今回の紹介は個人的に好きでした、レナード・ノーマン・コーエン(Leonard Norman Cohenª)氏が亡くなった。
亡くなったのは昨年の2016/11/11原因不明だそうです。
筆者も大好きなコーエン、80歳を超えた後もアルバムをリリースしていましたが、享年82。
日本では主にシンガーソングライターとして知られ、熱心なファンも多い。
80歳を超えた後もアルバムをリリースするなど精力的に活動していた。
大変悲しいお知らせですが、伝説的な詩人、ソングライター、アーティストであるレナード・コーエンが逝去しました。
私たちは音楽界で最も尊敬され、最も多才な人物の一人を失ってしまいました。追悼式は後日ロサンゼルスで行われる予定です。
この追悼式は遺族の希望で、近親者だけで行われる予定です。
アメリカでは老舗文学誌『ニューヨーカー』の最新号にレナード・コーエンの記事が掲載され、
そこで現在82歳の彼が「もう死ぬ準備はできている」と語ったことが、この数日大ニュースになっていた。
Leonard Cohen - Traveling Light
尚筆者のシステムTANNOY IIILZ in CabinetとTEAC MA-7から流れるコーエンのヴォーガルも実に上手く鳴る
特にTANNOY IIILZ in Cabinetの奏でる女性ボーガルは特質物ですが、男性ヴォーガルもいいですぞ!
『ユー・ウォント・イット・ダーカー』
このアルバムが最後のCDになってしまったようです。
01. ユー・ウォント・イット・ダーカー You Want It Darker
02. トリーティ Treaty
03. オン・ザ・レベル On the Level
04. リーヴィング・ザ・テーブル Leaving the Table
05. イフ・アイ・ディドン・ハヴ・ユア・ラヴ If I Didn’t Have Your Love
06. トラヴェリング・ライト Traveling Light
07. イット・シームド・ザ ・ベター・ウェイ Seemed the Better Way
08. ステア・ユア・ウェイ Steer Your Way
09. ストリング・リプリーズ/トリーティ String Reprise / Treaty
コーエンの逝去は、14枚目のスタジオアルバムの『ユー・ウォント・イット・ダーカー』が発売されてからわずか数週間後の出来事だった。
このアルバムでコーエンは、近づいてくる自分の死についてストレートに美しく歌っており、最後の別れに相応しい作品になっている
詩人にして小説家、シンガーソングライターのレナード・コーエンが亡くなった。彼が生み出し、
ボブ・ディランをはじめとする数多の歌い手たちにインスピレーションを与え続けた世紀の名曲「ハレルヤ」と、その難解な歌詞を巡る物語。
Leonard Cohen - Hallelujah
1934年9月21日、ケベック州モントリオールに生まれる。
1951年、マギル大学に入学し、詩人としてのキャリアを積む。
1961年に出版した詩集「The Spice-Box of Earth 」で詩人として知られる様になる。
1960年代には主に詩人、小説家として活動。
1967年、シンガー・ソングライターとしてのプロ・デビューを目指すためアメリカに拠点を移す。
ジュディ・コリンズが歌ったコーエンの曲「スザンヌ」がヒット、注目を集める。
1968年に1stアルバム『Songs of Leonard Cohen』をリリース。
商業的な大ヒットには至らなかったが、シンガー・ソングライターとしてのコーエンの名を広く知らしめた。
以後40年以上に渡り、コンスタントにアルバムをリリース、
全世界で2,300万枚以上のアルバムを売り上げており、今なお第一線で活躍を続けている。
今までに12枚のオリジナルのアルバム(ライヴ盤を含めると18枚)、12冊の本を発表。
カヴァーされた歌は世代、国境を越えて1300におよぶ。
2008年にはロックの殿堂(Rock and Roll Hall of Fame)入りを果たす。
また、2011年6月にはスペインでの最高賞であるアストゥリアス皇太子賞(The Prince of Asturias Awards)
の文学部門を受賞するなど、数々の名誉ある賞を獲得。
世代、国境、ジャンルを超え、世界中で高い評価を得ているアーティストである。
レナード・コーエンの一番知られている曲と言えば、“ハレルヤ”だが、
それに次ぐ名曲のひとつであり人気があるのは“So Long Marianne”。
コーエンは実際Marianneという女性と付き合っていて、彼女は彼の作品のミューズでもあった。
“Bird on the Wire”や、“Hey, That's No Way to Say Goodbye”なども、彼女について歌った曲だ。
Leonard Cohen - Dance Me to the End of Love
その彼女が、最近癌で亡くなった。コーエンは彼女とずっと連絡を取り合っていたそうなのだが、
癌になったことをコーエンには言わなかったそうだ。
コーエンは、彼女の友人から彼女が癌になったと知らされてすぐに手紙を書き、
なんとそれが彼女が亡くなる前日に届いたそう。
その内容があまりに感動的だったため、友人が紹介したいと言って発表され、
それが少し前ネット上で超話題となっていた。
「マリアンヌ、とうとうこの時が来てしまったね。僕らは本当に年を取り、
体もボロボロになってきた。だから僕も君を追いかけてすぐに行くから。
知っておいて。僕も君のすぐ後ろにいると。だから君が手を伸ばせば僕の手に届くから。
君があまりに美しくて、あまりに知性があるから、僕がいつだって君を愛していたことは知っているよね。
それ以上は言わなくても、もう分かってくれていると思うんだ。
だから、今言っておきたいのは、良い旅をしてください、ということだけ。
さよなら古き友よ。そちらに行ったらまた会おう」
そしてこの手紙を出した2日後にコーエンにeメールが届いたという。
「レナード様
マリアンヌは、昨日の夜、ゆっくりと眠る様に息を引き取りました。
すごく安らかに、親しい友達に囲まれて。
あなたの手紙が届いた時、彼女はまだ話ができたし、意識もはっきりしていて笑うこともできました。
私達があなたの手紙を声に出して読んだ時、マリアンヌは彼女だけの、あの素敵な笑みを浮かべました。
そして、『僕は君のすぐ後ろにいる。君が手を伸ばせば僕の手に届く』と言ったところで、手を伸ばしていました。
あなたが彼女の健康状態を知ってくれたことは、彼女に心の平穏を与えました。
あなたからの恵みが、彼女を強くしてくれました。
私は、彼女が亡くなる直前に “Bird on the Wire”を歌いました。
そして彼女が魂となって窓から新たな旅に出発した時、私は彼女の頭にキスをして、最後にこうささやきました。
So Long, Marianne.... 」
コーエンは、彼女と8年間付き合っていたそうで、彼女の写真は、
セカンド・アルバムのジャケットの裏などにも掲載されている。
筆者も帽子大好きですが、コーエンの帽子姿は実にカッコイイのだ
筆者より一回り上のコーエンのスタイル、最後まで現役恋もして、是非見習いたいものです。
現役を亡くなる最後まで貫き通した、コーエンを偲んでみよう。ブラボー