伝統ある英国のTANNOY IIILZで聴く、音楽の父J.S.バッハ音楽を知る喜び・・・

音楽好きのIIILZ Monitor Goldユニットの箱を改良して楽しむダメオヤジ金ちゃんです。

フィリップ・ピエルロ指揮のJ.S.バッハのカンタータを聴く、コレギウム・ヴォカーレ・ヘントの合唱とソロ歌手たちの巧みで気品あふれる歌声を堪能する。

2021年10月29日 | オペラ・歌劇・カンタータ・オーディオ全般

KORG/DS-DAC-10Rの導入し、気づいた事はLS3/5aでの試聴はタンノイと比べ能率が若干悪く真空管アンプでの試聴はプッシュプルアンプが宜しいのかもしれない。LS3/5aでの試聴はもっぱらLUXKIT A3500プッシュプルで聴いている。
但し筆者の好きなカンタータ等人の歌声はKORG/DACが自然に響き心地よく聴こえる大人しく聴こえるがこれが自然だと気づかせるところは憎い。

しかし家庭で音楽を楽しむ程度なら、出力は3〜5Wもあれば充分とは思うが、例えばオーケストラの音の厚みまでの追求はプッシュプルアンプの導入が必要になるのかもしれない。その辺りがオーディオマニアの匙加減が腕が試されそうで人の装置の音を聴く楽しみな所かも知れない。

どの様な音楽を楽しんでいるかも装置を拝見すれば解るのかも知れない、同じ装置で弦楽器を聴くのとオペラを聴くと何れかに変化を付けて聴く場合もあるようである。音楽の楽しみは千差万別で、目で音楽を聴く、頭で音楽を聴く、身体で音楽を聴く、本来の耳で聴く人其々であろう。

最近筆者が思うに希望はKT88等の程度の良いプッシュプルアンプで聴きたい要求が強いが、暫く静観し製品を眺め探してみたい衝動に駆られる。所有するLS3/5aを2年間色々補修しやっと聴ける音になったスピーカーLS3/5aは骨までしゃぶって見たい物だと感じています。



一般的には『シングルアンプの音質はプッシュプルを上回る」という説をご紹介します。(説であって、事実ではないかもしれません!)高能率のスピーカーを使用している場合、こういったシステムにプッシュプルアンプを使うと無駄が多いという説です。

プッシュプル回路は出力段に同じ真空管が2本(ステレオでは4本)必要なだけでなく位相反転回路が必要になります。まず真空管アンプには「シングルアンプ」(以下”シングル”)と「プッシュプルアンプ」(以下”PP”)という大きな2つのグループに分かれます。

簡単に言えばシングルはのように大きな真空管(「出力管」といいます)が2本,PPは出力管が4本並んでいます。一般に出力管が多い方がパワーが大きいことはご理解いただけると思います。電気的な解説は別の機会に譲るとして、シングルは「球それぞれの音色(ねいろ)」をストレートに表現し、PPは「厚みと豊かな響き」を楽しむことが出来ます。



筆者などは貧困ゆえ古いLUXKIT A3500のアンプの配線をWEのケーブルに交換しメンテナンスして使っているが、お馴染みマッキンの真空管パワーアンプ、マランツの真空管アンプもプッシュプルで構築され未だ大切に使われています。

次に真空管には「三極管」と「多極管」(ビーム管,五極管の総称)の二種類に大別できます。代表的なところでは三極管は「300B」,「2A3」,「845」、多極管では「KT88」,「EL34」,「6L6」等がよく知られています。単純にどちらが優れているということは決められませんが、分かりやすく表現すると”三極管は柔らかく拡がりのある音”、”多極管はトランジェント(音の立ち上がり)が俊敏で、エッジ(音の輪郭)が明晰な音”という事が出来ます。

以前ブログ掲載しましたが、KORG/DS-DAC-10Rに機種変更してどの様に聴けるかを試したく筆者なりに考えるとプッシュプルでの使用が明晰な音が聴けるように感じる追求すると奥は深そうである。
良く言われる言葉で目の前で演奏している等と言われるが、其処の装置をお持ちならそれは当然である、その先はピアノなら如何にグランドピアノのペタルを踏んだ音かまで聴き分けたくなる、大人の音の追求も楽しからずやの世界です?



フィリップ・ピエルロ(指揮)、リチェルカール・コンソートの好きなアルバムを聴く。J.S. バッハ:オーボエ・ダモーレ協奏曲/結婚カンタータ/ヘンデル:オルガン協奏曲第6番/炎の中で(リチェルカール・コンソート)バロックの美しき歌姫、以前聴いたオーディオインターフェイスよりKORGは大変良いバランで鳴る、特にヌリア・リアルの歌声も美しく気分は晴れやかになります。
LS3/5aからの音質も女性ボーカルの透明度があり据え置き型のスピーカーに比べ若干低音不足気味ではあるがこの辺りで十分であろう。
兎に角KORG/DACの替えて一番はヴォーガルご自然に聴こえる事はこのDACのの特質に思う、勿論、オペラ、ジャズヴォーカル、カンタータと全ての声が良い。

コレギウム・ヴォカーレ・ヘント, Ricercar Consort, Philippe Pierlot, Maria Keohane & CARLOS MENAベルギー出身の指揮者Philippe Pierlotは、特にバッハ作品の演奏において優れた実績を上げてきた。彼は本作『Soli Deo Gloria』で、バッハのおよそ200に及ぶ教会カンタータの中から2つの作品にスポットライトを当てており、いずれもPierlotならではの魅力的な輝きを放つパフォーマンスとなっている。

1700年代初頭のヴァイマル時代に書かれた『Cantata No. 21』では精妙かつ美しい広がりを感じさせる演奏を堪能でき、1723年にライプツィヒの教会の指揮者、オルガン奏者、作曲家を担う役割であるカントルに就任した1週間後に作曲された『Cantata No. 76』では光輝に満ちた響きに酔うことができる。この作品以降、バッハは数年間にわたって毎週のように新たなカンタータを制作し続けた。コレギウム・ヴォカーレ・ヘントの合唱とソロ歌手たちの巧みで気品あふれる歌声も、このアルバムを宝物のような作品に昇華させた重要な要素だ。


J.S.バッハ: オーボエ協奏曲 BWV.1055、結婚カンタータBWV.202、ヘンデル: ハープ協奏曲、他
【曲目】
 J.S.バッハ:オーボエ協奏曲BWV1055
 同:結婚カンタータ「今ぞ去れ, 悲しみの影よ」BWV202
 ヘンデル:ハープ協奏曲
 同:カンタータ「炎の中で」HWV170
【演奏】
 フィリップ・ピエルロ(指揮)、リチェルカール・コンソート
 ヌリア・リアル(S)
 ジョバンナ・ペシ(Hp)
 パトリック・ボージロー(Ob)

ヘンデルとバッハのオペラを意識したカンタータと器楽作品を対照させて採り上げたプログラム。スペインのソプラノ,リアルのドイツ語はときに怪しいこともあるが,一応及第点。ただ,もう少しゆとりが欲しい。それ以外の奏者は悪くないが,とりたてて何か新しいものを与えてくれるというわけではない。録音はRicercarレーベルの懐の深さを感じさせるものに比べると明らかに物足りない。

もう一つ歌詞の問題がある。それぞれ原語とフランス語訳はあるが英語訳はない。どうでも良い解説には英語訳があるのにもかかわらずだ。いかにも自己中心的だ。


特に筆者の好きな世俗カンタータBWV202(結婚カンタータ)な再現、280年ぶりに甦った、幻の結婚カンタータ!ともニュースでも取り上げ2004年4月3日、毎日新聞の1面を飾った大ニュース、JSバッハのオリジナル・パート譜の発見。80年間ほど行方不明になってしまった世界中の音楽学者が探し続けていたカンタータ「満足」すべての音楽ファンを狂喜させたこの発見ですが、おそらく「実際の音を聴いてみたい」と思うのが実際、この発見に立ち会いました礒山雅氏のもとには、多くの要望が寄せられたそうです。しかしながら、発見されたのは、ソプラノとアルトのパート譜。の完全な現象を復元するのが困難な作業かは、想像に難くありません。普通であれば、ここであきらめたかもしれないかもしれませんが、この発見は非常に幸運だったと判断します。

フィリップ・ピエルロ(Philippe Pierlot)指揮者
率いるリチェルカール・コンソートとコレギウム・ヴォカーレ・ゲントによるバッハのカンタータ2篇と、リチェルカール・コンソート創設メンバーでもあるベルギーのオルガニスト、ベルナール・フォクルールの演奏によるオルガン作品を収めたアルバム。

ここに収録されたカンタータはワイマール時代とライプツィヒ時代に書かれ、その10年にわたるバッハの進化を示しています。 21番は2部構成、全11曲から成る初期の大作。バッハの生涯に何度も演奏された名曲です。



嘆きを歌う第1部、救いの喜びを歌う第2部の対照も見事な、きわめつけの美演です。76番は、ライプツィヒのトーマスカントルに着任後の初仕事だったBWV75 「貧しきものは饗せられん」の翌週に初演された作品。

トランペット による華やかな始まりが印象的です。 カップリングのオルガン作品では、バッハとブクステフーデ両大家のオルガン曲全曲録音を果たした、豊富な知識と技量を持つ現代最高峰のオルガニスト、ベルナール・フォクルールの見事なテクニックと感性を存分に堪能できます。 



【収録内容】
《J.S.バッハ~ただ神の栄光のために》
 ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750)

  [1] カンタータ第21番 「われは 憂いに沈みぬ」BWV 21 
  [2] カンタータ 第76番「もろもろの天は神の栄光を語り」 BWV76
  [3] コラール「主イエス・キリストよ、われ汝に呼ばわる」BWV639 
  [4] 「いと高きところには神にのみ栄光あれ」BWV663
  [5] 「主なる神よ、いざ天の扉を開きたまえ」BWV617 [6] 「いと高きところにいます神にのみ栄光あれ」 BWV 715 
【演奏】
 コレギウム・ヴォカーレ・ゲント
 リチェルカール・コンソート
 フィリップ・ピエルロ(指揮)

 マリア・コヘイン(ソプラノ)
 カルロス・メーナ(アルト)
 ユリアン・プレガルディエン(テノール)
 マティアス・フィーヴェク(バス)
 ベルナール・フォクルール(オルガン)

録音方式:ステレオ(デジタル)

一貫したスタイルと音楽性の深さピエルロ&リチェルカールによるバッハフォクルールのオルガン演奏も必聴



フィリップ・ピエルロ率いるリチェルカール・コンソートとコレギウム・ヴォカーレ・ゲントによるバッハのカンタータ2篇と、リチェルカール・コンソート創設メンバーでもあるベルギーのオルガニスト、ベルナール・フォクルールの演奏によるオルガン作品を収めたアルバム。

ここに収録されたカンタータはワイマール時代とライプツィヒ時代に書かれ、その10年にわたるバッハの進化を示しています。第21番は2部構成全11曲から成る初期の大作。バッハの生涯に何度も演奏された名曲です。嘆きを歌う第1部、救いの喜びを歌う第2部の対照も見事な、きわめつけの美演です。第76番は、ライプツィヒのトーマスカントルに着任後の初仕事だった『貧しきものは饗せられん』(BWV.75)の翌週に初演された作品。トランペットによる華やかな始まりが印象的です。

カップリングのオルガン作品では、バッハとブクステフーデ両大家のオルガン曲全曲録音を果たした、豊富な知識と技量を持つ現代最高峰のオルガニスト、ベルナール・フォクルールの見事なテクニックと感性を存分に堪能できます。



フィリップ・ピエルロ率いるリチェルカール・コンソートとコレギウム・ヴォカーレ・ゲントによるバッハのカンタータ2篇とリチェルカール・コンソート創設メンバーでもあるベルギーのオルガニスト、ベルナール・フォクルールの演奏によるオルガン作品を収めたアルバム。

ここに収録されたカンタータはワイマール時代とライプツィヒ時代に書かれ、その10年にわたるバッハの進化を示しています。



21番は2部構成、全11曲から成る初期の大作。バッハの生涯に何度も演奏された名曲です。嘆きを歌う第1部、救いの喜びを歌う第2部の対照も見事な、きわめつけの美演です。76番は、ライプツィヒのトーマスカントルに着任後の初仕事だったBWV75「貧しきものは饗せられん」の翌週に初演された作品。トランペットによる華やかな始まりが印象的です。
カップリングのオルガン作品では、バッハとブクステフーデ両大家のオルガン曲全曲録音を果たした、豊富な知識と技量を持つ現代最高峰のオルガニスト、ベルナール・フォクルールの見事なテクニックと感性を存分に堪能できます。

LS3/5aでのカンタータ(ボーガル)の人の声の良さを改めて見直す声が聴けて様に思う、勿論据え置き型の音もホール感豊かで良いが、目の前で歌を聴く感じはLS3/5aが勝る様である。

勿論以前購入したバッハ:教会カンタータ全集アーノンクール、レオンハルト、ウィーン少年合唱団、テルツ少年合唱団、の演奏も良いが、フィリップ・ピエルロ率いる少し違ったカンタータのニュアンスを求めたくなる。ブラボー!

ハイレゾ音楽を楽しむ、J .S .バッハ:チェロ組曲をヴィオラ・ダ・ガンバによる演奏をKORG/DACで検証する。

2021年10月24日 | バロック音楽・オーディオ一般


最近ショパンコンクールが終わる、筆者の好きなイリーナ・メジューエワによるショパン: ノクターン集をリッピングして聴いていると、以前注文したCDが配達された。

前回KORG/DS-DAC-10Rの導入し試聴を試みているが洗練されたような音とも言えるような正に音楽を楽しむ音が聴ける、と同時にケーブル接続部分が破損してターミナル部品交換してからすっかり聴き易くなったLS3/5aも良いが、ヴィオラ・ダ・ガンバ等の擦弦楽器の再現は10吋タンノイが独壇場、特にIIILZ Monitor GoldをGOODMANS AXIOM 80の箱に入れた据え置き型で聴くことチェロで聴くよりガンバのがエレガントな表情を音は美音が響く。

この際、KORGのDACとの相性も気になり色々試してみることにした。



確かにアキュレイトサウンドを追求する場合は素直な音質が程よいLS3/5aのエンクロージャーでの試聴が良いと思う、タンノイでは若干のホールトーンが強くホールで鳴る傾向があり、会場の良い席で聴く、正に音楽を楽しむ感じが強い傾向がある。一般的に若干ドンシャリ的な音が音質は良さそうに聴こえるが、長い時間の視聴にはナローレンジの音が疲れなく音楽を楽しむことができるようである。
音の追求にはLS3/5aはタンノイより勝るように感じるがKORGの導入で全体的には音楽を楽しむ傾向の音に変わって来たように思う。

筆者が昔24・5歳頃初めて聴いた、「アルヒーフ・プロダクション」は、ドイツ・グラモフォン社内に1947年に創立された音楽史専門のレコード・レーベルであるそうです(最初のリリースは1948年、ヴァルヒャのバッハでした)。 

「世界初」の古楽レーベルとして古楽振興のために発足し、当初はバッハ作品の全曲録音を目標としてスタートしましたが、その後、グレゴリオ聖歌からウィーン古典派までその領域を拡げたレーベルです。Viola Da Gamba 古楽演奏の先駆者ヴェンツィンガーによる ヴィオラ・ダ・ガンバの魅力も知った。

今もヴェンツィンガー演奏の数枚のアルヒーフLP盤を大切に所有している。



アウグスト・ヴェンツィンガー(August Wenzinger 1905-1996)は 30年代に歴史的演奏法の研究を先駆けて行った古楽界の草分けで、1934年に創立されたバーゼル・スコラ・カントゥルムの設立者の一人です。最初バーゼル音楽院にて音楽学、チェロを学びました。20才の時にヴィオラ・ダ・ガンバ(ヴィオール)の奏法や研究を独自に開始。

25才の時に友人や同僚たちと様々な古楽器を研究し、カベル・カンマームジークを設立するも政治的圧力にて断念。バーゼル・スコラ・カントゥルムは新設されたヴィオラ・ダ・ガンバ部門から、サヴァールをはじめ数多くのヴィオラ・ダ・ガンバ奏者を輩出しました。

アウグスト・ヴェンツィンガーは、ヴィオラ・ダ・ガンバで録音を行った最初のミュージシャンの1人でした。

ここに収録されているのは、ヴェンツィンガーの初期の録音で、当時としては珍しかったヴィオラ・ダ・ガンバの作品を主体に、彼独自の古楽器研究に基づいて演奏された貴重な記録です。
今聴くも此の上ない上品な音を奏でる、当時J .S.バッハの作品ガンバ・ソナタを聴き、すっかりこの音が好きになり、ヴェンツィンガーの演奏するレコードを購入した記憶が残る。



20世紀の古楽演奏史上に大きな足跡を残したヴェンツィンガーによる名録音。

 1.ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタ第1番ト長調BWV1027
 2.ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタ第2番ニ長調BWV1028
 3.ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタ第3番ト短調BWV1029
【演奏】
 アウグスト・ヴェンツィンガー(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
 エドゥアルト・ミュラー(チェンバロ)
チェロと違った魅力があり表現力の優れた楽器として聴き手を感動させます。


此処でヴィオラ・ダ・ガンバについては、16世紀から18世紀にヨーロッパで用いられた擦弦楽器。フランス語ではヴィオール、英語ではヴァイオル、ドイツ語ではガンベと呼ばれる。 「ヴィオラ・ダ・ガンバ」とは「脚のヴィオラ」の意味で、楽器を脚で支えることに由来する。この場合の「ヴィオラ」は擦弦楽器の総称を意味する。



楽器ヴィオラ・ダ・ガンバの名前はイタリア語です。”ガンバ”とは「脚」という意味で、脚に挟んで演奏します。チェロも昔は足に挟んで演奏しましたが、今は底にエンドピンが付いていますので、足で楽器を支えることはありません。トレブル、テナーなど楽器大きさによって音域が異なり、脚に挟んだり膝に乗せたりして演奏します。ちなみに、バス・ガンバがチェロと同じ音域となります。ガンバの弦の数は6本もしくは7本が主流、チェロは4本です。

弓の持ち方も異なります。チェロは上から弓を掴んで演奏しますが、ガンバは下からすくって、お箸を持つように弓を持って演奏します。これにより音質は違うように聴こえるようです。



18世紀後半に貴族社会が没落し市民が台頭してくると、音楽の主流は宮廷からコンサートホールへと移行します。構造的に大きな音の出せないガンバは新しい時代の音楽的要求に応えることができず、ヴァイオリンやチェロに取って代わられてしまいました。19世紀末になると古楽復興の動きが起こり、それとともにヴィオラ・ダ・ガンバにもまた光が当てられるようになりました。当時の楽譜も次々と掘り起こされ、研究も進み、先達の努力によってガンバ愛好家の輪が広がりつつあります。

ヴィオラ・ダ・ガンバの曲は15世紀末~18世紀末のイギリス・フランス・オランダ・ベルギー・ドイツ・オーストリアスイス・イタリア・スペインと非常に多岐にわたります。

まずはイギリスのコンソート音楽。16~17世紀、主にイギリスで流行したガンバによる合奏曲です。各パートをそれぞれ一台のガンバが受け持ち合奏します。ヴィオラ・ダ・ガンバだけで織りなす柔らかな音色・ハーモニーが何とも言えない魅力です。やさしい曲・パートもあるので、初心者の方も楽しむことができます。



以前にも紹介したがパオロ・パンドルフォ(Paolo Pandolfo)ローマ出身。

ジャススクールにてコントラバスを学んだ後、スイスのバーゼル・スコラ・カントルムにて、J.サヴァルに師事。ソリストディプロマを取得。82年より90年までサヴァル主宰の「エスペリオンXX」メンバー。92年よりガンバアンサンブル「ラビリント」を結成、ディレクターを務める。現在、母校にて教鞭をとる。スペインのグロッサより「J.S.バッハ無伴奏組曲(チェロ組曲の編曲版)、「M.マレ ヴィオール組曲集」をはじめとする数々のCDが発売されている。これからのガンバ界を担う名手として、世界中で活躍中。

鬼才パオロ・パンドルフォの『ソロ』が復活!ヴィオールによる空間と時間の旅行記と題してヴィオラ・ダ・ガンバの鬼才パオロ・パンドルフォが1997年9月にレコーディングを行った名盤『ソロ』が、グロッサ・プラチナム(Glossa Platinum)から復活!16世紀のイタリアとスペインからブリテン諸島を経て、ルイ14世時代のフランスに渡り、18世紀ドイツの宮廷へと続くパンドルフォの『ソロ』。J.S.バッハの無伴奏チェロ組曲第4番のヴィオラ・ダ・ガンバ編曲など、90年代後半の時点ですでにヴィオラ・ダ・ガンバの新しい可能性を追求していたパンドルフォには改めて驚かされます。



 【収録情報】
 『ソロ~ヴィオラ・ダ・ガンバのための音楽』
  ・作曲者不詳:ラ・モニカのアリア
  ・オルティス:パッサ・メッソ・アンティーコによるレセルカーダ
  ・オルティス:パッサ・メッソ・モデルノによるレセルカーダ
  ・コーカイン:ザ・パンクス・ディライト
  ・ヒューム:パヴァン
  ・サマート:ダフネ
  ・サマート:おお苦しめないでくれ
  ・コーカイン:さあ、一緒に暮らしておくれ
  ・ド・マシ:プレリュード
  ・マレ:戯れ
  ・マレ:人間の声
  ・サント=コロンブ:ロンド形式のエール
  ・J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第4番変ホ長調 BWV.1010(ヴィオラ・ダ・ガンバ編)
  ・アーベル:アルペジアータ(プレリュード)
  ・アーベル:アダージョ
  ・アーベル:アレグロ
  ・パンドルフォ:ア・ソロ

 パオロ・パンドルフォ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
  録音時期:1997年9月
  録音場所:スペイン、サン・ロレンソ・デ・エル・エスコリアル
  録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

此処での聴きどころは勿論J.S.バッハのチェロ・ソナタである、今までチェロでの演奏が多いのですが、今回ヴィオラ・ダ・ガンバでのソロ演奏に興味が出た。

本日の本題日入りましょう、少し前置きが長すぎましたことにお詫びします。



そしてヴィオラ・ダ・ガンバでのソロの演奏者を探す、ミリアム・リニョル -Myriam Rignol (1988-)/バス・ド・ヴィオール(音質はチェロと同様の音質に近い)によるバッハ:無伴奏チェロ組曲を聴く。

いずれもフランス出身のミリアム・リニョルとマティルド・ヴィアル、ヴィオール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)を操る同年代の名手2人による、サント=コロンブとマラン・マレの師弟をテーマとしたアルバム。ヴェルサイユの自主レーベルから自身がメインとなるアルバムのリリースは、2人ともこれが2枚目となります。

ヴィオールならではの細やかな表情がぴったりと重なる息の合ったデュオが大きな魅力で、前半はフランス古来の伝統どおり通奏低音なしで2つのヴィオールのみ、後半ではテオルボが加わってマレのト長調の組曲、さらにクラヴサン(チェンバロ)が加わり「フォリア」へと繋ぐ構成となっています。



この2人の作曲家の関係を描いた映画『めぐり逢う朝』でも印象的に使用された「フォリア」は、元々ヴィオール独奏と通奏低音を想定した作品ですが、ここに収められた演奏ではヴィオール2人の立場が随所で入れ替わり、独奏が引っ張るよりもアンサンブルが一体となった音楽づくりが、好感の持てる新しさです。
フランスの宮廷楽器ヴィオールによるフランス式組曲の無伴奏を見つけCD購入しリッピングして楽しむ。

バッハの『無伴奏チェロ組曲』は、イタリア由来の楽器であるチェロのための作品ながら、ヴェルサイユに宮廷を構えたフランス王室に由来するフランス流の舞踏組曲形式で構成されています。
17世紀にリュートやヴィオール、クラヴサンなどの演奏家=作曲家たちが好んだ形式ですが、この点について徹底してフランス古楽の側からアプローチを試みたユニークかつ高水準なアルバムが登場しました。

ルイ14世やバッハの時代にも使われていたフランスの歴史的建造物を録音の舞台に、バス・ド・ヴィオール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)を用いてこの作品全曲を録音したのは、フランス出身の名手ミリアム・リニョル。ヴィオール界の大御所フィリップ・ピエルロの主宰するリチェルカール・コンソートや、フランス古楽シーンの最前線を行く気鋭団体ピグマリオン、アンサンブル・コレスポンダンスなどで中心メンバーとして活躍中であるほか、川久保洋子、ジュリアン・ヴォルフスらとの室内楽グループ「レ・タンブル」の一員としても数々のディスクで高評価を博してきた俊才です。



※各組曲は移調されていますが、ピッチが標準よりもほぼ全音低いため、第1、2、3、5組曲については、ほぼ原調で響きます。(輸入元情報)


【収録情報】
 Bach: 6 Suites
 Myriam Rignol (viola da gamba)
 J.S.バッハ:バス・ド・ヴィオール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)による無伴奏チェロ組曲 全曲
 Disc1
  ● 組曲第3番ニ長調(原調:ハ長調) BWV.1009
  ● 組曲第2番ホ短調(原調:ニ短調) BWV.1008
  ● 組曲第4番ト長調(原調:変ホ長調) BWV.1010
 Disc2
  ● 組曲第6番ハ長調(原調:二長調) BWV.1012
  ● 組曲第5番ニ短調(原調:ハ短調) BWV.1011
  ● 組曲第1番イ長調(原調:ト長調) BWV.1007

 ミリアム・リニョル(バス・ド・ヴィオール=ヴィオラ・ダ・ガンバ/ピッチ A=400 Hz)
 録音時期:2020年11月16-21日
 録音場所:フランス、ヴェズレー、シテ・デ・ラ・ヴォワ
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)



これらの組曲が「なぜヴィオールで演奏されるのか」については、ライプツィヒ・バッハ協会の名誉会員ジル・カンタグレルやリニョル本人による解説でも説明されていますが、何より演奏解釈そのものが圧倒的な説得力に満ちていて、さながらバッハが当初からこの楽器とフランス音楽らしさを意識していたのではないかと思えてくる仕上がり。

考え抜かれた曲順も効果絶大で、このあまりに有名な傑作を新たな角度から見つめ直す絶好の機会となるでしょう。20年ほど前にリリースされた、イタリアの名手パオロ・パンドルフォによるガンバ版とも異なる視点からの「フランス流儀のバッハ無伴奏」。「ALPHA」レーベルで創設初期から活躍してきた敏腕技師アリーヌ・ブロンディオの適切なエンジニアリングも光る逸品です。



中を開くと素敵ないかにもバロック様式絵画が印刷してあり、すぐに聴きたくなる雰囲気が嬉しくなる。

J.S.バッハ(1685-1750)
1685年:アイゼナハで誕生。1700年:リューネブルクに移り、修道院付属学校の給費生として生活。1703年:ヴァイマルの宮廷楽団に就職。1707年:ミュールハウゼンの聖ブラジウス教会オルガニストに就任。同年、マリア・バルバラ・バッハと結婚。1708年:ヴァイマルに移って宮廷オルガニストに就任。

1714年:楽師長 【新編名曲名盤300】
無伴奏チェロ組曲もケーテンの宮廷楽長時代に作曲された曲であり、バッハの器楽曲はこの5年間の時代に作られたものが圧倒的に多く残る、神がバッハに遊びの時間を下さった様にも思う大切な時間と思うのは私だけなのであろうか・・・
【生涯】
1685年:アイゼナハで誕生。
1700年:リューネブルクに移り、修道院付属学校の給費生として生活。
1703年:ヴァイマルの宮廷楽団に就職。
1707年:ミュールハウゼンの聖ブラジウス教会オルガニストに就任。同年、マリア・バルバラ・バッハと結婚。
1708年:ヴァイマルに移って宮廷オルガニストに就任。
 1714年:楽師長に昇進。
 1717年:ケーテンの宮廷楽長に就任。
 1720年:妻、急死。
 1721年:宮廷歌手のアンナ・マクダレーナ・ヴィルケと再婚。
1723年:ライプツィヒの聖トーマス教会の音楽監督に就任。
1736年:ザクセンの宮廷作曲家に任命。
1741年:アントニオ・ヴィヴァルディの葬儀に参加。
1747年:ベルリンのフリードリヒ大王の宮廷を訪問。
1750年:死去。



バッハの組曲は彼のフランスのアイデンティティを最も代表するものでしょうか?1720年頃にドイツのケーテン宮廷でブランデンブルク協奏曲のようにフランコフィールとガンビストのために作曲された彼らは、ミリアム・リグノールのビジョンと活気に満ちた具体化の中に、ヴィオラ・ダ・ガンバを超越した紛れもないフランスの味を見出します!

ベルサイユでバッハを響かせる楽器に卓越した才能が出会うと、ルイにとってとても大切なダンスのリズムが、他に類を見ないポリフォニーで、ヨハン・セバスチャンが太陽王宮で眩しくなります・・・



バッハの『無伴奏チェロ組曲』は、イタリア由来の楽器であるチェロのための作品ながら、ヴェルサイユに宮廷を構えたフランス王室に由来するフランス流の舞踏組曲形式で構成されています。17世紀にリュートやヴィオール、クラヴサンなどの演奏家=作曲家たちが好んだ形式ですが、この点について徹底してフランス古楽の側からアプローチを試みたユニークかつ高水準なアルバムが登場。

ルイ14世やバッハの時代にも使われていたフランスの歴史的建造物を録音の舞台に、バス・ド・ヴィオール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)を用いてこの作品全曲を録音したのは、フランス出身の名手ミリアム・リニョル。



兎に角ミリアム・リニョル演奏のヴィオラ・ダ・ガンバのバッハのチェロ・ソナタの音が深く聴こえる、今までチェロで聴いたが丁寧な演奏もさる事ながら、バス・ガンバの深みのある音色は特質物の感じがした。最初はLS3/5aで聴いていたが、やはり弦楽器の演奏はタンノイの独壇場になる、これがオリジナルのIIILZで奏でる音とは違い据え置き型の箱かと思う、GOODMANSオリジナルのA.R.U.180を使用する事による音は違うようだ。

アルバムの最後を飾る、特に馴染みのある組曲1番では今回感じた音はLS3/5aを切り替えた時、確かにタンノイの音が当に古楽器特有の音の臭いを感じた。
低域の音もしっかり響き満足な音が聴ける、此のような体験は初めてのことである、KORG/DACも関係はあるのであろうか・・・?

リッピングして試聴は良い感じの音に聴こえる、ブラボー!



追伸
最後にオーディオ仲間から一通のメールが迷い込んだ内容は以下の通りです。

「アンプのネジ部すべてに”スクワランオイル”を塗布するまあ~ビックリ。。
低域から高域までの分解能が滅茶苦茶良くなり、いままでしょうもないな~と思っていたウエスモンゴメリーのCD(BOSS GUITAR)が楽しく聴けるのです。
これはもしかして これ1台でいいかもしれん と思い始めました。

原理的な所はこれから分析をしてみようと思いますが、筐体が込み入っている 一体形レシーバーなどにはうってつけでしょうね。
合わせて、締め付けトルクも統一したので、それも相乗しているかもです。」

これは簡単で早速”スクワランオイル”をお取り寄せ、一度試そうと思います。オーディオとは例えば一本のビス一つの材料の違いで音も変わると言われる不思議な事がオカルト的に起こることもある様です。

緊急避難解除し秋晴れの今日、コキアが見頃に・・・・、茨城 ひたち海浜公園を散策

2021年10月22日 | 写真撮影


国営ひたち海浜公園は、茨城県中部の太平洋側にある総合レジャーランドです。
以前はネモヒラの咲く春に訪れましたが、コキアの時期は今回お初です。

面積は、東京ドームの41倍にあたる192ヘクタールにもおよぶ巨大な公園で、毎年夏には、有名な夏フェス「ロック・イン・ジャパン・フェスティバル 」が開かれることでも知られています。
また、四季折々の花が咲く花の名所として知られる花の楽園でもあり、特に春の「ネモフィラ」は、日本だけでなく、海外でも注目されているスポットとなっています。以前は外国の方も多く見られたが、コロナの影響で海外の方は少ないようである。



みはらしの丘のコキアは、「紅葉見頃(後半)」となりました。今週末が見頃な感じです。
鮮烈な赤一色から、少しずつ赤煉瓦のような赤みの強い茶色が混ざり、赤と茶色のグラデーションになっていきます。

 緊急事態宣言も解除され平日なのに見物客は多く、一刻も早くコロナ禍問題は収束を願うばかりである、最近の陽性者数が急速に減っている原因の解明出来てないそうである・・・。今回は写真での案内になります。



秋のバラが咲いている、あまりにも広大な土地にはバラが少な過ぎに思える最低は現在の5倍程はバラはほしい状況で、チープです。


西口広場から


あと少しでみはらしの丘広大な公園は良い運動になる


正面に赤色の景色が見えるがあれが「コキア」である。
みはらしの丘の半分以上を占める面積に、約3万2000本のコキアが植栽されます。
コキアとは、ヒユ科(旧アカザ科)ホウキギ属の一年草で、原産地はアジアです。和名を「箒草(ほうきぐさ)」といい、この名の通り、昔はこの茎を乾燥させて箒を作っていました。

また、コキアの実はとんぶりといい、実の形とプチプチした食感が似ているということで「畑のキャビア」とも呼ばれ秋田県の名産品でもあります。



みはらしの丘入り口付近の蕎麦の実の後方がコキア、コスモスである。











山頂付近から大洗海岸を望む、海と空とコキアの赤のコントラストは実に美しい、海も穏やかであった。
今からの時期、大洗名物のアンコウ鍋が美味い時期になる。

それと11月から解禁となる大判のヒラメ釣りは大変面白い。昔はシーズン中に何度も訪れた思い出がある。


休憩書にてコキアの色のジェラードをいただきます。




珍しい藁葺き屋根から 蕎麦の畑を望む



公園内は広く歩行苦手な人は、周遊機関があり、貸し自転車も備わってます。



小さなお子様に喜ばれる乗り物も設置されている。


名物「ハム焼」は各フェスやイベントで長蛇の列、リピーター続出の大人気商品だそうです!!
五浦ハム。茨城県のハムを製造している会社で、茨城の肉にこだわった加工品を作っている会社なんです。

小腹が空き早速ハム焼きを頂く、肉の味がしっかりして美味い!ハムの感覚というより肉の感覚があり、ボリュームタップリで実に美味しい。


あとは昔那珂湊には大判のヒラメが釣れ、遊漁船での釣りに来たが、最近は全くご無沙汰です。当時は海鮮市場がメインで食堂のお客はそれほど多くはなく、穴場的存在でしたが、今は大盛況で、お客様も多く駐車場も広く随分変わったと思った。

昔、船頭さんに教えて頂いた、那珂湊魚市場の回転寿司に立ち寄る、ネタが大きく新鮮です。おさかな市場にある回転寿司。平日でも混んでいます。
受付で名前を記入すると呼び出してくれます。回転が早いので、10分ぐらい待てば名前を呼んでくれます。ネタが大きく食べごたえがあります。

特に筆者が好きな光り物(アジ、サバ、サンマ、イワシ)は特に上手くこの時期秋は、油の乗った大型のサンマが絶品で、なるべく早めに入店を進める。遅くなると肝心のネタ不足になるようです。


特に地物のヒラメは絶品です、特に刺身部分の身は厚く回転すしのネタの3倍ほどの厚みがあり、新鮮な魚好きにはありがたい。

上の写真、最後に締めは昔から人気の名物、油の乗った穴子の一本物を注文する。他には特に本マグロの赤身の生は適度な油が乗って旨く思わず、お代わりをした程です。お腹いっぱいです、ブラボー!

KORG/DS-DAC-10R USB-DACを導入する。音質は試しに好きな曲にディーナ・ウゴルスカヤのベートーヴェン: 後期ピアノ・ソナタ30番の試聴

2021年10月17日 | クラシック音楽・オーディオ


先日筆者の自宅においで頂いた、オーディオマニアの友人Kさんの家にお邪魔した、ハイレゾの音質を楽しんでおられ、名前はKさんと言います。中々オーディオ造形も深く、音楽も大変幅広くお聴きになっている様である、音質はなるべく誰もが聴きやすい音を目指しておられるという方であります。

以前自宅に来られた時に、お使いのKORG Nu1をお貸し頂き、DACとプリを堪能しましたが、当社は大人しい音色と思い聴いていたが、馴染むに連れこの音は只者でない事が明らかになる、エヴァンスのピアノ演奏の独特のアタックのトリオのベースのキレ等心地よく聴こえる。但し価格が法外である。しかし余裕のある方にはKORG Nu 1 1BIT DSDをお勧めする、何故かそれは新世代真空管「Nutube」を搭載し、温かみのあるサウンドが特徴のUSB-DAC/ADC+プリアンプも備わり真空管独特の感じも得られるのが特徴である。
尚この真空管の特殊機能は以前にも詳細させて頂いた方式の物が使われているようです。弦楽器演奏にはその力が発揮させれれるようである。

Kさん曰く、近年Kさん宅で最良の組み合わせ。KORG Nu1とフォーカル アキュフェーズ も ジェフローランドも 敵わなかった。と言われています、都内にお住まいのKさん宅は閑静なところに住んでおられる。一度でも都内に住むと解るが、交通機関の充実と利便性は一度は「お江戸」住まいをしなければ理解できないのであろう。昔は筆者も人形町で一人暮らしの経験もある。

ご使用のFYNE AUDIO F500裏側を覗くとバナナプラグ対応もしっかりした部品が装着されている、音質は違うが、良い意味でJBLのスピーカーの表現に似て音が前に出てくるような感じがします。物理的に音の距離が近くで鳴っているような雰囲気であった。
目の前に音の粒があって輪郭を追えるような感じではなく音の中に自分が入っているような感覚です。タンノイとこの辺りは違った音作りである。



オーディオ部屋は2階にあり、一見都内にしては広い居間風の部屋でした。FYNE AUDIO F500のスピーカーをお使いになっておられ、最近やっと広域のキツさが聴き易くなったといわれる、早速聴かせていただく、KORG Nu1のプリ付きのDACの真空管操作ボタンをオンに試聴する、基本的にはF500はタンノイの音質によく似た感じもしている、購入し新しい為、エージングが短く多少の高域のきつ目の音が気になる部分もあったが弦楽器は、まだ少し滑らかさが必要ではある様に思うが、ピアノは良く鳴る状態である。今後とエージングが進めば良い音となるでしょう。

Kさんが以前自宅に来られた時にDS-DAC-10Rあるのでよければ使わないかと言われ、筆者はRME USB オーディオインターフェイスを使っていましたが、衣服に引っ掛け床に落として破損させいたので有り難く承った、KORGの音質は意外と大人しく素直な音作りをしていると思う。
少し大げさに言えば大人の風格を揃えた奥深さの片鱗を感ずる所も見受ける、質の良いアンプとの組み合わせで期待は出来ると思う。

Macでのハイレゾ音質はOSが進むほど良くなると言われるが、筆者には余り感じなかった様に思う。



早速格安でお譲りしていただきました。意外とずっしりした個体で重量があるDS-DAC-10R。録音/再生ともにDSDで5.6MHz、2.8MHz、PCMで最大192kHz/24bitのフォーマットに対応するUSB-DACです。レコード・プレーヤーを直接接続できるフォノ入力端子を装備しています。

左のノブは操作により色が変わり、綺麗な色の変化が楽しめる、つまみはイヤホンのボリュームであった。

但し色々の資料によりますと現在のDACは新製品が発売され一番新しい機種が音質は一番良いと言われていますが、本製品は若干古い物で最新と物と比べ少々の不安はあったが、流石日本製品で品評する諸氏も未だ絶賛しているようです。



操作も簡単で「DS-DAC-10R」と「AudioGate 4」だけで、DSDレコーディングを実現。特徴は録音/再生とも、DSDなら5.6MHz、2.8MHz、PCMなら最大192kHz/24bitのフォーマットに対応。

一番の特徴はレコード・プレーヤーを直接接続できるフォノ入力端子を装備している点です、と説明されています。写真右端子部分。



DS-DAC-10Rをじっくり観察しますと、作りは実に丁寧な仕事ぶりで、日本人が作ったとてもしっかりした頑丈な作りが伝わる、ずっしりした重量もあり部品もしっかりした物を厳選して作られている様に思える、筆者は趣味で水槽を手入れをしているが、ご存知の方も良く承知「アクアデザインアマノ」の製品と同じ匂いを嗅いだ感があった。USBにて接続するので電源スイッチはありません。

Kさん宅で聞く限りは、実に聴きやすい大人の音が聴けるように感じ。16時過ぎにはKさん宅を後にした。帰り際にステレオサウンド誌2021夏号をいただく、Kさん曰く、間違えて2冊購入したので、一冊ありがたく頂戴しました。



翌日早速KORG ( コルグ ) / DS-DAC-10R USB-DACを開きセットする、先ずはiMacにアプリの「AudioGate 4」をインストールして、OKです。

早速試聴となりますが、筆者の好きな「アニー・フィッシャー(Annie Fischer)ディナ・ウゴルスカヤ(Dina Ugorskaja)のピアニストのベートーヴェン: 後期ピアノ・ソナタ第30番ホ長調 op.109」をCDからリッピングして同じ条件で準備し、試聴開始する、気分は大変スリリングな試聴でした。

ここで敢えて記事にしたのは、オーディオ情報によるとDACはなるべく最新のシステム導入が音質は良いとされているようですが、そのような意味では発売して期間が過ぎているが、視聴する限り上質な音源が得られる、リッピングしても音質は変わらず流石日本のメーカーが丹念に作り上げたモノづくりの良さが滲み出ている製品のように思えた。
昔はパワーアンプの上質なものは重量で買えと言われたが、見た目より重量があり持ち上げると総重量感に安心するのであった。



勿論好きなコーヒーを淹れ熱いうちに頂く、アニー・フィッシャーの弾くベートーヴェンはピアノの音が深くいかにも憂いているようにも聴こえる。
勿論色々問題がありマイナーはチューニングを終えたLS3/5aで視聴する、問題は後期のピアノ・ソナタ集を比べるなども神も許さないのかもしれないが試したい欲求が強かった。

お二方のピアノ演奏を聴き、KORG/DS-DAC-10Rの音質は極めて高度な音が聴ける、一見はおとなしそうな感じに聴こえるが、特にフォルテのピアノの腰のある音、ピアニッシモの囁きのある微妙な音もトレースし音楽を楽しませるところはしっかり継承しているように思えた、一言で言えば大人の音がする。完成度は可也高いように思えた。
RMEのDACの音は知らないが、オーディオインターフェイスと比べると、KORGの音は癖がないように感じた落ち着きのある音に感じる、記憶によるとRMEの音質も優れていたが長く聴くと高域に幾分ヒストリックな癖の様に感じる音がしていた様に思われます。
但しギター楽器演奏等も楽しめるインターフェイスの能力も面白い処であろう。



先ずはブダペスト出身のアニー・フィッシャー(Annie Fischer, 1914年7月5日 - 1995年4月10日)はハンガリーのピアニスト。
1914年7月5日、ブダペスト生まれのピアニスト。1995年4月10日、同地にて没。8歳の頃から神童ぶりを発揮、ブダペスト音楽アカデミーでアルノルド・セーケイとエルネスト・フォン・ドホナーニに師事する。33年、リスト・ピアノ・コンクールで1位に輝く。第二次大戦中はスウェーデンに住んだが、46年にはブダペストに戻り、そこを本拠に世界各地で演奏活動を展開する傍ら、母校でも教鞭をとった。

1980年、日本音楽コンクールの審査員として招かれ初来日し、以来しばしば来日して、聴く者の心を暖かく包み込み、忘れえぬ感動を刻む演奏を聴かせた。



EMI Recordings / アニー・フィッシャー旧EMI録音集より抜粋

Disc4-5
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集
 ・第8番ハ短調 Op.13『悲愴』
 ・第14番嬰ハ短調 Op.27-2『月光』
 ・第18番変ホ長調 Op.31-3
 ・第24番嬰ヘ長調 Op.78『テレーゼ』
 ・第21番ハ長調 Op.53『ワルトシュタイン』
 ・第30番ホ長調 Op.109
 ・第32番ハ短調 Op.111
 録音:1957-1961年
ベートーヴェンは力強く颯爽とした快演。ベートーヴェンのピアノソナタ全集は数多いが、全て良い演奏のみという物は無い様に思う。例えばベートーヴェンのスコアにスタッカート指示があれば普通はその通り演奏する。しかしシュナーベルはその箇所をペダルを使ってレガートに弾いた。確かにその方が良く聴こえる。同様にバックハウスならでは、ケンプならではの良い演奏がある。フィッシャーの全集は、それら先人のエッセンスを凝縮させた様に感じる。従って数少ない、良い演奏のみの全集だと言える。特に後期ピアノ・ソナタは感銘を受ける。



一方ディナ・ウゴルスカヤ(Dina Ugorskaja)奇才アナトール・ウゴルスキの愛娘にして、才気溢れるピアニストとして注目されているディーナ・ウゴルスカヤの、ベートーヴェンの後期ピアノ・ソナタ集第2弾!

前回ピアノ・ソナタ第29番『ハンマークラヴィーア』は『ハンマークラヴィーア・ソナタ』と第32番を収録し、知的かつ柔軟性に富んだ音楽を聴かせてくれました。今回も理性と感情が混在する後期ピアノ・ソナタ群を見事に表現しています。公私ともに深いスランプに陥っていた時期に書かれた第27番、そして中期と後期との間に書かれた第28番は、孤高の世界へ向かうベートーヴェンの心境が静かに表現されています。そして最晩年の深淵なる世界が広がる第30&31番。特有の美しい旋律がウゴルスカヤの繊細なタッチで天上的な音楽を描き出します。最後に神が与えたピアノ・ソナタのように聴こえる・・・・


 ベートーヴェン:後期ピアノ・ソナタ集 Vol.2
  ピアノ・ソナタ第27番ホ短調 Op.90
  ピアノ・ソナタ第28番イ長調 Op.101
  ピアノ・ソナタ第30番ホ長調 Op.109
  ピアノ・ソナタ第31番変イ長調 Op.110
【演奏】
 ディーナ・ウゴルスカヤ(ピアノ)
【録音】
  2013年4月&5月、バイエルン放送スタジオ2(ミュンヘン)
  ディーナ・ウゴルスカヤのベートーヴェン第2弾!

以前聴いたディナ・ウゴルスカヤのバッハは大変気に入り好きなベートーヴェンの後期ピアノ・ソナタ集。悪いはずはなかろう、素晴らしい演奏です。ディーナ・ウゴルスカヤが弾いたベートーヴェンの後期のピアノ・ソナタ集。第1巻は、4楽章の大作「ハンマークラヴィーア」と、最後のピアノ・ソナタとなった「第32番」で、知的でインスピレーションに満ちたベートーヴェンを披露しています。



ベートーヴェン: 後期ピアノ・ソナタ集 - 「ハンマークラヴィア」 他 (Beethoven: Piano Sonatas Op.106 Hammerklavier & Op.111 / Dina Ugorskaja) 

 ベートーヴェン:後期ピアノ・ソナタ集 Vol.1
  ピアノ・ソナタ第29番変ロ長調 Op.106 《ハンマークラヴィーア》
  ピアノ・ソナタ第32番ハ短調 Op.111
【演奏】
  ディーナ・ウゴルスカヤ(ピアノ)
【録音】
  2011年11月、バイエルン放送スタジオ2(ミュンヘン)

ディーナ・ウゴルスカヤが後世に残した作品の特にベートーヴェン: 後期ピアノ・ソナタ集の演奏を残すて頂いた事は、神に感謝すべきであろう。

我が家の庭に、この時期には珍しくバラの花の開花、ホットするひとときであろう、季節も急に秋らしい様相に変化する、明日も寒そうな感じで、北方は初雪の便りもきかれる。季節の変わり目には体調を整えてください。



勿論ピアノ・ソナタ第29番変ロ長調 Op.106 《ハンマークラヴィーア》も当然リッピングした、久々に聴くベートーヴェン: 後期ピアノ・ソナタ集は良い演奏であった。確かに以前のRMEの音質もリアルで素晴らしい音がしたが、KORGの音質は少し控えめな大人の音が聴ける感じもする、しかしジャズなど聴けばそれなりにパンチの効いた音で安心して聴ける良いDACである。

最後に「ピアノ・ソナタ第30番ホ長調 op.109」ピアノソナタ第30番を一度聴けば本当にベートーヴェンのピアノソナタなのという思いが溢れるでしょう。なぜならこの作品にはとびっきりの「優しさ」と、あふれる「愛情」が込められているからです。ベートーヴェンはこの作品をある少女に献呈しています。


改めて聴けば解るが、ケンプのソナタは矢張り格が違った、全て解る音楽とは実に恐ろしい、これは装置の違いでは無いのである。最新の楽器の違いで勿論音は違うがそれ以前に演奏の違いに驚いています。
やはりこの世界は上には上があると染み染み感じた瞬間でもあり、録音の良し悪しは全く関係なく、すなわち良い演奏が良い音と思う次第である。

この作品がこれほど明るいのは、ベートーヴェンが精神的に高揚していたからだと思われます。不遇の時期から抜け出し、自分の好きな音楽がまた作曲できる喜びがあったのでしょう。また献呈が少女ということで、彼の純真な面も曲に現れていると思えます。
結論から申し上げると、締めとして最後にヴィルヘルム・ケンプ(Wilhelm Kempff)の演奏を聴くと何故かホットしたりケンプの暖かさを感じる、彼を超えるピアニストは未だいないようにも思う。益々懐古的になっていく・・・。

一般的には絶対に外せないオーソリティがあります。ベートーヴェンのソナタの場合、バックハウ ス「鍵盤の獅子王(Lion of the keyboard)」と言われる演奏がそれに当たるのではないでしょうか。筆者はこの二人を比べ思うがヴィルヘルム・ケンプの30番の出だしも非常にさらっとしています。どこか楽しげだとすら言えるほど、後期の作品という構えはありま せん。弾くこと自体が喜びなのでしょうか、でもこの曲は本来こういう曲なのかもしれません。右手の強い音が大変くっきりとしています。
ベートーヴェンのソナタ第30番ホ長調の試聴だけでも3時間程の時間が経過する、とかく新しい装置の試聴は興味をそそりますジャンルも替えて楽しみます。

しばらくKORGを音楽全体を楽しんでみることにする、ブラボー!

意外と簡単なイオン化したRCAケーブルを使い、最新のアンジェラ・ヒューイットのJ.S.バッハ:6つのパルティータを考察する

2021年10月09日 | クラシック音楽・オーディオ

RCAケーブルの謎、先日現在使用のPCAケーブルの簡単なチューンアップが語られており、ケーブルについては今まで良いと言われるもの各種を使ってきましたが、最終的には現在使用のWEケーブルに落ち着いている。電磁波問題は例えばトヨタのEV車両などにも利用され、原理的には簡単なことはアルミ箔で携帯を包むと電波は不通になるのです。今後EV車両に移行する今後の電波障害の対策にもアルミ箔の効果はあると言われています。

今後医学的にも癌患者に対して電波障害の影響が少なくなれば健康にも良いと思われる。さて今回は音響のお話で、費用は家庭で使われているアルミ箔の利用です、RCAケーブル全体に包む作業で電波障害防止され、素晴らしい銅線の持ち味が全てに現れると言う話である。昔は絹等で被覆して保護したケーブルより最適のようです。
確かにアルミ伯を巻き付けたRCAケーブルは不恰好ではあるが気合の裏側なので目に写らない事が良い。



ケーブルの交換ではなく簡単に言えばアルミ箔をケーブルにn丁重に巻き付けるだけの作業、早速、物は試しで、現在使用のWE製の1910年頃のトランスに使われた銅単線RCAケーブル(当時は大型特殊トランスで人の声がよく聴き取れる周波数帯域使用のトランスから抽出したケーブルで松脂のついた線材は当時から外からの影響を防いだ技術だった様です)にアルミ箔を巻き付ける。

しっかり丁寧に巻き付け取れないように絞りこむ、そしてPCAケーブルを繋ぎ音出しをする、先ずは大好きなグスタフ・レオンハルトのチェンバロ曲、平均律を聴く、このチェンバロと言う楽器は弦を引っ掻き音を出すので、ピアノとは構造が違い弦を叩いて音を出す方式である、チェンバロの音色は若干広域が綺麗になったようにも・・・と思ったりしたが、そこで先日注文し到着したアンジェラ・ヒューイット(ピアノ/ファツィオリ)での演奏のJ.S.バッハ:6つのパルティータ、筆者の好きな第1番 変ロ長調 BWV.825を聴く、ピアノの音は大変キレが良く、実に澄んでます、此れはピアノが違う事とも思いません。



以前購入の音と比べまるで違い断然良いのです、奥深い響きのある低域の見事な感じに、広域は透き通る高音部のケレン味のない音が鳴った瞬間から音が消え、次の音に続くフレーズに展開する音、確かにヒューイットの演奏は癖もなく平均的な演奏ではあるがピアノ演奏の音の演奏は見事である。

イオン化処理するこのアルミ箔でケーブルを巻くことで外の電磁波の影響は受けなくなることは実に簡単な作業で見落としがちなバージョンアップな方法かもしれない。それと現在使用のオーディオ機材のポテンシャルの全てを伝える鍵にもなると思う、特にオーディオ機材の裏側は配線が複雑になって電波障害に犯されているのかもしれません。



真空管アンプには「シングルアンプ」(以下”シングル”)と「プッシュプルアンプ」(以下”PP”)という大きな2つのグループに分かれます。簡単に言えばシングルは単品の大きな真空管(「出力管」といいます)が2本、PPは出力管が4本並んでいます。一般に出力管が多い方がパワーが大きいことは理解いただけると思います。電気的な解説は別の機会に譲るとして、シングルは「球それぞれの音色」(特に有名なものはWE300B)をストレートに表現し、PPは「厚みと豊かな響き」を楽しむことが出来ます。

ピアノ演奏などはPPのアンプの音がダイナミックレンジも豊かで、筆者愛用の1972年2月頃発売されたLUXKIT A3500のアンプの真空管を交換して、スピーカーLS3/5aの吸音材を交換し、その中に鉛玉をサンドしたり等色々パーツ交換しLS3/5aも適度なチューンアップした物で聴いているが、今後も細かなチューンアップは必要であると思う、今回はRCAケーブルのアルミ箔を巻いたものでの試聴すると音質は格段と良くなった様に思う。

2年前、新品の20年前のデトックス品のLS3/5aは購入し、色々チューンアップを足掛け2年試み最近やっとLS3/5a本来の音が鳴り出したように思う、音は良いとは思うが極薄い霧がかかったような感じがし、もっと良くなるはずと思い、チューンアップを試みたが簡潔できなく、スピーカーターミナルプラグのネジ部分が破損した場所のターミナルプラグ交換して聴くと今までの音とは違う世界が試聴できた中高音は澄み渡り素晴らしい音楽が体験できたの出す。結果的には定評ある大変優れたモニタースピーカーであった、二年間の苦労が報われた瞬間でもあった。この部分が悪いことは販売した本人もこの件に関する限りの欠陥は理解出来ないのであろう。以前の音質とは雲泥の差があるように感じた。

現在の高さはリスニングポジションからは若干高い為、後ろにゴムを挟み高さ調整をして試聴しています。



特にLS3/5aでは分離が実に小気味良く、今まで味わえない緊張感を味わえる、一番苦労した部分は重みのある低域の音を出すために、元東芝の音響事業部に在籍した友人から聞いた話で、当時東芝の技術屋さんがスピーカーに噛み潰しの錘を入れる方法を取り入れた方法で金賞を受賞したことを聞き、早速地道なチューンアップをした結果である。音質はあくまで英国調の渋く奥行きのある深い音が魅了な音が特徴ではあるが、特に好きなピアノの音色は断然良くなった。

今後ジャズ系統の音楽にも期待できる、特に敏感なピアノ曲には対応良いスピード感は音楽を聴くことが楽しくなる。後はヴォーガルの期待度が高まる、明日、日曜にはじっくり聴いてみることにする。

最近欧州のスピーカーの傾向は5吋程のスピーカーにツイーターを付けた2ウエイスタイルのスピーカーを多く見受けるが、此の大きさが伝わる速度が早く小気味よく鳴る事が現代的な音のように思う、そして新しい機能で十分低域もカバーする物が増えた様です。しかしチューンアップには時間かけた結果である。



但し上記の写真の自慢のタンノイ10吋IIILZ Monitor Goldは低域が出過ぎるきらいもあったが、ケーブルにアルミ箔巻の物に替えると、中高域が冴え若干だが以前より具合良く聴ける。落ち着いた佇まいも気にいってます。

しかしLS3/5aが反応は敏感であった。その様に感じたことは、少し前にLS3/5aの部品の交換が良く聴こえた原因かもしれない?しかし其れはさて置き、この辺りがBBCお墨付きのモニタースピーカーなのであろう製作年数もかなり古い物だが未だ現役で使えることを証明するようである、未だ人気も高い機種でもある事に納得させられた。

未だデンマークのScan-Speak社にて、最高峰BBC001/002ユニット(KEF製)の特性をコンピューターで完全解析したもので製造販売しているそうです。

RCAケーブルのイオン化(アルミ箔の巻)での音質の変化は簡単に行う事ができ、効果もそれなりにあり、特に弦楽器等の演奏も透明度が増したように感じる、筆者の使う古いLS3/5aのスピーカーも、かなり敏感に適応するようで想像以上の出来栄えの様だ、RCAケーブルの純度の高い銅単線の特製が出て、今後色々な音楽を聴き深掘りする意味はあると思った。



ヒューイットさんが自ら以下のようにコメントしている(ピアノを弾いていない頃というのを憶えていないぐらいです。両親はともに音楽家で、イギリス出身の父はカナダ・オタワの大聖堂のオルガニスト兼クワイアーマスターを50年務めました。母はピアニストで、父にオルガンを習っていたんです。ですから家では常に音楽が流れていました。とくにJ.S.バッハですね。私は2歳のときにおもちゃのピアノを買い与えられ、3歳になると本物のピアノを使って毎日レッスンを受けるようになりました。弾きたくなると母に教えてくれとせがんでいたようで、親に言われていやいや練習をするということはありませんでした。

でもピアノばかりではなく、他の習い事もしました。ヴァイオリンも10年、リコーダーも10年かなり真剣に練習しました。クラシック・バレエも3歳から20年続けました。歌うことも好きだったし、つねに音楽に触れながら育ちました。)

 YouTubeにはBach's Goldberg Variations BWV 988 - AriaWO掲載します

アンジェラ・ヒューイット(ピアノ)
カナダの音楽一家に生まれ、3歳でピアノを始める。4歳で聴衆を前に演奏し、5歳で最初の奨学金を得る。その後ジャン=ポール・セヴィラに師事。1985年のトロント国際バッハ・ピアノ・コンクールに優勝し、一躍世界の注目を集める。ヨーロッパ、アメリカ、アジア等世界各地でのリサイタルのほか、著名オーケストラと定期的に共演しており、ハイペリオン・レーベルからの卓越した録音により「我々の時代の傑出したバッハ弾き」(ガーディアン紙)との賞賛を得ている。06年のグラモフォン・アワード「アーティスト・オブ・ザ・イヤー」受賞。また、00年カナダ政府よりカナダ勲章を、06年には女王誕生記念大英帝国勲章を受勲。イタリアのウンブリア州にてトラジメーノ音楽祭の芸術監督を務めている。



J.S.バッハ:6つのパルティータ BWV.825-830について
1726年に第1番、1727年に第2番と第3番、1728年に第4番、1730年に第5番と第6番を個別印刷。1731年に修正の上に合本とし「クラヴィーア練習曲集第1巻(第1部)」「作品1」と付した。クラヴィーア練習曲集は第4巻までシリーズ化されたが、作品番号は「第2巻」以降の出版作品には採用されなかった。
この曲6つのパルティータ(クラヴィーア練習曲第1巻)BWV 825-830(Sechs Partiten, Erster Teil der Klavierübung BWV 825-830)は、ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(Johann Sebastian Bach)が作曲したクラヴィーアのための曲集。に興味を持ったののはかなり遅い時期と記憶する。

1. 変ロ長調(7楽章): プレリュード、アルマンド、クーラント、サラバンド、メヌエットI、メヌエットII、ジーグ/ BWV825 / 1726
1726年秋にかつての主人ケーテン侯レオポルトの嫡子誕生を祝い、自作の頌歌を添えて贈った作品。クーラントはイタリア・タイプ。ジーグは通例の対位法的な展開ではなく、分散和音を華やかに用いるスティル・ブリゼ(フランス語で「分散様式」)の手法による。

2. ハ短調(6楽章):シンフォニア グラーヴェ・アダージョ/アンダンテ/アレグロ、アンダンテ、アルマンド、クーラント、サラバンド、ロンドー、カプリッチョ / BWV826 / 1727
シンフォニアは、重厚な序奏、淡々と進む中間部、2声の「真正フーガ」の3つの部分から成る。冒頭は付点リズムがフランス風序曲を思わせるが、グラーヴェ・アダージョというバッハのテンポ指定に従うなら、より重々しく、あるいは和音の響きをたっぷりと聞かせるような響きとなるだろう。



挿入舞曲ロンドーは、トルヴァドゥールの時代のフランスの歌曲および詩の形式に由来する。もともと2つのパートの掛け合いで歌われたように、バッハのロンドーも2声部の模倣的なやりとりで進んでいく。
終曲カプリッチョは、本来ジーグが占める位置にあって、3声の対位法で書かれている。第1小節から3つの声部がいきなり鳴り響くが、フーガは厳格で、後半は反行主題が扱われる。

クラヴィーア練習曲集第1巻を鍵盤の女神アンジェラ・ヒューイットのバッハ新録音!「6つのパルティータ」をファツィオリ・ピアノで再録音!

「6つのパルティータ」もファツィオリによる新録音バージョンをリリースとあり早速試聴してみました。バッハの音楽と共に生きる人生を「最高の贈り物と生涯の冒険」と称するアンジェラ・ヒューイット。長いキャリアの中で世界中で繰り返してきたバッハ演奏、そしてその集大成となる「バッハ・オデッセイ」で進化し続けるバッハを魅せてくれたヒューイットが、様々なスタイルが交錯する「パルティータ」の真髄を描きます。



『J.S.バッハ:6つのパルティータ BWV.825-830(2018年新録音)』
【曲目】
 J.S.バッハ:6つのパルティータ
  パルティータ第1番 変ロ長調 BWV.825
  パルティータ第2番 ハ短調 BWV.826
  パルティータ第3番 ニ長調 BWV.828
  パルティータ第4番 イ短調 BWV.827
  パルティータ第5番 ト長調 BWV.829
  パルティータ第6番 ホ短調 BWV.830

【演奏】
アンジェラ・ヒューイット(ピアノ/ファツィオリ)

【録音】
2018年12月1日-6日
文化センター・グランド・ホテル(ドッビアーコ、イタリア



ヒューイットさんに質問では「バッハ弾き」として語っていますが、そういったレッテルを貼られることに抵抗を感じますか?と言う質問に対して
(決して悪いレッテルではありませんよね(笑)。個人的には「チャイコフスキー弾き」と言われるよりも「バッハ弾き」と言われたい。バッハ以上の音楽なんて考えられないから、むしろ光栄に思います。バッハ演奏で人に認められたのであれば、自分の音楽家としての資質を誇ってもよいでしょう。バッハの音楽は音楽的素養と技術をたいへん高いレベルで求めるものですから。

そうはいっても、私は広いレパートリーを弾くように心掛けてきたつもりです。「ヒューイットはバッハしか弾かない」と言うのは簡単な話ですが、それは事実ではない。もちろん私のキャリアを築いてくれたのがバッハであることは確かで、ハイペリオンとの「バッハ・ツィクルス」は間違いなく私のキャリアの礎です。アルバムが高評価を得たときのパブリシティは非常に効果がありますし、何よりも録音するレパートリーについて学び、弾きこんでいく音楽的な過程が大事なのです。)と語られたいました。



演奏は極めてオーソドックスなもので、刺激的な演奏は他に色々ありますが、まずまとめて購入できるバッハの主要なピアノ作品集自体が少ないので、それだけでも高評価できるボックスセット。演奏に癖が少ない点では、生真面目で音色も美しいシフの対抗盤といえるでしょう。優美さと鷹揚さの点ではシフに若干劣るかな、と個人的に思います。「バッハの作品はいろんな異なったレベルで楽しむことができる。音楽の専門家でも、音楽教育を受けたことのない人でも、各人のレベルに応じて楽しめる。それはやはりダンスのリズムを持つ音楽だからだろう」

ヒューイット氏のバッハ全曲CD録音は今や2回目に入っている。1回目の全曲録音で彼女が使用していたのは米スタインウェイ・アンド・サンズのピアノだったが今はファツィオリ・ピアノを愛用されてます。バッハの生きた時代にはまだ現代の仕様のピアノはなかった。鍵盤音楽とはいっても、チェンバロやフォルテピアノなど当時の仕様の楽器で弾く古楽奏者の演奏も台頭して久しい。そうした中で現代仕様のピアノにこだわり、とりわけ新興メーカーのファツィオリを好んで使う著名ピアニストとしても、ヒューイット氏は異彩を放っている。ブラボー!