今年の7月は実に雨が多く、28日間雨天と報じていた、入梅開けは8月であろう暑い季節になるようだ。東北地方も最上川が決壊したと報じていたが、被害者の方には無事を祈ります。幸い筆者の自宅は利根川にもある程度の距離があり、関東ローム層の上に配置する、昔の住都公団の宅地で以前は山林と戸籍に明記してあり、地震も水害にも強いと思う、また近所は住宅地で大きな建物も無く。環境は良いと思う。
最近の住宅事情も昔と環境が異なり、職種により勤務場所との通勤事情が異なりリモート似て自宅勤務が多用され自分の居住地は被災を受けにくい立地重視で得られる環境になったことは実に良い事です。あとは余暇を自由に使える時間が増え、自然環境とのふれあいを大切にしたいものです、実に良い環境で随分環境も変化したようである。先日八王子のあきる野に仕事にでかけ、場所的には奥多摩で生活するには躊躇するような辺鄙な場所も、今や生活環境が変化し住みやすそうな場所に変化した事に驚く。
久しぶりに部屋の掃除をしCDを整理したいたら、カザルスの弾くバッハのチェロソナタが見つかる、勿論未開封の新品です早速清掃後全て整え、勿論カザルス:バッハのチェロを試聴する。
ふとバッハのことを思えば単一楽器の演奏でこれだけ多くの演奏者、またチェロだけの演奏では多く、楽器を変え世界でも有名な演奏者によって演奏される作曲もバッハ以外はいなく、この曲はチェロだけでは無く、色々の楽器での演奏が数多いことも驚異すべきだ。特に鍵盤楽器の曲はアンサンブル編曲した曲、カンタータにされた曲も多くが見られ、特に教育用に優れた曲が多いようである。未だお子様のピアノを習いバイエル終了しだいバッハの曲を練習曲に選ばれる事は多いと聞く。
まさに、このチェロの弦楽器の演奏を楽しむなら筆者定番の10吋同軸型2ウェイユニットでTANNOYのHPD295に限る、此のユニットの組み合わせは絶品であろう。もちろん他のエンクロージャーにも良く鳴るものは数多くあるが、この音が奏でる弦音の魅力に魅せられると他のメーカーには味わえない魅力が多いようです。以前も英国の音は随分聴いてきたが、力強い独特の弦音の再生には筆者の知る限りにおいてはTANNOYの凄い癖のある音は他社と違い、大変魅力的な弦音と思うこのあたりの独特の幻音の魅力がついのめり込んでしまう処でもある。
此れには物事を突き詰めると解明できるが、例えば写真のライカレンズで表現するシズル感が出てとても工合が良い塩梅である。カメラで言う全てクリアーに撮ることではなく、重要なところはピントをクリアーにあとはバランスよくボケさせ一層全体の雰囲気を醸し出す芸術的世界なのであろう、正直Nikonには無理な注文で、すべてピントをあわせシャープな映像を仕上げる、使用目的の違う報道写真には圧倒的に信頼され報道には適しているメーカーでもある。音響機器でも言えるが、それらの条件がTANNOYには宿っているように思う。勿論写真も音響についても変わらい、いや変われない姿ではないであろうか?
GOODMANS AXIOM 80のA.R.U付きの箱に10吋のTANNOYのユニットを入れたエンクロージャーと真空管アンプ300Bの組合せが弦楽器には誠に工合が良く聴こえるヴァイオリンよりむしろチェロの深みのある音質には実にマッチする、何度も言ってきたが此の箱の秘密はA.R.U付の箱から出る音、自然に聴こえる低音の魅力であろう、この不思議なA.R.U付を考えた装置は最高である。特にオペラ等の臨場感も優れ一度聴けば納得できる抜群の迫力がある。
録音はSP時代の録音ですから音質は期待出来ないがバッハのチェロの定番と申し上げても構わないと思います。クラシックへの入門として、単一楽器作品の偉大なルーツとして、レコード文化の遺産として是非残したいアルバムの一つです。
CDで聴くも実に深い味わいが楽しめる。
様々な意味であらゆる人にお勧めしたい作品が、パブロ・カザルスのバッハ「無伴奏チェロ組曲」この不世出のチェロ奏者、パブロ・カザルスの代表的録音です。
名前:Pablo Casals
生誕・死没年:1876年12月29日~1973年10月22日
出身国:スペイン
4歳でピアノを始め、9歳でオルガンを始める。11歳でチェロを弾き始めた。バルセロナ市立音楽院に入学し、チェロ、ピアノ、音楽理論、作曲などを学ぶ。1899年、パリでデビュー。1939年、スペイン内戦のため、フランスへ亡命。チェロの独自の奏法の追究を始め、確立させた。音楽的な完全性をめざすために必要だったと述べている。
以前新聞記事の中に三人のパブロの掲載記事にチェリストの井上頼豊が「此の世の中のものは一瞬といえどとどまらない、それが自然の法則で、我々自身絶えず変化する、其れは自然の一部だから」勿論カザルスのチェロも聴く時により変化するのは間違いではなさそうである。
カザルスは1876年12月29日、スペイン、カタロニア地方のエル・ベンドレルに生まれ、1973年10月22日、プエルト・リコのサン・ファンで死去したパブロ・カザルスは20世紀を代表するチェリスト、指揮者、音楽教育者、世界的セレブとして今尚「神様」として尊敬を集めています。音楽家としてはもちろん、ノーベル平和賞の候補に挙がるなど、平和活動にも取り組んだのは、やはりカタルーニャ人としての誇りからでしょう。
多彩な表現を生み出すための、現代的なチェロの奏法を編み出したカザルス。それまで単なる練習曲と考えられていたこの「無伴奏」を芸術作品として扱った最初の人物であり、伴奏のための楽器と捉えられていたチェロをソロ楽器として確立させたその功績は、今もなお讃えられるべきもの。録音は古いですが、その響きの豊かさを感じ取ることができますし、何年経っても失せない演奏の説得力があります。
前奏曲と舞曲による構成はバロック時代の基本的な組曲形式。弦楽器のソロ作品は全てこの曲を模範としていると言っても過言ではありません。クラシックを好んで聴かない人にもこれだけは知って欲しい、そんな作品(演奏)です。「アルマンド」、「クーラント」といった各舞曲に特色があります。
個人的には「サラバンド」をよく聴くのですが、貴方はどれがお好みでしょうか?カザルスの生涯を思い、じっくりと聴くのもよし、小さく流せば読書のお供としてもよし。文字数がいくらあっても足らない録音作品集です、此のあたりがバッハの音楽の深さを感じる事は実に優れている。筆者は何よりも淹れたての美味しい珈琲の友が良い。
チェロの神様、カザルスのEMIからの「Pablo Casals - Bach: Cello Suites 1-6」
カザルスがチェロのメイン・レパートリーとして復興させたバッハの無伴奏組曲、の演奏で収録されています。
【収録内容】CD1
バッハ:無伴奏チェロ組曲 全曲
1. 無伴奏チェロ組曲 第1番 ト長調 BWV1007(1938年6月2日 パリ録音)
M-1無伴奏チェロ組曲 第1番 ト長調 BWV.1007 第1曲:前奏曲
M-2無伴奏チェロ組曲 第1番 ト長調 BWV.1007 第2曲:アルマンド
M-3無伴奏チェロ組曲 第1番 ト長調 BWV.1007 第3曲:クーラント
M-4無伴奏チェロ組曲 第1番 ト長調 BWV.1007 第4曲:サラバンド
M-5無伴奏チェロ組曲 第1番 ト長調 BWV.1007 第5曲:メヌエット Ⅰ&Ⅱ
M-6無伴奏チェロ組曲 第1番 ト長調 BWV.1007 第6曲:ジーグ
M-3無伴奏チェロ組曲 第1番 ト長調 BWV.1007 第3曲:クーラント
M-4無伴奏チェロ組曲 第1番 ト長調 BWV.1007 第4曲:サラバンド
M-5無伴奏チェロ組曲 第1番 ト長調 BWV.1007 第5曲:メヌエット Ⅰ&Ⅱ
M-6無伴奏チェロ組曲 第1番 ト長調 BWV.1007 第6曲:ジーグ
2. 無伴奏チェロ組曲 第2番 ニ短調 BWV1008(1936年11月25日 ロンドン録音)
M-7無伴奏チェロ組曲 第2番 ニ短調 BWV.1008 第1曲:前奏曲
M-8無伴奏チェロ組曲 第2番 ニ短調 BWV.1008 第2曲:アルマンド
M-9無伴奏チェロ組曲 第2番 ニ短調 BWV.1008 第3曲:クーラント
M-10無伴奏チェロ組曲 第2番 ニ短調 BWV.1008 第4曲:サラバンド
M-11無伴奏チェロ組曲 第2番 ニ短調 BWV.1008 第5曲:メヌエットⅠ&Ⅱ
M-12無伴奏チェロ組曲 第2番 ニ短調 BWV.1008 第6曲:ジーグ
M-8無伴奏チェロ組曲 第2番 ニ短調 BWV.1008 第2曲:アルマンド
M-9無伴奏チェロ組曲 第2番 ニ短調 BWV.1008 第3曲:クーラント
M-10無伴奏チェロ組曲 第2番 ニ短調 BWV.1008 第4曲:サラバンド
M-11無伴奏チェロ組曲 第2番 ニ短調 BWV.1008 第5曲:メヌエットⅠ&Ⅱ
M-12無伴奏チェロ組曲 第2番 ニ短調 BWV.1008 第6曲:ジーグ
3. 無伴奏チェロ組曲 第3番 ハ長調 BWV1009(同上録音)
M-13無伴奏チェロ組曲 第3番 ハ長調 BWV.1009 第1曲:前奏曲
M-14無伴奏チェロ組曲 第3番 ハ長調 BWV.1009 第2曲:アルマンド
M-15無伴奏チェロ組曲 第3番 ハ長調 BWV.1009 第3曲:クーラント
M-16無伴奏チェロ組曲 第3番 ハ長調 BWV.1009 第4曲:サラバンド
M-17無伴奏チェロ組曲 第3番 ハ長調 BWV.1009 第5曲:ブーレⅠ&Ⅱ
M-18無伴奏チェロ組曲 第3番 ハ長調 BWV.1009 第6曲:ジーグ
M-14無伴奏チェロ組曲 第3番 ハ長調 BWV.1009 第2曲:アルマンド
M-15無伴奏チェロ組曲 第3番 ハ長調 BWV.1009 第3曲:クーラント
M-16無伴奏チェロ組曲 第3番 ハ長調 BWV.1009 第4曲:サラバンド
M-17無伴奏チェロ組曲 第3番 ハ長調 BWV.1009 第5曲:ブーレⅠ&Ⅱ
M-18無伴奏チェロ組曲 第3番 ハ長調 BWV.1009 第6曲:ジーグ
CD2
1. 無伴奏チェロ組曲 第4番 変ホ長調 BWV1010(1939年6月13-16日 パリ録音)
M-1無伴奏チェロ組曲 第4番 変ホ長調 BWV.1010 第1曲:前奏曲
M-2無伴奏チェロ組曲 第4番 変ホ長調 BWV.1010 第2曲:アルマンド
M-3無伴奏チェロ組曲 第4番 変ホ長調 BWV.1010 第3曲:クーラント
M-4無伴奏チェロ組曲 第4番 変ホ長調 BWV.1010 第4曲:サラバンド
M-5無伴奏チェロ組曲 第4番 変ホ長調 BWV.1010 第5曲:ブーレⅠ&Ⅱ
M-6無伴奏チェロ組曲 第4番 変ホ長調 BWV.1010 第6曲:ジーグ
M-2無伴奏チェロ組曲 第4番 変ホ長調 BWV.1010 第2曲:アルマンド
M-3無伴奏チェロ組曲 第4番 変ホ長調 BWV.1010 第3曲:クーラント
M-4無伴奏チェロ組曲 第4番 変ホ長調 BWV.1010 第4曲:サラバンド
M-5無伴奏チェロ組曲 第4番 変ホ長調 BWV.1010 第5曲:ブーレⅠ&Ⅱ
M-6無伴奏チェロ組曲 第4番 変ホ長調 BWV.1010 第6曲:ジーグ
2. 無伴奏チェロ組曲 第5番 ハ短調 BWV1011(1939年6月14,15日 パリ録音)
M-13無伴奏チェロ組曲 第6番 ニ長調 BWV.1012 第1曲:前奏曲
M-14無伴奏チェロ組曲 第6番 ニ長調 BWV.1012 第2曲:アルマンド
M-15無伴奏チェロ組曲 第6番 ニ長調 BWV.1012 第3曲:クーラント
M-16無伴奏チェロ組曲 第6番 ニ長調 BWV.1012 第4曲:サラバンド
M-17無伴奏チェロ組曲 第6番 ニ長調 BWV.1012 第5曲:ガヴォットⅠ&Ⅱ
M-14無伴奏チェロ組曲 第6番 ニ長調 BWV.1012 第2曲:アルマンド
M-15無伴奏チェロ組曲 第6番 ニ長調 BWV.1012 第3曲:クーラント
M-16無伴奏チェロ組曲 第6番 ニ長調 BWV.1012 第4曲:サラバンド
M-17無伴奏チェロ組曲 第6番 ニ長調 BWV.1012 第5曲:ガヴォットⅠ&Ⅱ
M-18無伴奏チェロ組曲 第6番 ニ長調 BWV.1012 第6曲:ジーグ
3. 無伴奏チェロ組曲 第6番 ニ長調 BWV1012(1938年6月3日 パリ録音)
M-13無伴奏チェロ組曲 第6番 ニ長調 BWV.1012 第1曲:前奏曲
M-14無伴奏チェロ組曲 第6番 ニ長調 BWV.1012 第2曲:アルマンド
M-15無伴奏チェロ組曲 第6番 ニ長調 BWV.1012 第3曲:クーラント
M-16無伴奏チェロ組曲 第6番 ニ長調 BWV.1012 第4曲:サラバンド
M-17無伴奏チェロ組曲 第6番 ニ長調 BWV.1012 第5曲:ガヴォットⅠ&Ⅱ
M-14無伴奏チェロ組曲 第6番 ニ長調 BWV.1012 第2曲:アルマンド
M-15無伴奏チェロ組曲 第6番 ニ長調 BWV.1012 第3曲:クーラント
M-16無伴奏チェロ組曲 第6番 ニ長調 BWV.1012 第4曲:サラバンド
M-17無伴奏チェロ組曲 第6番 ニ長調 BWV.1012 第5曲:ガヴォットⅠ&Ⅱ
M-18無伴奏チェロ組曲 第6番 ニ長調 BWV.1012 第6曲:ジーグ
Recorded:2 June 1938, Paris(Disc 1 track 1-6)
25 November 1936, Abbey Road Studios, London(Disc 1 track 7-18)
13-16 June 1939, London(Disc 2 track 1-12)
3 June 1938, Paris(Disc 2 track 13-18)
25 November 1936, Abbey Road Studios, London(Disc 1 track 7-18)
13-16 June 1939, London(Disc 2 track 1-12)
3 June 1938, Paris(Disc 2 track 13-18)
アナログ音源については、アビイロード・スタジオ他、海外スタジオによる、アナログ・マスターからの最新リマスター音源を使用
フロントカヴァーはオリジナル発売海外カヴァーデザイン使用
この録音は1930年前後の録音が主ですので、今から80年近く前となります。確かにSPからの針起こしなので、最新録音と音の比較をすれば、ノイズが聞こえますが、演奏内容はどうでしょうか?でも考えれば、これを上まわる演奏内容のものが果たして幾つあるでしょう?
筆者も「チェロ組曲」は好きで多くの演奏者えお聴いて来たが、カザルスと言えば、20世紀前半のチェロの大家。J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲全曲はあまりにも有名です。
その演奏様式はいまとなっては、いろいろあると思いますが、かつてのスタイルがどういうものだったか・・・という意味でも興味深いもの。難しいことを考えずとも、独特の音程で、ゆったりと引き延ばしながら唱う音楽が好きになるかたは多いかと思います。
勿論最新録音のLP、CDを聴けば隅々まで行き届いた最新録音は迫力もあり大変音は良いのだが、演奏者の違いに驚く事が多い長い間聴くには飽きるようだ。
久しぶりにスピーカーケーブル付近も丁寧に掃除してケーブルを繋いで試聴した。
10吋のTANNOYのユニットと300Bの組合せで聴く限り決して古い演奏とは思わなく筆者には全く気になりませんカザルスと10吋のTANNOYユニットは何よりものベストマッチです。ノイズも柔らかく、十分に演奏にひたれます。SP時代、つまり若い頃のカザルスの逞しい演奏が蘇っている。近くで聞くチェロの逞しい音は生々しく、松脂が飛び散る音と言われる強さがある。
音質はノイズが少なく良い状態で、チェロに演奏にたっぷり浸れます。ブラボー!