAN AXIOM80 Cabinetのセットである、一応色々工夫し自作のインシュレーターを装着し粗筆者としては合格に近い仕上がりにしているつもりであるが、アンプ群については少し違うアンプも仕入れたいのだが貧困老人には現状維持が懸命である、コスパも良いとは思っているのであるが・・・正式には「IIILZ in Cabinet」というのが正しいスピーカーシステム名らしいですが、一般的にはきっとIIILZで通じる思います。



搭載ユニットは初代がmonitorRED(IIILZ)、2代目はmonitorGOLD(IIILZmk2)、3代目はHPD295(日本では「IIILZ in cabinet」でしたが英国では「CHEVENING」として販売されていたそうです)と3代にわたるモデルなわけですが、筆者はIIILZと言えば2代目がお気に入りです!
初代のREDは未だ聴いた事がありません。にでまずは外観ですが、サランネットが貼られていて確認しづらいですが、このエンクロージャは密閉型です。(初代も密閉型ですが、3代目はバスレフ型になります)聞き手に音楽には神秘的な彼岸の響が内在し、天球のハーモニーが人間の魂を磨き、癒してくれることに気付くのであるのであろうが、筆者所有のタンノイはAXIOM80の箱にTANNOYユニットを移植した、TANNOYⅢLZ in GOODMAN AXIOM80 Cabinetのセットである、一応色々工夫し自作のインシュレーターを装着し粗筆者としては合格に近い仕上がりにしているつもりであるが、アンプ群については少し違うアンプも仕入れたいのだが貧困老人には現状維持が懸命である、コスパも良いとは思っているのであるが・・・



筆者がオリジナルの箱に拘った原因は当時の五味康祐先生の本の文中にあった様です。オーディオ巡礼より・・・

家庭でレコードを楽しむのに、この程度以上の何が必要だろう、と私は思った。友人宅のIII LZでは、たとえばボリュームをあげると欠陥があらわれるが、Wさんのところのはそれがない。カートリッジはエンパイアの九九九VEだそうで、〈三位一体〉とでも称すべきか、じつに調和のとれた過不足のないよい音である。
 畢竟するに、これはラックスSQ38Fがよく出来ているからだろうと私は思い、「ラックスもいいアンプを作るもんですな」と言ったら「認識不足です」とW氏に嗤われた。そうかもしれない。しかしIIILZと38Fさえ組合わせればかならずこううまくゆくとは限らないだろうことを、私は知っている。つまりはW氏の音楽的教養とその生活が創造した美音というべきだろう。W氏は、はじめはクォードの管球アンプで聴いていたそうである。いくらか値の安い国産エンクロージァのIIILZでも聴かれたそうだ。そのほかにも、手ごろなスピーカーにつないで試した結果、この組合わせに落着いた、と。
 私事ながら、私はタンノイ・オートグラフを鳴らすのにじつに十年を要した。それでもまだ満足はしていない。そういうオートグラフに共通の不満がIIILZにもあるのは確かである。しかし、それなら他に何があるかと自問し、パラゴン、パトリシアン、アルテックA7、クリプッシ・ホーンなど聴き比べ(ずいぶんさまざまなアンプにつないで私はそれらのエンクロージァを試聴している)結局、オートグラフを手離す気にはならず今日まで来ている。それだけのよさのあることを痛感しているからだが、そんな長所はほぼW家のIIILZとラックス38Fの組合わせにも鳴っていた。
出費は一時、鑑賞は一生読者諸賢に言っておきたい。三十年にわたる私のオーディオ体験で、タンノイIIILZとラックス38Fは、もっとも好ましい組合わせのひとつである、と。音イジリを楽しむなら別だが、音楽を――家庭で、レコードによるそれを――楽しむなら、何十万円もの高価なエンクロージァやアンプは必要ない。IIILZとラックス程度で十分だ。ただし、多少値は張ってもかならずキャビネットはオリジナルを購めるべきである。出費は一時のものだが鑑賞は何年間もの歳月にわたるのだ。わずかな出費ではかえられぬ豊かなものをあなたは入手するのである。
だから各パーツの組合わせで、何を主体に考えるべきかと問われたら、これも言いふるされた言葉だが、まずスピーカー・エンクロージァに意を注ぎなさいと私はすすめる。経済事情のいかんを問わず、音を決定づけるものはスピーカーである。スピーカー・エンクロージァだけは許されるかぎり、いいものを購めなさい、と。
グレード・アップはスピーカーを向上させるだけで十分である。

此の文章にまだ話され続けたが、此の様な文面を読むとタンノイのユニットと他のスピーカーボックスへの移植はやってはいけない事と思い続けていたが、以前ステレオサウンド誌でタンノイコーネッタの工作記事を読んだが当時の筆者は既にオーディオ熱は冷め但し季刊誌のステレオサウンド誌だけは読み続けていたのですが、誠に残園ではあるが興味はあったがコーネッタの音は未だ聴いたことの無い、一つの憧れの音であろうか等思った。
そして現在はアコースティック・レジスタンス・ユニット付きのGOODMANS AXIOM 80の箱に出会うわけである。此の箱が我が家に届いたのは2018.1.である、既に7年経過するが修復を加え、そしてIIILZ Monitor Goldユニットを移植して聴いているのが現在である。落ち着いた佇まいもお気に入りでもある。



今回の話題は以前挙げたアンドレ・レヴィのバッハ無伴奏ソナタ(LUMEN / 3LP)同様二匹目の泥鰌を狙い、ジョルジェ・エネスクのバッハ無伴奏ソナタ(CONTINENTAL / 3LP)この辺りは一度じっくり試聴し慕ってみたい演奏家でもあるのだが2024年復刻したので早速CDを取り寄せてみた。

バッハの無伴奏ヴァイオリンソナタとパルティータは1720年頃バッハの30代半ば頃の作品で古今東西の名ヴァイオリストをして幾度となく挑戦させる名曲にして何曲でもある、構成は教会ソナタ形式を取り2楽章ではフーガを加え、室内ソナタの形式を取る。また舞曲で構成され、アルマンド、クーラント、サラバンド、ジークと言う構成も取り入れ、バッハはいろいろな様式を取り入れ特に第2番の終局、シャコンヌは演奏する側もその規模と言い、複雑さは想像を絶すると言うより空前絶後の名曲でもあろう、ソナタ第2曲の3曲フーガは4本の弦と1本の弓から多いとには4声部を同時に演奏しなければならないと言われている。番号が重なるごとに難しい演奏が強いられることで、感動を与えている演奏と思われる様でもある。ジョルジュ・エネスコの録音して以来、多くの演奏者が堰を切ったように全曲録音が始まる、大戦を境にレコード音楽は音質改善がなされ、1948年以降LPの登場となる、勿論此の当時からテープレコーダーも品質向上した事も起因するのであろう。今回購入のCDは1949年/ニューヨーク(モノラル)のソフトをニューリリースした物の様です。勿論以前からジョルジュ・エネスコのバッハは聴きたかったが中古しか無くそれも相当高額でためらっていた事が事実である。
聴けば分かりが多分此のレコードは1950年にLPで発売されたが、当時68歳のエネスコの体調は万全とは言えず衰えもあったのであろう、しかしじっくり聴けば味のあるバッハの音楽性の豊かさは感じるのであった。確かに記憶に残したい演奏者でもあろう、筆者は1948年生まれであるので当時一才の頃の作品としては音質も良く今も十分堪能できるヴァイオリンソロ曲でもある。



【曲目】
 J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータ全曲
Disc1
 (1) 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第1番ト短調BWV1001
 (2) 無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第1番ロ短調BWV1002
 (3) 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第2番イ短調BWV1003
Disc2
 (4) 無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番ニ短調BWV1004
https://www.youtube.com/watch?v=od_sBicH4Kw
 (5) 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第3番ハ長調BWV1005
 (6) 無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番ホ長調BWV1006
【演奏】
 ジョルジュ・エネスコ(ヴァイオリン)
【録音】
 1949年/ニューヨーク(モノラル)
 録音時期:1949年
 録音場所:ニューヨーク
 録音方式:モノラル
 LPからの復刻
 掲載: 2024年10月16日 00:00
 更新: 2024年12月04日 00:00
  


超稀少な米コンチネンタルCLP-104/6からの復刻。バッハ無伴奏全6曲は没後200年にあたる1950年にアメリカのマイナーレーベルCONTINETALから発売されました。豪華な3枚組アルバム入りのセットはエネスコ最晩年の心血を注いだ演奏で、演奏家や心あるレコード愛好家が絶賛しましたが数年でカタログから消え、クラシックLP最高のコレクター・アイテムになっていました。

新忠篤氏がかつて日本コロムビアで行った復刻とは別のオリジナル盤からのもので、そこに秘められたエネスコ芸術の全貌が真の姿で蘇ってきたようです。
1948年生まれの筆者には正しく上等は蓄音機の音がする、このCDは1949年製作と表記されているが、レコード技術もSPからLPに変化する時期でもあり、相当ワイドレンジに変化する時期が近づいてもいたのであろう、。勿論音質は現在の最新装置の演奏とは違い、何故か如何にも懐かしい音が奏でる、昔聴いた上質のSPレコード独特の香りも運ばれる匂いも感じた。

筆者の様な据え置き型のスピーカーで音楽を聴くのは団塊の世代が最後であるのであろう。此の様な現場に立ち止まり技術革新を目の当たりに体験出来たことは楽しい思い出でもあり今後のソフトはどの様に変化するのであろうか非常に興味深いとこである。



「J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ」は、1952年に演奏された全曲無伴奏のCDで、ハイフェッツの唯一の全曲無伴奏アルバムです。
無伴奏ですので、ハイフェッツのヴァイオリンソロが他の演奏に邪魔されず心ゆくまで楽しむことができます。その演奏テクニックは正確で、美しく輝かしい音色を楽しむ事ができます。
J.S.バッハのシャコンヌは、クラシック音楽の中でも最も象徴的で愛されている曲の一つです。
元々は独奏ヴァイオリンのために書かれたもので、バロック時代に書かれた独奏ヴァイオリンのための単一楽章の曲です。この曲は、その技術的、感情的な要求から、ヴァイオリンのために書かれた作品の中で最も難しいものの1つとされており、バッハの最高傑作の一つと言えます。ヤッシャ・ハイフェッツによるシャコンヌの演奏は、この作品の最も決定的な解釈のひとつとされており、その卓越した技術と表現力で有名です。
ハイフェッツの演奏は、この曲の感情を引き出すことに長けており、バッハ本来の音楽性に忠実でありながら曲の持つ情緒的なパワーを強調したもので、リリカルで表情豊かな演奏とルバートや装飾音を駆使して曲の美しさを引き出しています。このハイフェッツの演奏はヴァイオリニストの指標となり、その後のシャコンヌの解釈に多くの影響を与え、クラシック作品の中で最も偉大な演奏のひとつとされています。
改めて聴いたがハイフェッツの無伴奏ヴァイオリンが、こんなに素晴らしいものとは思わなかった。ショックを受けた。というのは、この録音があることは、学生の時から知っていたが、当時はシゲティが一番だった。我々はレコードで何を聴いていたのかと思う。50年聴いてきてJ.S.バッハの音楽を聴いていたのかと反省しなければと思う。



【収録情報】
 Disc1 JSバッハ: 1.  無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第1番ト短調 BWV.1001 
         2. 無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第1番ロ短調 BWV.1002 
         3. 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第2番イ短調 BWV.1003 
         4. ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調BWV.1041 Disc2 
         5. 無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 第2番二短調 BWV.1004 
         6. 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第3番ハ長調 BWV.1005 
         7. 無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番ホ長調 BWV.1006 
         8. ヴァイオリン協奏曲第2番ホ長調 BWV.1042 

   ヤッシャ・ハイフェッツ(ヴァイオリン) 
   ロサンジェルス・フィルハーモニー管弦楽団(4,8) 
   アルフレッド・ウォーレンスタイン(指揮:4,8)
録音年月日/初出レコード番号:
   1952年10月21,29日/LM1976( 1)
   1952年10月23,29日/LM2210(2)
   1952年10月24,25,29日/LM2115(3)
   1952年10月23日/LM1976(5)
   1952年10月22,29日/LM2210(6)
   1952年10月22,29日/LM2115( 7)
   1953年12月6日/LM1818(4,8)
録音場所:
   ハリウッド、RCAビクター・スタジオ(1-3,5-7)
   リパブリック・ピクチャーズ・スタジオ(4,8)
   復刻プロデューサー:エリック・ウェン
   復刻エンジニア&マスタリング:Rick Torres



ヤッシャ・ハイフェッツ / Jascha Heifetzのヴァイオリンの音は鋭い運弓と力強いヴィブラートによって創り出されるその音色は非常に特徴的である。演奏家それぞれの個性などという次元ではなく、ハイフェッツがヴァイオリンを奏でることで、別質の新しい楽器がそこにあるかのごとく錯覚を起こしそうになる。その余りに強烈な個性故に、好みが別れることもあるだろう。だが、その演奏スタイルは協奏曲から小品に至るまで他に得難い魅力に溢れている。
ハイフェッツは1917年にRCA初録音を行い、以降55年にわたりヴァイオリンのおよそ主要なレパートリーをほとんど録音している。この中には、ハイフェッツが紹介することで再評価された作品や、ハイフェッツに感化されて作曲されたもの、またハイフェッツ自身により演奏会用に編曲されたものも多く含まれている。どの曲の録音も素晴らしいが、スコットランド幻想曲はこれまでに彼と比肩するほどに消化できている演奏は多くはない。またコルンゴルトの協奏曲も、20世紀中はほぼハイフェッツによる演奏・録音のみが孤高の存在であった。小品もまた、カミソリのような技巧の切れ味と歌い回しの粋さが同居しておりハイフェッツのソロ・ソナタ&パルティータは、一般的にそれほど高い評価を得られているわけではありません。シェリングやグリュミオー、最近ではクレーメルやテツラフの方が、バッハらしい演奏かもしれません。ですが、ハイフェッツの演奏でフーガを聴くと、各声部がはっきり浮かび上がって聞こえます。これが、他の演奏に無い特徴です。もちろんシャコンヌをはじめとして、フーガ以外も曲の構造がよく分かる演奏です。音色は素っ気ないし、テンポの速さが気になる面もあります。解釈的にも古めかしい面もあります。
chaconne. スペインに起源する野性的,官能的な4分の3拍子の舞踊。 民俗舞踊としては現存していない

この曲は「シャコンヌ」という題名で広く知られていますが、正式な題名は「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ」の中の「パルティータ第2番BWV. 1004」の中の第5楽章です。
Johann Sebastian Bach:パルティータ第2番ニ短調 BWV1004 第5楽章Partita in D minor for solo violin(BWV1004)5.Chaconne

無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第1番ト短調 BWV.1001 
ヴァイオリンの音色についての不思議、ひとつのヴァイオリンを違う人が演奏した時に、楽器の音は変わるのでしょうか?結論から言うと、変わります。演奏方法で楽器の音量も音色も変わるはずです。その変化を起こす技術が演奏者に必要です。 ヴァイオリンで言えば、弓の張り方ひとつで音色が変わります。 弓の毛を当てる弦の場所が、数ミリ変わるだけで音色が変わります。圧力がほんの少し変わっても音色が変わります。弦の押さえ方でも音色が変わります。ピッチがほんの少し変わっただけで、音色が変わります。いつも決まったピッチで、それぞれの音の高さを演奏していると、ヴァイオリンが共振しやすくなります。此の様にデリケートなことで音色の違う音色でヴァイオリンの美音とはハイフェッツの神懸り的なテクニックには他に比類がなく、すべてのヴァイオリン奏者は彼のことをおいそれと批判をすることはできないだろう。20世紀初頭頃までのクラシック音楽の演奏には曖昧さが許され、またかえってそれを良しとする風潮があったと言えるのかも知れない。ブラボー!

相変わらず接続ケーブルのメンテナンスも一年に一度くらは清掃も必要ですのでこの際全てのケーブルの清掃を行う。最近日課の如く聴くJ.S.バッハ:インヴェンションの検証。

2025年01月18日 | J.S.バッハ制作音楽

前回スピーカーケーブルのソケット等の部分をピカールで清掃したが、以前購入した和光テクニカル(株)のチタン オーディオ オイル を探した、このオイルの特徴はよく磨き後に接続端子は綺麗なようでも、酸化皮膜がいつのり間にか出来てしまい接触抵抗が増えるので、以前購入後余り使わないで此のオイルを使用したことを思い出し物臭故置き忘れた様である。

今回テストを含み同様な状態になるかを確かめる意味も含め接点回復剤の変わりにチタン オーディオ オイル を使用したのである。兎に角このオーディオ関係に関する部品並びにメンテナンス器具についてはオカルト的な事も多いのだが、少しても音質向上するのであれば、しかも安価に出来る商品は試したくもなる。



筆者の接続ケーブルの金具はロジウムメッキ品が多く使用するが、音質的にはエッジの効いた音が特徴ですが、金メッキとくらべて効果がピーキーで使い所の難しいマテリアルでもありますが筆者仕様のスピーカーユニットが古いタイプの物を使用するには特に高い音については、金メッキより具合良く試聴出来ましたので全てロジウムメッキの接続金具を使っています。
勿論今回はパワーアンプ等の真空管のソケット部分並びにRCAケーブル部分も、よく磨きチタン オーディオ オイルを綿棒で薄く塗布してセットした、と言うのは前回取り付け後より1日経過後が音質は音源に近付いた様に感じたので、注意深く接続部分を点検しながら修復した、労力で済ませるアップグレードは貧困老人でも出来る事である。

現在部屋に放置しているスピーカーはKEF Q300、LS3/5a、SPENDOR SP3/1P、Fyne Audio F500と何故か全て欧州製ではあるがメインのTANNOYと合わせ5セットあるが一番古いIIILZ Monitor Goldの音には敵わない様である、それには定期的なメンテは必要でもあり重要なポイントである。

朝から接続部分を丁重に磨きオーディオ オイルを塗布したが既に3時間以上経過し昼食になってしまった。



簡便な昼食後の珈琲を飲みながら、YouTube配信を見て驚くはフジテレビは東京の表参道駅近くに地獄絵図をモチーフにした巨大な看板を掲示しましたそうだ。

正月早々この看板には、閻魔や鬼、罪人などが描かれており、テレビがお隣(韓国)の地獄でも視聴できるというコンセプトでした。しかし、この看板のデザインはその悪趣味さや韓国の民族衣装を思わせる要素から、ネット上で大いに批判されました。
考え様には今フジテレビが非難を浴びる(元SMAPの中居正広)制裁図の様に思えるのは筆者だけなのであろうか?勿論民法放送局ではあるが、それ以前に公共の電波を使い報道しているキー局としての立場は如何なものであろう、一刻も早い解体が必要であろう。まあフジテレビ以外の局も同様だはあるが、HNK含めテレビ局は全て解体で正解であろう。全く自虐的な図柄でもある。

この様な有様では、国民はマスコミから益々逃げ出すのであろう、日本国民もまともな報道は信用しなくなる事は恐ろしい事である。またフジテレビ港浩一社長が記者会見後明治安田生命や日本生命、トヨタ自動車、NTT東日本が自社のコマーシャルの差し止めや差し替えを相次いで明らかにしたそうです。
此れで一つの大手マスゴミが衰退もしくはオーナー交代等で本来の忖度の二文字を使わない公平な報道事業の正当化が行われば、嘘のないマトモな政治家が多くなるのでは無いかとも思い次第である。



《インヴェンション》と《シンフォニア》という2つの曲集は・・・バッハが序文に明記しているように・・・「正しい手引き」という教育的目的で成立した。

J.S.バッハの『2声のインヴェンションと3声のシンフォニア』は、難しいバッハの曲の中でも比較的初心者向けということで、ピアノを習っている人が必ず挑戦する曲です。そう様な事もあり基本は大切でもあり、2声のインヴェンションも好きでもあり最近の日課のように聴き初めに流すことが多い。今も初心者の練習に使われるこの曲を、息子の教育のために作りました。1720年、長男フリーデマンが9歳になった頃から、5、6年かけて1冊の楽譜帳を編んでいったのですが、それが『フリーデマンのためのクラヴィーア小曲集』です。

そう様な背景も伴うこの曲を筆者は曲を聴く前に午後から早速試聴したが、メンテナンス以降と比べ音源が近付いた印象が強い、最近は音楽の聴き始めはJ.S.バッハ:2声のインヴェンションを流してからたの曲に進む事が日課の様になっている。粗毎日の日課言え全曲は聴かない事が多いが、気分に合わせピアノ演奏とチェンバロ演奏と交互に楽しむ場合が多い。



今回は先ずはチェンバロ演奏から述べます。筆者が思うに現代のバロック音楽の愛好家はメンデルスゾーンとワンダ・ランドフスカに感謝しないといけない、 驚くべきことに音源は残されている。 この演奏が後世のチェンバロ奏者の源だと思うと感慨深い。
ワンダ・ランドフスカ(Wanda Landowska、1879-1959)は、ポーランド出身のチェンバロ奏者、ピアニスト。ランドフスカは4歳のころからピアノを始め、ワルシャワ音楽院に進学しピアノの勉強を続け、13歳の時にバッハの作品を連ねたリサイタルでデビューした。
後にチェンバロに関心を持つようになり、やがてチェンバロの復活と普及に力を注ぐことになる。24歳になった1903年にチェンバリストとしてデビュー。1904年にはチェンバロによるバッハ演奏会を開き、以後チェンバロでのバッハ演奏のスペシャリストとして名を挙げることとなる。まさに忘れられた楽器となっていたチェンバロを20世紀に復活させた功労者である。
ドイツ軍による強奪によりアメリカに疎開する、ランドフスカとレストウは、1941年12月7日にアメリカに到着しますが、移民受付のエリス島には、当時、すでに数千人の日本人が抑留されており、座る場所を探すのも困難な状態で2日間が経過。しかし到着の遅れを心配したニューヨークの知人が関係者たちの署名を集めて当局に連絡したために手続きが開始、煩雑な審議と、さらに1人500ドルの保証金を預けることでようやく入国が許可され、ニューヨークに居を構えることとなります。
1942年、ランドフスカは、1年半に及ぶ逃避行の疲れも感じさせない勢いで演奏に復帰、入国2か月後の2月21日にはニューヨークのタウン・ホールでバッハのゴルトベルク変奏曲でリサイタルを開き、作曲家で批評家のヴァージル・トムソンが激賞するなど大きな成功を収めます。



ランドフスカのソフトはいろいろ多岐に渡り多くありますが、筆者が思うは此のワンダ・ランドフスカの芸術(24CD)のセットで粗全て賄える様である。
この24枚組には、1923年10月29日(44歳)、ラッパ吹込みのモーツァルト「トルコ行進曲」から1959年(80歳)に亡くなる直前に録られたバッハの「3声のインヴェンション」まで、彼女の録音を36年間にわたって幅広く収めており、戦前のヨーロッパでのセッション録音や、戦中戦後のアメリカでのセッション録音とライヴ録音により、彼女の芸術にとことん浸る事が出来ました。

1954年、ニューヨークでラスト・リサイタル。その後も亡くなる半年前までレコーディングや教育活動などは継続。同年、RCAビクターの平均律クラヴィア曲集第2巻の録音を完成。2声のインヴェンションとシンフォニアを録音とある。
 [CD20]
 1.バッハ 15の2声のインヴェンション BWV 772-786
  Recorded on 1954-1955
 2.15の3声のインヴェンション(シンフォニア) BWV 787-801
  Recorded on 1958-1959  
 3.カプリッチョ「最愛の兄の旅立に寄せて」 BWV 992
  ecorded on 11 & 12 September 1957  
 4.パルティータ第2番 ハ短調 BWV 826
  Recorded on 4 &5 February 1957
 5.幻想曲 ハ短調 BWV 919
  Recorded on 2 May 1946
  
当時忘れられていた楽器チェンバロ、を蘇生させたランドフスカのバッハ・アルバム。60歳代後半から80歳にかけての録音。ここに聴くチェンバロの音色は、67年前の演奏で当時はモノーラルで録音機材も悪く音質は悪くメタリックで奇妙な感じがするが、それでもランドフスカの演奏は、活き活きとしていて未だ新鮮に聴こえる。以前と比べ聞き取りやすく感じる、この程度に鳴れば充分堪能できると思います。



続いてピアノ演奏では、ドイツの女流ピアニスト、ディナ・ウゴルスカヤ(Dina Ugorskaja)2019年9月17日、がんで亡くなった。46歳だった。父親はピアニストのアナトール・ウゴルスキ。母親のマヤ・エリクはシェーンベルクの《月に憑かれたピエロ》のソビエト初演で朗読を担当した音楽学者。1973年、父親が活動していたソビエト時代のレニングラード(現在のサンクト・ペテルブルク)で生まれた。ウゴルスキは1982年から1990年までレニングラード音楽院の教授を務めた。父親からピアノの手ほどきを受けた後、1980年からレニングラード音楽院に所属する特別音楽学校で学んだ。7歳でレニングラード・フィルハーモニー管弦楽団フィルと共演して注目を集めた。しかし、1980年後半からの体制改革運動「ペレストロイカ」の流れの中でソビエトでは反ユダヤ主義的な動きが表面化。脅威がウゴルスキと家族に及んできたことから、1990年に一家でドイツ・ベルリンに亡命した。
亡命後、ハンス・アイスラー音楽大学に進み、その後、デトモルト音楽大学へ。そのまま大学に残り、2002年から2007年まで講師を務めた。その後、ソロ活動のかたわら、2016/17シーズンからウィーン国立音楽演劇大学で、亡くなるまでピアノ科の教授を務めていた。



それと後一人はディーナ・ウゴルスカヤ(P)J.S.バッハ:2声のインヴェンション、ショパン:24の前奏曲を交互に聴く、このアルバムの特徴はショパンの演奏もあり随分楽しめる事間違い無い。一粒で二度美味しいとは此のことでもある。

《曲目》
 J.S.バッハ:2声のインヴェンション BWV.772-786
https://www.youtube.com/watch?v=rO-8gAjE3Pc
 ショパン:24の前奏曲 Op.28
《演奏》
 ディーナ・ウゴルスカヤ(ピアノ)
 使用楽器:ベヒシュタイン D-280
《録音》
 2004年3月
 デトモルト(ドイツ)
 Bach & Chopin
 Dina Ugorskaja
バッハのインヴェンションとショパンのプレリュードを組み合わせた稀少盤がC'Aviからリリース!
ロシアの名ピアニスト、アナトール・ウゴルスキの娘であり、自身も国際的なコンサート・ピアニストとして活動したディーナ・ウゴルスカヤ。
バッハのインヴェンションは、残念ながら未だ単なる練習曲と見なされていますが、特に2声のインヴェンションは信じられないほど洗練された豊富なアイディアのおかげで、ウゴルスカヤのことを子どものころからずっと魅了していたといいます。そして対照的に、音楽性と技術の両面で、ピアノ音楽でもっとも挑戦的な曲集の1つであるショパンのプレリュード。その深い感受性と冷静なパフォーマンスから、「ピアノの哲学者(philosopher at the piano)」と呼ばれたウゴルスカヤが、バッハの率直さとショパンの複雑さを見事に対比させた名盤の1つです。

此の様なコメントも目を引きました(1959年に彼女が亡くなったとき、RCAビクターが追悼アルバムを出し、私は彼女はチェンバロの女神であり、一人でチェンバロへの関心を復活させ、それを主流の楽器にした女性です。彼女が終わったところで、ラルフ・カークトリック、シルビア・マーロウ、その他の数名がランドフスカに感化され、彼女の足跡をたどっていましたが、ランドフスカはエベレスト、他の山はブルーリッジ山脈程度と言われ、ほぼ常識でした。)

何年も変わったのは、ランドフスカの演奏や素晴らしいレコード(不思議なことに、どれもステレオではなかった!)ではなく、クラシック音楽業界のチェンバロに対する姿勢だった。奏者の一部)が、ライプツィヒにあるヘルムート・ヴァルヒャが自分の小さなゼイゼイ音のオルガンでバッハの曲を演奏していることを賞賛していた時代に、私たち、ランドフスカが使っていたのは劣化した楽器、つまりグランドピアノのように作られた重いフレームのチェンバロで、移動中に視察彼女の第二次大戦前のバッハとスカルラッティの録音を絶賛したBHハギンのような見解家でさえ、監視のプレイエルでの彼女の「無意味な反省音」に苦悶の不満を漏らした。
クープランとバッハの時代には確かに 8 フィートと 12 フィートの巨大なフランス製のチェンバロがあり、バッハ自身もライプツィヒの外へ時々外出した際にこれらの楽器のいくつかを(喜んで) 演奏していたと言われる。ブラボー!

これぞ名盤か、J.S.バッハ:6 Cello Suites フランスのチェリスト、アンドレ・レヴィ(Andre Levy)を考察

2025年01月13日 | J.S.バッハ制作音楽

この写真は現在筆者が愛用するTANNOYのIIILZ Monitor Goldユニットの写真で若干遊んで見ました写真の工夫でアンテーク風に見えませんか・・・?一般的に此のMonitor Goldまでのユニットをヴィンテージと呼ぶそうな。ヤフオクで探すとたまにしか見ないがこれ以前の機種Retの掲載があるが一度は聴きたいが至って高値がついている為入手出来ない。

本日も早朝モジャ君は元気よく6時から遠吠えで目覚め散歩に出かける、外は非常に寒く感じる、元気に何時もの散歩コースを小走りに駆け回る、異常な寒さを感じながら散歩を続ければ、何やら白いものが落ちて来るのを感じた、小雪である早朝ラジオ体操をしている皆さんも早々体操終了後は急いで帰宅する風景を見る、確かに小雪舞い散る景色は何故か寂しそうにも感じた。
帰宅後暖かいシャワーを浴びモジャ君をドライヤーで濡れた毛を乾かし寛ぐ、朝の珈琲を挽きドリップコーヒーを淹れる。淹れたての珈琲は実に美味い!

勿論TANNOYと言えばガイ・R・ファウンテン氏が1953年に設計したコーナー型バックロードホーンシステムのTANNOY Autographはマニアの夢であり目標でもあったが設置する部屋も考慮しなければならず、夢の世界であった!



正直昔ステレオサウンド誌で見た内容はあまりよくわからなかったけど、その広告ページは毎号、詩情溢れる只ならぬ気配を発していた。扱っている機器の多くはMarantz#7や#9、TANNOY GRF、TNNOY Autograph(レッドやシルバーユニット) などで筆者にはまるで縁のないと思っていたが。今は神戸 ガス燈のアメリカTNNOYに思いを寄せている。かなり頑丈な箱に入れた形式をとっている形状にはイギリスTNNOYとは違う考察である。

それから自分の部屋に籠る。最近はオーディオ機器の興味は確かに徐々に薄れている、でも以前から興味深く一度ゆっくり覗いてみようと探ってみた、35年以上前から神戸元町にてヴィンテージオーディオとジャズレコードを輸入販売している専門店「ガス燈」のHPの音楽ソースである。

オーディオ機器は、それにはスレットもあり、頭が逝かれた信者が多いダメスピーカー タンノイ オートグラフ・・・。このコメントは何故かよく分かる様な気がする、確かにマニアは一種、頭が逝かれた信者は思い当たる、熱病に犯された異常者であろう、これは一種、惚れた弱みのような気持ちでもあろう・・・、しかもその辺りは大人である限り自分のできる範囲と自制する気持ちであろう、少なくとも残り短い人生になって、此れ以上は入ってはいけない世界であろうしかしじっくりと聴けばそこには現在の録音には無い重厚な響きが香る様だ。

しかし続きがある、オートグラフをステレオで使うのが間違い。音がボケるに決まってる。本来の使い方である、良質の蓄音機と思いモノラルで使用が良い。五味康佑さんのとりこになった『モニター・レッド』をオートグラフかGRFの箱に入れて、管球アンプでしみじみと聴けば、そこにタンノイの音の故郷が聴こえるのだろうか。タンノイのお話タンノイの音は、音それ自体にタンノイが有るわけではない。まずせせらぎの音やバイオリンの音が先に有って、それを録音したものを、タンノイのスピーカーで再生すると、ほんのりタンノイの音が加味されて「タンノイの音は良いね」となる。まあ色々と言われるタンノイの音でもあり、その全ては15吋のシルバー、レットと言ったヴィンテージ物の音質であった。
誠に残念に思うは筆者はシルバー、レットは未だ聴いたこともないのでMonitor Goldとどの様に違うのか全く解らないのが事実である。



しかし思えば確かに筆者も納得はするが頭が逝かれた信者かも知れない。
後は筆者の興味はアメリカタンノイの魅力・・・でもある。 以下の文言があり引用する。
「アメリカ東海岸のサウンドを希求する人間にとっては、見逃すことのできない存在であろう。 1954年ロングアイランド(ニューヨーク州)に設立されたるアメリカタンノイ社は、1973年まで数々の魅力あるスピーカーを産みつづけた。 日本上陸が遅れたが為に、当時殆どの人々は関心をもつことなく(出合いなく)現在に至っているのだが・・・、 オートグラフプロフェッショナル(15インチレッド各2入り)、インペリアル(15インチレッド各2入り)を頂点として、ボザーク、KLHの音色に魅了されたる人間にとっては、アメリカタンノイのサウンドにすばやく反応されることでしょう。 オートグラフプロは別として、他は英国タンノイに比べ、低域は締りぎみで重く暗く(陰けいが深く)その上箱の響きが押えぎみのため、 JAZZが”いき”に鳴るのである。 中域から高域にかけては、タンノイユニットの特徴である金属的な肌合を有しているが故に、管楽器、ピアノがイメージ良く且上品に鳴り響く。

 ヨーロッパへの希求性とヨーロッパからの遠心性がアメリカ文明の宿命であるかのようにして産まれたのが、アメリカタンノイ群なのであろう。 透徹されたる英国人の知性が、アメリカという大陸で華(はな)開いたる珍しき逸品と言えよう。 特に、スタンダードオートグラフ(レッド入り)チューダーオートグラフ(レッド入り)、オートグラフプロ(レッド各2入り)、インペリアル(レッド各2入り)の4種類は一聴に値するしろものであるばかりか、イギリスタンノイ黄金の三兄弟に無い魅力が内包されていることに、タンノイファン及びタンノイでJAZZを鳴らしてみたいと考えているファンは、一聴に値する魅力あるスピーカーと言えよう。



通説としてタンノイの弱点と言われてきたピアノ、管楽器、打楽器が気品を失うことなく鳴り切ると言われるアメリカタンノイの魅力は、幅広い音楽を楽しむ人間にとって救いの神器となろう。
特に1950~60年代に創られたる名器シルバー、レッド入り大型アメリカタンノイは、豊かな国(1950~60年代)アメリカ人の要望を満足させた英国人の叡知の作であるだけでなく、後生の金字塔となり多くの音楽ファンを楽しませ続けるであろう。
 1950年代にLP名盤が続出したごとく、1950年代に歴史的名スピーカー群が誕生した意味は大きい。 オートグラフプロ(レッド入り)及びインペリアル(レッド入り)が無冠の王者ならば・・・、スタンダードオートグラフ(レッド入り)、チューダーオートグラフ(レッド入り)は、流たくの清士であろう。 高貴を弑(しい)し、美を屠(と)り、理想を犯す、荒涼たる今の世にあって、黄金期のタンノイシルバー、レッドを搭載した大型スピーカーでの音楽鑑賞は比類なき精神の高揚となろう。 JAZZをここまで物語り表現しうるスピーカーはそう多くはない。アンプに用いるは 初期の上質なるマランツ#7と#9とのコンビで聴く大型タンノイ群は、宝珠(ほうしゅ)に似て、燃えたる美の王宮なり、遠来の王を迎えることの出来る人は、至上の歓喜を得ることのできる稀世の人となりえよう。 タンノイの固定観念に縛られている輩、行動を興さない輩には未来のイヴとの出合いはない。

筆者の愛機TANNOY ⅢLZ in GOODMAN AXIOM80 Cabinetが安定した音を奏でる様になったのは上記写真の日本製Zaika5300と言う300B同等品を仕込んだ時から安定した音がTANNOY10吋から鳴り響いた時が始まりであった、それ以前の音はこれが300Bno音質なのであろうかの疑問符ばかりでもあった。真空管1本での音質の違いを改めた次第でもある。特に弦楽器での再生は抜群で違いが手を取るように改善された、勿論俄然ピアノ曲も実に良くなったのである。

いろいろなる名盤(名演)が誕生したのが50年以上前である。 例えば、アンドレ・レヴィのバッハ無伴奏ソナタ(LUMEN / 3LP) パリのモーツアルト(仏PATHE / 7LP) TRIO OF FRANCE(仏PRETORIA / 1LP)ジョルジェ・エネスクのバッハ無伴奏ソナタ(CONTINENTAL / 3LP)この辺りは一度じっくり試聴し慕ってみたい演奏家でもある。



イヴォンヌ・ルフェビュールのバッハ(仏FBLP / 1LP)を タンノイ レッド、シルバーが登場したのも50年前である・・・。ここに真理があり符合する。 
名器が真の名盤と連関するのは、人間の社会、思想、芸術、文化の奥深いところの根源的なるもの、 本質的なるものを捉え、それを明日に照らしだそうとする信念、哲学が内在しているが故に、 現代の新奇なものを越えて、なお魅力的なのであろう。 軽薄な時代が終焉し、精神性のある社会が、一刻も早く到来することを希求してやまぬ。」

以上のコメントがあり筆者などはアンドレ・レヴィは知らないフランスのチェロ演奏者でもあり、パブロ・カザルス、ヤーノ・シュタルケル、ピエール・フルニエと今までに数々のバッハのチェロソロは聴いてきたが今までのチェリストと比べ如何であろうか?その様に言われれば是非聴きたくなるのである。



しかし今回は筆者所有のIIILZ Monitor Goldの接続部分の清掃を行う、勿論ピカールで丁寧に綿棒がぐろずむのが無くなるまで丁寧に磨き揚げた、終了後接点回復剤を塗布し再度繋ぎ音出しをする、気分的に若干キレが増した様にも感じた。この部分はIIILZの接続部分は塩梅が無くトラブルの多い箇所でもあり、ピカールで丹念に磨くは初めての試みでもある。まだまだこの先愛用したい10吋のIIILZ Monitor Goldユニットは筆者のお宝でもあり現在程良く鳴り続けているところでもある。今出来る対応は接続部分の繋がりを良くする事でしか無い。

早速アンドレ・レヴィのアルバムを取り寄せての視聴である、現在の愛用するTANNOYⅢLZ in GOODMAN AXIOM80 Cabinetで聴くアンドレ・レヴィのチェロのブーミー音は実にリアルに聴ける、昔から筆者の好みはJ.S.バッハのヴァイオリン曲よりチェロ曲が好んで聴き、チェロソナタを先に出会った事が原因であろうか、今思えばこの様な音を聴くにはAXIOM80の箱使用しなければ再現不可能かも知れない。全く古さも感じさせない独特のチェロのブーミー音が実に生々しく聴こえるのであった。



話は戻るが、アンドレ・レヴィ(Andre Levy)フランスのチェリスト1894年生まれ、1982年没。
アンドレ・レヴィは1894年パリ生まれ。パリ音楽院でカミーユ・シュヴィヤールに室内楽を、チェロをジュール・ロエブにそれぞれ学び、1912年プルミエ・プリを授かっています。1914年、ハイドンのチェロ協奏曲を弾いてデビュー。1952年にはジュヌヴィエーヴ・ジョワ、ジャンヌ・ゴーティエらとフランス三重奏団を結成するなど主に室内楽の分野で活躍しました。
1970年代まで指導と演奏活動を精力的に行った。彼は 1970 年代まで積極的に指導と演奏を続けました。取り寄せたアルバムの音質は上等であった。
 1956年にはフランス政府よりレジオン・ドヌール・シュヴァリエ賞を受賞。その後も「芸術と文学のシュヴァリエ」の称号を受けるなど、彼の後半生は栄誉と名声に包まれました。1988年7月31日、心臓発作のため、滞在中のシエナのホテルで76年の生涯を閉じています。

 流麗なテクニックと端正な音楽作り、そして豊かな情感が結び付いた詩趣に満ちた芸術…ナヴァラの演奏の特質はこのように集約できると思います。技巧面では、ヴァイオリンの名教師カール・フレッシュの技法などを研究して、独自の演奏技法を産み出しました。そのため、どのような技巧的な難所においても、ナヴァラの音はヴォリュームと緊張感を失わなかったと言われています。また、スタッカートやスピッカートなどの運弓の素晴らしさは、当時のチェリストたちの憧れの的でした。
 演奏解釈面では新古典主義的な演奏様式に与し、名技性を排した、楽曲のスタイルに忠実な演奏を心掛けました。しかし、彼の造り出す端正な音楽は、些かも形式主義に陥ること無く、常に輝かしい生命力と気品高い芸術性を湛えていました。1980年3月21日には来日して日本都市センターホールにて講演もした。



以前から筆者のオーディオ機器での音は擦る演奏楽器の音色は好みであるが、ヴァイオリンの音色よりチェロの音色が上手く鳴ると思っていたが、今回アンドレ・レヴィのチェロを聴き益々その様に感じる様になった。特に5番の意外と低域の音が多用される曲は実に見事なトレース振りを発揮する様でもある。
最近1980年来日ライヴ録音が再販されたそうです。発売時は是非ポチッとしよう!

後日筆者愛用のIIILZ Monitor Goldユニットの裏側にも柿渋液を塗布したが、音の締まりがキワたち人間に例えると10歳ほど若やいだようであった正に朗々となるのである。今聴くもすごい迫力とバッハのチェロ曲との醍醐味を味わえるアルバムでもあろう、確かに録音はモノーラルにも関わらず視聴すれば味わえる貴重な一枚になるのであろう。
特に低音部はチェロの胴に乗った重低音は腹に染み渡る音を体験すれば泣ける程素晴らしい演奏に誰も虜になる、その様な低域を体験できるチェロの鳴りっぷりは流石でもある。正に大型の箱に入れたTANNOYⅢLZユニットと真空管三極管のZaika5300との相性にもある様です。

現在此の様な機器で音楽を聴くが、歳のせいもあるであろうが、新しいシステムの興味が薄れてきた様にも思うこの頃でもある。興味が尽きないのはバッハの音楽を多く聴きたいと思うばかりである。



CDは6 Cello Suites : Andre Levy (2枚組)
収録内容
 第1番 ト長調 BWV1007
 第4番 変ホ長調 BWV1010
 第5番 ハ短調 BWV1011
 第3番 ハ長調 BWV1009
 第2番 ニ短調 BWV1008
 第6番 ニ長調 BWV1012

 演奏者:アンドレ・レヴィ(チェロ)
 録音:1960年

確かにTANNOYのIIILZ Monitor Goldユニットで聴けば解るが、雄弁に歌い上げるレヴィの個性的な歌い回しによるJ.S.バッハは十分満足出来る。取り分け濃厚な味わいと香り高き音色に酔いしれることが出来ました。TANNOYが良いのかアンドレ・レヴィの演奏も相当に良いのである。

確かに昔TANNOYのオリジナル箱で聴く頃と違い程よい大きさのGOODMANS AXIOM 80の箱にIIILZ Monitor Goldに移植した後の音楽の感じ方の重厚感の違いはオリジナルを勝る様にも感じる、今は前のオリジナルの箱での試聴は考えられない音質、またバッハの音楽の重みには雲泥の差の様が感じられる事は重要でもある。下の写真のTANNOYを見て懐かしく思うは筆者の様な年配者が感じる世界になっていく様に思うこの頃でもある



特にチェロの音の再現は良く十分な低域まで伸びたチェロ独特の音は此のシステムの自慢できる響きと言えよう、アンドレ・レヴィの貴重な録音からバッハの無伴奏チェロ組曲第3番と第5番です。雄弁に歌い上げるレヴィの個性的な歌い回しによるバッハ。濃厚な味わいと香り高き音色に酔いしれることができます。

1950年に録音された3枚組LPの復刻版でありモノーラルである。速い舞曲が長く求める心力の強いフレージングが特徴的で、どの曲にも内的な芯の強さがうかがえる。歌いまわしや強弱のつけ方にいくつかの独特なものがあるが、全体的に颯爽として流れるような演奏です。聴き始めこの演奏に心地よさも感じる、むやみに重くなりすぎない落ち着いた演奏も良好です。録音も想像以上に優れている、切れ味の良い最近の演奏と相対と時代を感じるが、それは一時時代遅れという意味ではない。



上記写真は別途に180グラム重量盤のレコードも販売している模様である。現在取り寄せは出来なく中古では価格も高額である。

勿論レコード盤の音は凄く魅力的でもありMCカートリッジ独自の大変魅力的な音も一度聴くと虜になるが、その様な条件の揃うプレイヤーシステムは大変高価で無いものねだり的でありMC用のトランスも高値高額で貧困老人には相当望みの高い物と思う。
現在CDプレイヤーも随分年代物で交換も考慮しているがCDプレイヤーも手が出なく昨年よりS.M.S.L PL200 が話題でもあるが検討しようとも考えている。



「バッハ:無伴奏チェロ組曲全曲」[グリーンドア音楽出版]を聴く。
グリーンドア・レーベルはまず朝比奈隆のLP期名演のCD復刻でスタート、2003年以降はSPやLP復刻のシリーズを開始、朝比奈のシリーズも大フィルとのヨーロッパ公演をシリーズで発売するなど、旺盛なリリースを続けている。

フランスのチェリストでエウィット四重奏団のメンバーだったアンドレ・レヴィ(1894~1982)がLP初期の1950年頃に「LUMEN」なるレーベルに録音した、J・S・バッハ:無伴奏チェロ組曲全曲である。このLPは最も高価な初期LPからの復刻だそうですが、オリジナル音源そのものの録音が良かったのと、復刻が丁寧になされているようで音質面での不満はほとんど感じさせない。


また現在と作品と比較してもスタイルの古さを感じさせない所は流石でもあり、改めて筆者の知らないチェロリストを知ったことに感謝する。次にフランスの名人ヴラド・ペルルミュテール(Vlado Perlemuter)の定評あるショパン。コントラストをはっきりさせ,高音も低音も露骨に際立たせるポゴレリッチ流の対極にある,バランスと趣味のよい演奏。今後じっくり堪能したいピアニストでもある。ブラボー!