未だ目的は果たして無く、10吋のTANNOYを上手く鳴らし、いい音楽が聴きたいと言う目的があったが、未だ色々苦労はしていますが、満足な音では聴けないのが不満だ!現在愛用のTANNOY IIILZ in Cabinet(Cheapening)は1974年発売の45年前のSPである。
タンノイ工場火災後奇跡的に甦ったTANNOY IIILZは最終のユニットには10inch同軸型2ウェイユニットであるHPD295を搭載します。
勿論TANNOY IIILZのユニットは古いものほど良いとされているようである、箱は勿論全てオリジナルだが、密閉箱からバスレフに改良され低域が響くように改良されたそうである。
タンノイ社は1947~1978年までの31年間基本的には何も変わってない一貫してデュアル・コンセントリックで生産した。いわゆるオールドTANNOYの音です。一般的にはヴィンテージTANNOYの部類に入るかもしれないが特徴は同軸上に音源が有るので大変指向性が高く、良い条件が整えて鳴らせば目の前での演奏が聴こえる感じがします。
TANNOYは上手く鳴らすには、大変難しいスピーカーとしては筆頭に上がるだろう、故五味康祐氏その著書の中に苦労の後を綴っている。ただし彼の場合はTANNOYで一番大型の15吋の同軸2ウェイユニットにバックロードホーンの箱でTANNOY Autographの月産2台の生産と聞いた物を使用していた。
勿論エンクロージャーによっても音は違うし、エージングの仕方でも大変音質を変わると言われるスピーカーで、大変神経質な面もあるが、思うに、血統の正しい、出来の良い、純度の高い、高性能な機器に特有のデリカシーを持っているのであろう。サイズは15吋、12吋、10吋の三種類があります。
勿論特有の癖の強いスピーカーでもあり、グッドマン、クワード等の英国製は、えてして、こういう気難しい物が多い。
現在はAXIOM80 A・R・U・付きの箱にIIILZを移植して聴くが、移植後は重低音まで誠に良い塩梅に鳴る。
勿論気難しいと言っても、その最低レベルは、並のものより相当の高水準である。但し、使い手と息のピッタリあった時の音は、信じがたいほどの美しさや魅力で鳴る事がある。
現在のスピーカーでは味わえない音が聴けるのも大変嬉しい悲鳴である、特に小編成の弦楽器の演奏には真価を発揮する、これは所有し据え付け場所を移動し機材とを取り替え良い塩梅に嵌まれば何者にも代えがたい響きが得られる。
やはりアンプは真空管の三極管との相性が良さそうである。でも最近愛用する、筆者使用のアンプの音に妙に気になる点がある。
当初さすが、三極管の300Bの相性の良さ、美音に真空管との相性の良さに満足していたが、
聴くうちに、その音が気になり始めた、綺麗すぎる音の疑問だ、それが気になります。勿論このST型三極管の300Bガラス整形の難しさにあり、WEなどの製品のガラスは薄く爪で弾いても良い音がするとのことです。
筆者は現在PSVANE 貴族之声 300B マッチドペア (70mA, Cossor 銀色脚座)を駆動しているがSV-501SEには流麗さ、音の粒の細かさと色彩の多さが特徴。色彩感はよく聴こえてくるのですが、何故かお茶漬けサラサラの美しさのように感じる。
全体の音の深み、音の拡がりや流麗さを大事にする方だと思うがこのような音は、もう少し若い人に楽しめる音のようである感じがします。我が年代では、音の力強さが必要に思えるが・・・・、あと少し音が塊で前に出てこないのが、不足に聴こえる感じがする。
このままTANNOYを聴くにはあと少しの音への力強が必要ではないのであろうか?高額な真空管に交換しては聴いてはいないが、このあたりでSV-501SEの限度を感じる。正にこの世界(オーディオ)は何処まで自己満足できるかの、我慢比べのようだ。
SV-501SEにはダイオードの役割を果たす整流管は使用していない代わりに6BM8なるMT管を使い代用している、先日箱が潰れているためディスカウントした、松下製のペアー管を購入した。
当初はこの6BM8感はロシア製のELECTRO-HARMONIXが付属していたが他の管に変え音が良くなったので現在検討中である。
さすがペアー管であって頗る相性もよく流石松下製の事はある。この6BM8管はJAZZにも良く意外と生々しい音を出す、北欧屈指のピアノトリオ Helge Lien Trioの再生も良いテイク・ファイブの演奏等は眉唾ものですよ!
やはり300Bのアンプは整流管を使いっているアンプがヴィンテージ寄りの志向のような気がする現在はハイレゾ時代になりデータ量は格段と大きくCDの規格より大きくなっている
現在デジタル音源を最も良い音で聴くには、真空管の持っている倍音生成能力こそが決めてで真空管アンプで聴くハイレゾこそ、最もアナログに近い音楽の聴き方かも知れない。
ドイツ生まれの300B、ELROG-ER500Bも気になる真空管ですが・・・・先ずは300Bより整流管で鼓動するアンプが欲しくなります。
そのような事を考えながら東ドイツ出身のハンス・ピシュナーのバッハ:チェンバロ作品集を聴く。
平均律クラヴィア曲集全曲、、インヴェンションとシンフォニア、チェンバロ協奏曲、ほかハンス・ピシュナーHans Pischner(1914.2.20~216.10.15)の演奏1914年ブレスラウ生まれのドイツのチェンバロ奏者で音楽学者のハンス・ピシュナーのバッハ・コレクション。
このセットは今年100歳を迎えたピシュナーの業績を称えてリリースされたものだそうですです。ピシュナーはブレスラウでピアノとチェンバロ、音楽学を学び、1933年からソリストとして活動しますが、1939年に兵役に就き、その後ソ連軍の捕虜となって終戦を迎えています。
戦後、1946年からワイマール音楽院で働き、1948年に教授に就任、1950年には東ドイツ国営放送のベルリン放送局音楽局長、1954年には文化省音楽部部長に就き、1963年にはベルリン国立歌劇場の総監督となります。
あまり詳しいデーターはありませんが、ゴルトベルク変奏曲なども素晴らしい演奏が聴けます。
そして、1978年には東ドイツ文化連盟の議長に就任して1990年解散まで在職するという、東ドイツ楽壇を政治面からサポートする立場にありました。その間、ピシュナーは演奏家としても活躍、1961年にはそのバロック音楽への功績に対してドイツ民主共和国国家賞が授与され、さらに、新バッハ協会の副会長に任命されてもいます。
ピシュナーはコンサートだけでなく、レコーディングにも積極的に取り組み、平均律やゴルトベルク変奏曲、インヴェンションとシンフォニア、チェンバロ協奏曲などを録音して高い評価を得ていました。
そうしたピシュナーによる純ドイツ風ともいえる武骨ながらも独特の魅力のあるバッハ演奏味わえるものとなっています。
【演奏】
ハンス・ピシュナー(Harpsichord)
ダヴィッド・オイストラフ(Vln)
イーゴリ・オイストラフ(Vln)
クルト・ザンデルリング指揮、ベルリン交響楽団
クルト・レーデル指揮、シュターツカペレ・ドレスデン他
筆者もこの鍵盤奏者は今回じっくり聴いてみたが実に無骨な演奏と思う、このような演奏がドイツ風と納得できる作品でした。
又300Bの球も、ドイツ製のELROGを使い、できればドイツ臭いTelefunkenのスピーカーで聴けば一層納得できる音がなったのかも知れない。
今週発売された管球王国94の購入、一人でニヤニヤしながら読んでみよう。
勿論、例えばチェンバロ協奏曲などを聴けば分かるが、いかにも鈍重でリズム感に欠如した演奏だが何度も、聴くうちにこれこそバッハかも知れない?これがバッハの透明性かも・・・とも思える。
カラヤンがドイツで時期演奏終わりにJAZZ喫茶に入り、なんてリズム感が無いと叫ぶフルトヴェングラーが指揮を終了後、ポルシェで凄いスピードで逃げ帰るように去ったる等・・・・
エピソードは多いドイツの演奏家は実に面白い、ブラボー!