今日から師走である、師走の語源で最も有名な説は,師匠の僧がお経をあげるために,東西を馳せる月と解釈する 「師馳す(しはす)」がある。 この説は,平安末期の『色葉字類抄』に「しはす」の注として説明されている。違ぜれにせよ今年も最終月になった一年も去ってゆく。
先日帰った娘曰く、父よ今日が一番若い日ですよ!確かに頷ける言葉でもある。年を開ければ77歳(喜寿)を迎えるわけでもある。新しい年を迎えるために先日近くのホームセンターで正月用の花を購入し鉢植えにして玄関周りを飾った。
今年日本は最大の欠陥は総理は石破に変わった事で最悪な状態になる、又アメリカでも来年早々トランプ大統領に変わる、来年の行方は如何に展開するのであろうか、今年は大手マスコミにやっと批判が入り正当な報道は今後いかに変わっていくのであろうか実に興味が湧く。日本の場合は年配者は大手マスコミの間違った報道に感化され随分歪な報道に惑わされたが、今回の兵庫県知事問題で報道の嘘が明白になった。しかし世界的にも知識率が高い日本人も最悪の大手マスコミが考える嘘の報道を信じた日本人が来年度は目覚めるのであろうか、一番の問題は政財界、国会議委員等が国民も為の政治を忘れ自己中心の金儲けに走ったとこでもある。テレビは斎藤さんが落選してたらSNS規制とかの話は言ってない事が事実でもある。最大の馬鹿な大手マスコミはNHKを筆頭に朝日系、毎日系、読売系列は一刻も早い解体が解決策になるのであろう。ここで重要な事はyoutube配信のニュースを見ない60代以上の年配者はテレビニュースオンリーなり間違った報道を鵜呑みにする傾向が見られる、大手テレビ局の思い通りになっている事も今後の大きな問題でもある。
アメリカでも大手S NS企業は全般は全て民主党により衝迫されたいたが、トランプ共和党についたX(旧Twitter)は共和党と共に歩んでいる、アメリカの大手報道陣も来年は変化するかもしれない、CNN,NYタイムズ等報道が変われば、民主党に侵されたCIA、FBIも変化する可能性もある、あとはウォルマートのユダヤの金持ちの意識がどの様に汎化するかも注目したい所にある。今やトランプは早急にFBI関係に対して処置をしている模様である。
しかしトランプ支持したイーロン・マスクは、テスラの株価が14%下落し、デラウェア州の裁判官が1月に560億ドルの彼のストックオプションを無効にしたにもかかわらず、保有資産2440億ドル(約35兆円)で3年連続でこのリストのトップに入り、2位のアマゾン創業者のジェフ・ベゾスを上回った。来年度は如何に変化するのであろうか一刻も早く戦争に休止符を打ちたい所でもある。
現在筆者の所にいつの間にか4台(KEF、SPENDOR S/1P、LS3/5a)の小型スピーカーがあるが最近導入Fyne Audio F500を聴く、正にタンノイ譲りの音が手軽に聴ける音質は音楽性豊かな事が特質する様だ。筆者宅では簡単なスピーカースタンド の上に厚み5センチ程の石を置き更にAIRBOWウェルフロートボードA4の上にスーピーカーを設置するが効果的と思われる。
仕事に一段落すれば、バイワイヤ対応スピーカーではジャンパーケーブル(スピーカー付属のショートプレートなど)を使用して同様に接続しますので専用のジャンパーケーブル同様のケーブルで繋ぐと音質が改良できるとも言われる、今は既存のジャンパー器具にて接続しているが同ケーブルで作る事も良いのかもしれない。接続金具はロジウムメッキ製品が良いそうです。
縦笛の中でももっとも普及しているリコーダーは、中世ヨーロッパで完成しました。15世紀後半から17世紀にかけて盛んに演奏されましたが、音量や音色の変化などの面でフルートに押され、18世紀半ばには忘れ去られてしまいました。しかし、その後約150年もの冬の時代の後、ある人物の手によってリコーダーは20世紀に復活を果たします。音楽家たちが再びリコーダーに光を当てたのです。オランダの演奏者ブリュッヘンをはじめとした、数々の名手の出現も、リコーダーの普及に大きな貢献を果たしました。リコーダーでは後ろの音孔をちょっと開けるだけで、音孔をたくさん押さえているにもかかわらず、オクターブ上の音、2倍音、3倍音など高い音が出せるのです。リコーダーは中世ヨーロッパで完成し、17世紀にはリコーダーだけのアンサンブルやほかの楽器とのアンサンブル、さらに人の声と融合するアンサンブル楽器としても大きな位置を占めていた。バロック時代には華やかに活躍するが、その後フルートにその座を奪われ、衰退する。そして、約150年もの暗黒の時代を経て復活へ。栄枯盛衰のその歴史は、とてもドラマチックだ。
昔から学校で使われるリコーダーがありますが、我々世代はソプラノリコーダーのみでした。昔はお馴染みの「スペリオパイプ」とは木管楽器のドイツ式リコーダーを安価なプラスチック製にかえて昭和30年(1955)に日本管楽器製造が生産しだした縦笛です。最近の学生はソプラノリコーダーとアルトリコーダーの2種類がほとんどです。 小学校ではソプラノ、中学校ではアルトがほとんどです。 ソプラノとアルトの違いは本体の大きさと音の高さです。リコーダーには大きく分けてソプラノ系(ソプラノ、テナー、グレート、サブコントラなど)と、アルト系(ソプラニーノ、アルト、バス、コントラバスなど)があり、それぞれ楽器ごとに1オクターブずつ高さが変わります。 大きさごとに差を見ると、バスはグレートバスの4度高くテナーはバスの5度高い、といった具合です。
ほとんどの小学校で3年生から始まるリコーダーの授業。ひと口にリコーダーといっても、「スペリオパイプ」とは木管楽器のドイツ式リコーダーを安価なプラスチック製にかえて昭和30年(1955)に日本管楽器製造が生産しだした縦笛です。ジャーマン(ドイツ)式とバロック(イギリス)式の2種類があることをご存じでしょうか。昔から学校で使われるリコーダーがありますが、我々世代はソプラノリコーダーのみでした。最近の学生はソプラノリコーダーとアルトリコーダーの2種類がほとんどです。 小学校ではソプラノ、中学校ではアルトがほとんどです。 ソプラノとアルトの違いは本体の大きさと音の高さです。リコーダーには大きく分けてソプラノ系(ソプラノ、テナー、グレート、サブコントラなど)と、アルト系(ソプラニーノ、アルト、バス、コントラバスなど)があり、それぞれ楽器ごとに1オクターブずつ高さが変わります。 大きさごとに差を見ると、バスはグレートバスの4度高くテナーはバスの5度高い、といった具合です。
リコーダーはソプラニーノ、ソプラノ、アルト、テナー、バス、グレートバスなど大小さまざまな種類があり、ジャーマン式の特徴は、ファの音の運指が音階順で簡単なこと。つまり、ドレミファソラシドの音階を簡単に吹くことができます。一方でシャープ(#)やフラット(♭)音の運指は難しくなり、ちょっと難しい曲を吹こうとすると複雑な指使いを求められます。また、ソプラノリコーダー以外はほぼバロック式なので、ジャーマン式ではせっかく覚えた運指を大きさが異なるリコーダーに応用することができません。
小学校はジャーマン式で♯や♭が出てくる演奏をほとんどしない為ジャーマン式が使われる事が多いです。 中学校はバロック式で半音階の演奏が多く、主にアルトリコーダーのバロック式となります。
ハンス=マルティン・リンデ(ドイツ 1930-)
フランス・ブリュッヘン(オランダ 1930-2014)
デイヴィッド・マンロウ(イギリス 1942-1976)
ハンス・マリア・クナイス(オーストリア 1940-)
マリオン・フェアブリュッヘン(オランダ 1950-)
J.S.バッハの曲でリュートで演奏される曲はソナタ ニ短調 BWV1014 ・ソナタ イ長調 BWV1015 ・ソナタ ホ長調 BWV1016 ・ソナタ ハ短調 BWV1017 ・ソナタ ヘ短調 BWV1018 ・ソナタ ト長調 BWV1019 ・ソナタ ト短調 BWV1020 ・ソナタ ロ短調 BWV1030 ・ソナタ 変ホ長調 BWV1031 ・ソナタ イ長調 BWV1032 ・ソナタ ハ長調 BWV1033 ・ソナタ ホ短調 BWV1034 ・ソナタ ホ長調 BWV1035菜殿フルート曲が挙げられる。
最近筆者が良く聴くリコーダー奏者にルーシー・ホルシュ(Lucie Horsch)アムステルダム出身。5 歳でリコーダーを始め、12 歳からス ヴェーリンク音楽院で W.V. ハウヴェ氏に師事。 フランス・ブ リュッヘンの孫弟子にあたる。“天才少女” として注目され、17 歳でリコーダー奏者としては初めてデッカ・クラシックが専属契 約を結ぶ。一本のリコーダーとは思えない音楽作りのスケール感 や、高度な演奏技術に裏打ちされた豊かな音楽表現は他の追随を 許さない。2019 年 5 月の日本デビュー公演ではバロックから現 代曲まで、みずみずしく圧倒的な演奏を披露し聴衆に衝撃を与え た。2 枚目の CD「バロック・ジャーニー」は、19 年 9 月、ドイ ツの権威ある音楽賞 Opus Klassik をパーヴォ・ヤルヴィ、パユ、 ラン・ランらと並び、最年少で受賞した。
ルーシー・ホルシュ、現在24 歳の輝かしい新星、ルーシー・ホルシュは、情熱的でカリスマ性のある楽器の擁護者です。リコーダーの神童として最初に現れ、スタイリッシュなバロックの名手となったルーシーは、知的で革新的な音楽家であり、好奇心をさまざまな音楽ジャンルに取り入れ、同じ素晴らしい才能で新しいレパートリーを開発しています。
プロの音楽家の家庭に生まれたルーシーは、5歳でリコーダーを学び始めました。そのわずか4年後、オランダのテレビでブラームスのハンガリー舞曲第5番を演奏し、国中でセンセーションを巻き起こしました。11歳ですでにいくつかの賞を受賞していた彼女は、アムステルダム音楽院のスウェーリンクアカデミーに入学し、ヴァルター・ファン・ハウヴェに師事しました。また、才能あるピアニストでもあり、アムステルダム音楽院ではマルジェス・ベノワとヤン・ウェインのクラスに師事しました。彼女は7年間、国立児童合唱団のメンバーであり、サー・サイモン・ラトル、マリス・ヤンソンス、ヤープ・ファン・ズヴェーデンなどの指揮者の下で歌ってきました。2014年には、ユーロビジョンの若い音楽家のためのコンクールでオランダ代表に選ばれました。 2016年、彼女はジョン・エリオット・ガーディナー卿の前で名誉ある「コンセルトヘボウ・ヤング・タレント賞」を受賞しました。
同郷のリコーダー奏者兼指揮者で、2024年が生誕90年かつ没後10年のアニバーサリーイヤーとなったフランス・ブリュッヘンが所蔵していたリコーダー。いずれも1680年代から1740年代の間に製作された貴重な古楽器だ。プログラムも、これらのリコーダーが作られた時代に活躍したバロックの作曲家たちによる楽曲を中心に組まれている。Horschは一つ一つのリコーダーの音色を吟味し、それぞれの特性に合う曲をセレクトした。その中には、もともとリコーダーのために書かれたものもあるが、他の楽器のための作品をリコーダーのためにアレンジしたものもある。例えば「G線上のアリア」として知られるバッハ作曲『管弦楽組曲第3番 ニ長調 BWV1068』の「Air」での彼女は、まるで幼少期の淡い恋の思い出を語るかような風情を醸し出し、マルチェッロの『オーボエ協奏曲 ニ短調 S.D 935』の「Adagio」では、切なさの中に日だまりのような優しさを加味している。一方、リコーダーのための楽曲においても、Horschは古楽器独特のまろやかな音色を丁寧に引き出すことで、メロディにノスタルジックな趣を与えている。また、かつてブリュッヘンが設立した古楽器アンサンブルである18世紀オーケストラやバロックヴァイオリンの名手レイチェル・ポッジャーも、Horschの意図に寄り添う絶妙な演奏を聴かせてくれる。
オランダの若きリコーダー奏者がバロック時代のヨーロッパに誘う
目覚ましい活躍を見せる当時19歳のオランダのリコーダー奏者は、自国オランダを始め、ドイツ、イタリア、フランス、スペイン、イギリスの作曲家の音楽が並ぶバロック時代のヨーロッパへの旅に私たちを誘ってくれます。注目の曲はヘンデルの「シバの女王の入城」とJ.S.バッハの「バディネリ」、そしてジャック=クリストフ・ノードの協奏曲とパーセルの「ディドの嘆き」は世界初録音です。BBCヤング・ミュージシャンのファイナリスト、Charlotte Barbour-Condini(第2リコーダー)と、『BBCミュージック・マガジン』で「リュート界のエリック・クリプトン」と称されたトーマス・ダンフォードと共演しています。
オランダの若きリコーダー奏者ルーシー・ホルシュの2枚目のアルバム!『バロック・ジャーニー』目覚ましい活躍を見せる19歳のオランダのリコーダー奏者は、自国オランダを始め、ドイツ、イタリア、フランス、スペイン、イギリスの作曲家の音楽が並ぶバロック時代のヨーロッパへの旅に私たちを誘ってくれます。注目の曲はヘンデルの「シバの女王の入城」とJ.S.バッハの「バディネリ」、そしてジャック=クリストフ・ノードの協奏曲とパーセルの「ディドの嘆き」は世界初録音です。
バロック・ジャーニー
バロック・ジャーニー
1) ヤコブ・ファン・エイク:『笛の楽園』よりLavolette
2) ヘンデル:オラトリオ『ソロモン』HWV67より「シバの女王の入城」
3) J.S.バッハ:協奏曲ニ短調(リコーダー編)
4) 『マタイ受難曲』より「神よ憐れみたまえ」
4) 『マタイ受難曲』より「神よ憐れみたまえ」
https://www.youtube.com/watch?v=WEVZw-jT5BU&list=RDxh7uetatvS8&index=40
5) 管弦楽組曲第2番 ロ短調 BWV1067より「バディネリ」
5) 管弦楽組曲第2番 ロ短調 BWV1067より「バディネリ」
https://www.youtube.com/watch?v=IbmRFOy3CBU&list=RDxh7uetatvS8&index=27
6) ダリオ・カステッロ:ソナタ第2番
7) ジョヴァンニ・バッティスタ・サンマルティーニ:リコーダー協奏曲ヘ長調
8) マラン・マレ:Couplets de folies
9) クープラン:クラヴサン曲集第3巻より「恋のナイチンゲール」
10) ジャック=クリストフ・ノード:協奏曲ハ長調 Op.17 No.1*
11) トーマス・トレット:Divisions on a Ground
12) パーセル:歌劇『ディドとエネアス』より「ディドの嘆き」*
13) ヤコブ・ファン・エイク:『笛の楽園』より「Engels Nachtegaektje」
【演奏】
ルーシー・ホルシュ(リコーダー)
Charlotte Barbour-Condini(第2リコーダー)(2, 11)
トーマス・ダンフォード(リュート)(6, 8, 9)
ボヤン・チッチ(指揮)(2-5, 7, 10, 12)
エンシェント室内管弦楽団(2-5, 7, 10, 12)
【録音】
2018年8月6日-9月5日
ロンドン、ハムステッド・ガーデン・サバーブ、聖ユダ教会
6) ダリオ・カステッロ:ソナタ第2番
7) ジョヴァンニ・バッティスタ・サンマルティーニ:リコーダー協奏曲ヘ長調
8) マラン・マレ:Couplets de folies
9) クープラン:クラヴサン曲集第3巻より「恋のナイチンゲール」
10) ジャック=クリストフ・ノード:協奏曲ハ長調 Op.17 No.1*
11) トーマス・トレット:Divisions on a Ground
12) パーセル:歌劇『ディドとエネアス』より「ディドの嘆き」*
13) ヤコブ・ファン・エイク:『笛の楽園』より「Engels Nachtegaektje」
【演奏】
ルーシー・ホルシュ(リコーダー)
Charlotte Barbour-Condini(第2リコーダー)(2, 11)
トーマス・ダンフォード(リュート)(6, 8, 9)
ボヤン・チッチ(指揮)(2-5, 7, 10, 12)
エンシェント室内管弦楽団(2-5, 7, 10, 12)
【録音】
2018年8月6日-9月5日
ロンドン、ハムステッド・ガーデン・サバーブ、聖ユダ教会
バロックヴァイオリニストのボヤン・チチッチは、ソリストとして演奏やレコーディングを行っており、英国やその他の国々でいくつかの重要な古楽アンサンブルとコラボレーションしています。また、自身の専門グループであるイリュリア・コンソートを率いています。チチッチは、ヴィオラ・ダモーレやモダンヴァイオリンも演奏することがあります。2017年にジョヴァンニ・ステファノ・カルボネッリの曲を皮切りに、他のアーティストと共演したり、自身のイリュリア・コンソートを率いてレコーディングを行ったりしています。
チチッチは1979年、当時ユーゴスラビアの一部であったザグレブで生まれた。ザグレブ音楽アカデミーでモダンヴァイオリンを学び、パリ音楽院に進学して2005年に大学院の学位を取得した。その後、ギルドホール音楽演劇学校で学ぶためにイギリスに移り、2006年に修士号を取得した。チチッチが主にバロックヴァイオリンに転向したのはこの頃で、ギルドホールでの彼の教師は、有名な古楽器演奏者のレイチェル・ポッジャーであった。卒業後すぐに、チチッチはイギリス国内外の様々なバロックアンサンブルで活躍し始め、2009年にはシャリヴァリ・アグレアブルのアルバム「ジュゼッペ・トレッリ:オリジナル・ブランデンブルク協奏曲」でリーダー兼ソロヴァイオリニストとしてレコーディングデビューを果たした。筆者もボヤン・チチッチのヴァイオリン演奏は好きでヴァイオリンとハープシコードのためのヘンデルの作品について「派手な技巧によって注目を集めるのではなく、ヴァイオリニストが鍵盤奏者と音楽的な会話を交わす、流れるようで心地よい室内楽である」と述べています。
18世紀オーケストラはメンバーたちは全員、18世紀および19世紀初期の音楽を専門とする優れた古楽器もしくは復元楽器の奏者で、年に7回ほど集まりツアーを行った。パーセル、バッハ、ラモー、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルト、メンデルスゾーン、ショパンなど幅広いレパートリーを誇り、これらの演奏は、フィリップス・クラシックスや近年ではグランド・ツアー/グロッサ・レーベルに録音されている。
続いて巨匠リコーダー奏者に古楽器での演奏、オランダ、アムステルダム出身の若きリコーダー奏者、ルーシー・ホルシュが、同じくオランダのリコーダー奏者で指揮者の巨匠フランス・ブリュッヘン(1934-2014)の遺産を称えるニュー・アルバムをリリースします。ブリュッヘンの貴重な古楽器で演奏するユニークなプロジェクトです。ブリュッヘンは古楽の復興に取り組んだ真の先駆者で、1680年代から1740年代の歴史的なリコーダーの素晴らしいコレクションを所蔵していました。それらの楽器はブリュッヘンの死後10年間沈黙していました。そして今それらは、ブリュッヘン夫人から特別な許可を得てブリュッヘンと同郷のルーシーによって蘇りました。楽器は壊れやすく、ルーシーは時に2テイクしかそれらを演奏することができないこともありました。「最終的な結果としてはほとんどライヴ録音のようになったでしょう」(ルーシー・ホルシュ)。このブリュッヘンのコレクションがユニークなのは彼がそれぞれの楽器を博物館に置くためではなく、演奏の質で選んでいたということです。ルーシーはそれぞれの楽器の持つ音に合わせて選曲し、そのうちの何曲かは彼女の演奏技術をすっかり変える必要があるものもありました。アルバムにはブリュッヘンが設立した18世紀オーケストラ、ヴァイオリンのレイチェル・ポッジャー、そしてブリュッヘンの甥、アルベルト・ブリュッヘンがチェロで参加しています。
フランス・ブリュッヘン・プロジェクト
1) ハイドン:ピアノ三重奏曲第25番ト長調Hob.XV:25『ジプシー・ロンド』より第3楽章:Rond all’Ongarese. Presto(I.Farringtonによるリコーダー、ヴァイオリン、チェロとチェンバロ編)
2) コレッリ:合奏協奏曲第8番ト短調Op.6 No.8『クリスマス協奏曲』より第5楽章:Allegro
3) マルチェッロ:オーボエ協奏曲ニ短調より第2楽章:Adagio
J.S.バッハ:
4-6) チェンバロ協奏曲第2番ホ長調BWV1053(第1楽章:Allegro/第2楽章:Sicilliano/第3楽章:Allegro)(F.ブリュッヘン/L.ホルシュによるリコーダー編)
7) 管弦楽曲第3番ニ長調BWV1068より第2楽章:Air
8) 無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番ホ長調BWV1006より第6楽章:ジーグ(F.ブリュッヘン/L.ホルシュによるリコーダー編)
テレマン:
9-10) トリオ・ソナタ イ短調より(第1楽章:Largo/第4楽章:Allegro)
11-12) ファンタジア第3番ロ短調(第1楽章:Largo - Vivace - Largo - Vivace/第2楽章:Allegro)
13) ヤコブ・ファン・エイク:『笛の楽園』第2巻より「道化師」
14-15) ジャック=マルタン・オトテール:『プレリュードの技法』Op.7 Pt.5より(プレリュード第3番ト短調:Rondement/プレリュード第2番ハ短調:Gay)
16) ジョゼフ・ボダン・ド・ボワモルティエ:フルートとヴァイオリンのためのソナタOp.51 No.2より第4楽章:Gigha
17-19) F.クープラン:『王宮のコンセール』第4番ホ短調より(第5曲:サラバンド/第6曲:リゴードン/第7曲:ロンド風フォルラーヌ)
20) ニコラ・シェドヴィル:『忠実な羊飼い』ソナタ第6番ト短調より第4楽章:Allegro ma non presto
21-23) ジョン・ウォルシュ:『小鳥愛好家の楽しみ』より(ウソ ヘ長調/カナリア ハ短調/ベニヒワ ハ長調)
24-25) ヘンデル:リコーダー・ソナタ ヘ長調HWV369より(第1楽章:Grave/第4楽章:Allegro)
26) ヤコブ・ファン・エイク:『笛の楽園』第1巻より「美しい娘ダフネ」
【演奏】
ルーシー・ホルシュ(リコーダー)
レイチェル・ポッジャー(ヴァイオリン)(1, 7, 9, 10, 16)
アルベルト・ブリュッヘン(チェロ)(1, 7, 9, 10)
トム・フォスター(チェンバロ)(1, 7, 9, 10, 17-20, 24, 25)
Esther Van Der Eijk(ヴィオラ)(7)
18世紀オーケストラ(2-6)
【録音】
2024年5月27-30日、アムステルダム、Keizersgrachtkerk
ブリュッヘンのコレクションがユニークなのは彼がそれぞれの楽器を博物館に置くためではなく、演奏の質で選ぶルーシーはそれぞれの楽器を持つ音に合わせて選曲し、かかった曲かは彼女の演奏技術を先に変える必要があるものもありました。オーケストラ、ヴァイオリンのレイチェル・ポッジャー、そしてブリュッヘンの姪アルベルト・ブリュッヘンがチェロで参加しています。
18世紀オーケストラは素朴な古楽器の音色でリスナーの胸を締め付ける。アムステルダム出身の新星リコーダー奏者Lucie Horschがこのアルバムのレコーディングで使用したのは、同郷のリコーダー奏者兼指揮者で、2024年が生誕90年かつ没後10年のアニバーサリーイヤーとなったフランス・ブリュッヘンが所蔵していたリコーダー。
例えば「G線上のアリア」として知られるバッハ作曲『管弦楽組曲第3番 ニ長調 BWV1068』の「Air」での彼女は、まるで幼少期の淡い恋の思い出を語るかような風情を醸し出し、マルチェッロの『オーボエ協奏曲 ニ短調 S.D 935』の「Adagio」では、切なさの中に日だまりのような優しさを加味している。一方、リコーダーのための楽曲においても、Horschは古楽器独特のまろやかな音色を丁寧に引き出すことで、メロディにノスタルジックな趣を与えている。また、かつてブリュッヘンが設立した古楽器アンサンブルである18世紀オーケストラやバロックヴァイオリンの名手レイチェル・ポッジャーも、Horschの意図に寄り添う絶妙な演奏を聴かせてくれるアルバムでもある。ブラボー!