今日もバッハの音楽を聴いてます。BA1のカンタータ曲の演奏です。
BA1. BWV 1-231 カンタータ、モテット
私の最初にJ.S.バッハのLPレコード購入の最初は今から50年前の事で、ドイツ・バッハ・ゾリステン & ヘルムート・ヴィンシャーマンのバッハ : ヴァイオリンとオーボエのための協奏曲 ハ短調 BWV1060の曲を購入し聴いた、聴きはじめ何度も繰り返し聴くうちに、実にテンポも馴染み当時素人の筆者にも良くハーモニーの美しさは実に心に響いた。
J.S.バッハの音楽は馴染みやすく、素晴らしい曲も多く基本は数台のチェンバロ協奏曲をヴァイオリンやオーボエに置き換えてアレンジして演奏する曲が多い、この辺りがバッハの音楽の懐の広さでもあろう。しかし今思えば4台のチェンバロ協奏曲などはチェンバロの調整作業だけでも相当の高い技術が必要であろう。
またオーボエ奏者のハインツ・ホリガー(Heinz Holliger)を知り、色々聴く事になるが、その後バロック音楽から現代音楽まで広いレパートリーを持ち、作曲と演奏両方を追求することによって、彼は自分の楽器上での技術的な可能性を伸ばしてきました。勿論来日時は上野の文化ホールで聴きましたが、40年前の事である、聞くところこの管楽器の中で始めてオーケストラに採用されたのはオーボエだったそうです。オーボエの特徴は優しく甘美でどこか哀愁漂う音色にあるそうです。
その後オーボエ奏者を調べ色々聴いて来たが、でも筆者が思うは最初に馴染んだヘルムート・ヴィンシャーマンのテンポの音が好で筆者の中ではヴィンシャーマンの音を超える演奏者が見つからなかった、何となく温かみのあり音質のバランスは心に響いた感じが他の奏者にはありませんでした。
それとヴィンシャーマンが揃えたドイツ・バッハゾリステンとのアンサンブルは実に良きアンサンブルが心地良く聴こえるは筆者だけなのであろうか・・・。
ヘルムート・ヴィンシャーマン(Helmut Winschermann)は1920年生まれの指揮者、オーボエ奏者。アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団などの名門オーケストラでソロ・オーボエ奏者を歴任、数々の室内楽団のリーダーを経て、1960年にドイツ・バッハゾリステンを創立。以来、芸術監督として40年以上にわたって同楽団を率い、バッハ演奏を中心に世界的な活動を続けています。
音楽学者としての業績も高く、ジコルスキー社よりバロック音楽の楽譜を多数出版、教育活動にも熱心で、インゴ・ゴリツキ、ハンスイェルク・シェレンベルガー、宮本文昭ら多くの高名なオーボエ奏者を輩出しています。ドイツ政府から一等功労十字勲章授与。ロンドン王立音楽アカデミー名誉会員。
ヴィンシャーマンはオーボエを手にしても指揮棒を持ってもステージに立つ時は常に「明晰に、生き生きと、喜ばしく」というモットーを貫いてきた。「バッハは最高の長寿薬。音楽をやり続けることが私の生涯の挑戦だ」という。
ドイツ・バッハ・ゾッソリステンは、J.Sバッハの作品に捧げられたドイツのバロック室内オーケストラです。 1960年にドイツの指揮者でオーボエ奏者のヘルムート・ヴィンシャーマンによって設立されました。
ドイツ・バッハゾリステン(Deutsche Bachsolisten)はドイツ、ウルム郊外のヴィプリンゲン修道院で定期的に開かれていた、フランクフルト・バッハ演奏会の芸術監督を務めていたヴィンシャーマンが、毎年この演奏会のために集まってくる優秀な演奏家たちを募って結成。「明晰に、生き生きと、喜ばしく」というヴィンシャーマンのモットーのとおり、躍動感に富むバッハ演奏を中心に活動を続け、モダン楽器を用いたバッハ解釈のひとつの理想型として賞賛を集めています。
以前にも紹介したCDですが・・・
ヴィンシャーマン バッハ:マタイ受難曲 全曲 BWV244
ニルス・ギーゼッケ(T・福音史家)
三原剛(Br・イエス)
イングリット・シュミットヒューゼン(S独唱)
マルティン・ヴェルフル(A・CT独唱)
五郎部俊朗(T独唱)、小松英典(Br独唱)
佐々木正利(合唱指揮)
岡山バッハ・カンタータ協会
桃太郎少年合唱団
ドイツ・バッハゾリステン
2003年12月7日
倉敷市民会館/ライブ録音
途中筆者のオーディオ装置のスピーカーの接続不具合の為に音が時々途切れます。前々からこの状態は頭を痛めた案件で先ずはGOODMANS AXIOM 80の箱の前面部分のボルトを緩めその後10inch同軸2ウェイ(IIILZ Monitor Gold)の接続部分のコネクター箇所の接触面に問題があるのは以前から頭の痛い部分である、前々から此処の箇所の接続部分の修復は頭を痛めていた。
しかし現在部屋のスピーカーを聴けばIIILZ Monitor Goldの音が自然なトーンに包まれバッハを満喫できる、タンノイ独自の倍音の美しさはやはりただ者ではないと思う、惚れた弱みなのであろうか?
今回の修復は以前購入したレプトンパワーコンダクターグリース5グラム 燃費向上 パワーアップ!トルクアップ!静電気除去の溶剤を少し綿棒に塗布しそこに接点回復材を混ぜあわしケーブル接続の凸凹に丁寧に塗りコネクターを入れ込んだ、以前よりしっくり治まった感じもし、電源を入れ音出しをする、何となく塩梅は良さそうでもある。しばらく放置し蓋を締めボルトで閉める。改めて音出しをする。通電は随分良くなった様である。IIILZ Monitor Goldユニットの音も三極管ZAIKA5300(国産品)の真空管でも試聴するが実にバランスも良くなり音の鳴り方は当分はこれで十分であろう。
今後はGOODMANS AXIOM 80の箱の下に石を敷き現在使用する自作のオーディオボードを乗せて試聴すると、どの様な音になるのか楽しみたいと思います。
早速、最近見つけ購入した5枚組のヘルムート・ヴィンシャーマンのCDを試聴します。カンタータ全ての演奏ではなく、演奏だけの曲もありますが、筆者としては実に興味あるアルバムと思いました。因みにYouTube配信の曲もありましたので貼り付けておきます、アンダーラインの部分のクリックでYouTubeが楽しめます。
Bach: 13 Sacred Cantatas / Winschermann
J.S. バッハ:教会カンタータ集 - BWV 32, 57, 128, 134, 151, 191 (アメリンク/コトルバス/ハマリ/ギーベル/ドイツ・バッハゾリステン/ヴィンシャーマン)
5枚組のいずれの物から選んで聴いても気軽に楽しめヴィンシャーマンのテンポの良いオーボエの音色も楽しめ、楽器との重なり合い、コーラスとのハーモニーは思わず聴き惚れる如しである。最近見つけた「お宝のCDであろう」
勿論筆者も好んで聴くカンタータも登場する。YouTube配信もあります。
カンタータ第 51 番 "Jauchzet Gott in allen Landen!" 「全地よ、神に向かって歓呼せよ」(BWV51)
エリー・アメリング - Elly Ameling(ソプラノ)
モーリス・アンドレ - Maurice André (トランペット)
ドイツ・バッハ・ゾリステン - German Bach Soloists
ヘルムート・ヴィンシャーマン - Helmut Winschermann (指揮)
Aria: Jauchzet Gott in allen Landen! (Soprano)
Recitative: Wir beten zu dem Tempel an (Soprano)
Aria: Hochster, mache deine Gute (Soprano)
Chorale: Sei Lob und Preis mit Ehren (Chorus)
Finale: Alleluja! (Soprano)
演奏: Barmen-Gemarke Kantorei Choir
その他 演奏者 : ビルギット・フィニレ 、 イレアナ・コトルバス 、 エリー・アメリング 、 William Reimer 、 Arno Schoenstedt 、 ユリア・ハマリ 、 ジェラール・スゼー 、 ヘルムート・ヴィンシャーマン 、 Dieter Ellenbeck 、 クルト・エクヴィルツ 、 ヘルマン・プライ 、 サシュコ・ガブリロフ 、 モーリス・アンドレ 、 アグネス・ギーベル 演奏団体 : German Bach Soloists Orchestra 、 Netherlands Vocal Ensemble Choir 、 German Bach Soloists Chorus 、 Westfaelische Kantorei Herford Choir 、 Berlin Capella Choir
作曲 : ヨハン・セバスティアン・バッハ
このCDはヘルムート・ヴィンシャーマンお得意のバッハのカンタータ曲のオーボエパートの入った曲を演奏しているようで、皆さんも良く馴染みのある曲が編集されている様に思う、5枚組の大変有難いヴィンシャーマン好にはたまらないアルバムであります。
Wir danken dir, Gott, wir danken dir, Cantata BWV 29: 1. Sinfonia ドイツ・バッハ・ゾリステン, Arno Schönstedt & ヘルムート・ヴィンシャーマン
Ich liebe den Höchsten von ganzem Gemüte, Cantata BWV 174: 1. Sinfonia Concerto ドイツ・バッハ・ゾリステン & ヘルムート・ヴィンシャーマン
この様な感じで順不同で聴いても楽しめます。カンタータと聞くと宗教色が強い様に思われますが、実際聞いて見ますと実に美しい調べとハーモニーに圧倒されその後さらに感激する様です。
J.S.バッハを聴き出し細々と50年間聴き続け今カンタータの素晴らしさ美しさを感じている、人の声にこの様な癒しを感じつと思う様にもなった、当然もっと早い時期から聴くべきだと感じているこの頃である。ブラボー!