以前秋葉原の某オーディオショップで試聴したSV-501SEのパワーアンプの音が何時までも、気になっていた。しかし今考えれば当時は違うメーカー販売したアンプの様である、多分筆者が聴いたアンプとは違い、パワーアンプはADVANCE M-501 300B でステレオ 真空管 パワーアンプ SUNVALLEY SV-501SE 300Bの原型モデル 名だと思います。ミニ管の6AN8の良いものの入手が難儀でもあり、SUNVALLEYに移り6BM8に変更するって聞いたような気がします、6BM8は当時日本ではテレビがブラウン管時代に音声出力管として多用していた球でもありオーディオアンプとしても各メーカーが取揃え今も当時の未開封の球が入手し易い重宝な球と聞いています。但し未使用管は当時の定価の約10倍の価格設定になってます、例えば490円なら5,000円の価格が表示されています、年々高くなるそうです。
以前より特にTANNOY IIILZには真空管アンプとの相性が良く馴染み、中高音の透明感は素晴らしく、ピアノの響きがたいへん心地よい。重低音の響き渡るほどの量感は特筆ものです。店頭にて良い音を聴いたことがあった事を記憶する、最近、2018年末に音楽之友社が発売したアンプ・キットの「LXV-OT7」は2Wながら意外と良い音を出し、他の真空管の音を再考していた。
LUXの管球式のプリメイン38Fの音も皆様絶賛するが、筆者には少し苦手な音がする、昔はメインアンプにMQ60等お世話になったが、皆さんが良いと言われるLUXトーンがどうも馴染めない処もあり、当時もプリメインL-507を使ったりしたが気に入らず、次の機種に変更したプリアンプはテクニクス30Aに繋ぎ、メインにMQ60でLUXトーンを薄めて聴いたことがある、これがまことにバランスの良い塩梅の音に変化し、LUXトーンは筆者の好みの音と少し違うように思っていた。しかしTANNOY IIILZには色々石のアンプを散々使い試し、業務用のデジアンプも導入した結果せめてパワー・アンプだけでも真空管のアンプを選び聴きたいと思っていた。
価格は少し予算オーバーでしたが、製品の条件は良さそうなので購入した、待望のSV-501SEが本日到着した、届いたダンボール開封は楽しみでである、配線状態も綺麗で中々良さそうである。
SV-501アンプはSV-501iからSV-501SにSV-501SEと進化したようです。現在は製作中止された。おまけにProCable製(余り期待はできないが)の電源ケーブルが付属いていた、此のProCable製のケーブルは一般のケーブルより少し良い程度と認識している。尚真空管300Bは下記写真のSUNVALLEY AUDIOオリジナルのElectro-Harmonix(エレクトロハーモニクス)が付属していた。
音色の特徴は「球を替えると傾向は変わる可能性はあるが、全体に太めの音で繊細感は薄い、と解説にはあるが、球の変化に敏に反応するタイプではないような感じがする。又コメントに、高価な球をあてがっても費用対効果が現れにくいかもしれない。と辛口の解説もある・・確かに欠点は出力トランスが小さめなので周波数的な限界はある模様。一般的の評価は大した事は無いようです、早速接続しチェックしながら試聴をしてみる。
真空管マニアでしたら最後にたどり着くアンプ、それがWEのトーキー用の91Bなのですが、筆者としては代用品でも良いのでSV-91Bが欲しかったが、価格の折り合いが付きませんでした。又噂ではトラブルが多いと聞くが真意は不明だ。でも今後最終的には是非一度は聴きたいパワーアンプになるであろう。論評にSV-91Bの音は力強さが特徴、音が塊で前に出てくるのが特徴とある、生々しい音質のようで本物WEの傾向が強い様である、勿論SV-91Bパワーアンプで現行機種なので何時でも購入できるのですが高額な所は難点である、但しWE300Bも含め考えると高額で現状では無理のようである。
色々調べて見ると、このアンプはWEの音に近い事が分かる、300Bの特徴である、中域の厚みがしっかり出て、上も下もバランス良く響く特徴を良く掴んでいるようである。大好きなチェロの再生も期待は大きい、しかしこのエンクロージャーの据付方法は大変苦労した結果、試行錯誤しながら最終的には下記の写真の設置で落ち着きました。
とりあえず、これで念願の300Bの音が聴けると思ったが、それは泥沼の入り口だったのかも知れない。メイン真空管の交換より初段管6BM8(ECL82)の交換が効果があるとネットより情報を得る、比較的安価な6BM8(ECL82)の交換に期待する。ネットや秋葉原の店舗で6BM8を探すが、古い国産管がかなり高値が掲載してある。平均的にはペアー管で中古で7〜9千円程で現行の支那、ロシア管より高額である。希望は現在筆者の書斎で鳴っているAXIOM80 TANNOYを少ない費用で如何に透明度のある、綺麗な音で聴くには何をすればい良いのかの追求でが希望であるが、極める道が意外と厳しい。
でもSV-501SEに繋げ、球に火を灯し30分程温め、音が出た瞬間に苦笑してしまった・・・。簡単な結論は・・・鳴らせばすぐに答えが出た「この音だ」やはりTANNOYには真空管、いや定番の300Bだった今までのアンプ選びは何であったのか?苦労はなんであったか?これで取り敢えず300Bシングル真空管の音が聴けた、筆者にとってはかなりの出費だが、これで良い音楽が聴けるならこの程度の出費は止む得ないと思った、比較的程度の良いSV-501SEを入手したと思う。此処で此のアンプに相性の良いのはナス型の300Bとの相性が良いといわれるが、機会があれば是非試聴したい。ただし、思った音と比べ意外と明るく元気な音が聴こえ、透明度も良く澄んだ音質が音の拡がり流麗さを大事に醸し出して、流石TANNOYⅢLZのユニットとは相性は実に良さそうである。
考えるとこの300Bなる真空管の購入は、昔では実に高額でマニアの憧れでもあり以前の筆者には導入は無理であったが現在は球はロシア、支那製品の300Bが安価で入手でき貧困老人にも手が届くような、直熱真空管となった事であろう。
このアンプは販売前にメーカーによる点検は完了しているので安心して聴けるアンプのようです。以前の筆者はこのようなアンプは敬遠気味でしたが、むしろある程度の知識のある素人が組み立てた物が丁寧な仕事がしてあるような気がしてきた。
早速梱包を解き接続部分を丁寧に無水アルコールで清掃し、綿棒に接点復活剤を塗布して接続をする、火屋の温まる30分ほど放置して音出しをする、何時もこそ瞬間の興奮がたまらない。
但し欠点は真空管の発熱が高温で、触れば火傷するくらい熱くなるので取扱い注意である。此の機材は特に真空管の保護カバーは無い為注意は必要であるが、300Bの真空管が見える魅力もある。
SV-501SE詳細は下記のように記されている初段管はelectro harmonix/6BM8(ECL82)使用 electro harmonix/300B使用 出力8W+8W 周波数特性8Hz~30KHz ダブル巻線チョーク ドライバー左右別源 遅延回路内蔵定電圧DC点火 W180×D430×H220mm 11.5kgとかなりの重量はある、
当初のelectro harmonix真空管の詳細写真である。しかし筆者は後日大変な事に気づく、真空管に取って一番大切なエージングの事でありこの手の真空管の掲示変化はトランジスターと比べ差は大きい事が言える、サンバレーのオリジナルの球も使用期間は短く未だ安定はしてない、勿論300Bと比べ6BM8管は押し違えれば音の違いは分かるが支那管のPSVANE300Bは掲示変化が意外と変わるとも言われるようで、暫くしての結果はサンバレーのオリジナル300Bの結果が良く聴こえた。特に弦楽器の再生に於いては本領発揮とも言えよう。
現在は真空管はすべて交換してリニューアルを行った写真です。とりあえずはPSVANE 貴族之声 300B袴白色を選び購入した。
陶器製の白袴の質感は清潔感が溢れ良い感じである。取り敢えずエージングも含め新しい真空管300Bで色々な音楽を楽しむことにした。このパワーアンプは出力8Wとの表示であるが。試聴しても全くパワー不足を感じさせないことは、この真空管の能力が高いと思わざるを得まい。勿論見た目もアメリカンタイプのむき出し感は絶妙である。
300Bの火屋はSUNVALLEY(electro harmonix 300B)同等品)明記の物が付いている、調べるとSV社のオリジナル300B(electro harmonic)が接続され販売していた模様です。今後余裕が出れば300Bの球転がしも良いですね(笑)さて、今度はSV-501SEの初段管(ECL82)の試聴も楽しみである。
勿論300Bの交換で音質は変わるが初段管の変更でも違うと聞く、現在付属する管はELECTRO-HARMONIXの6BM8(ECL82)が付いていますが将来は筆者の好きな独SIEMENSは是非入手したいものです。
このアンプを使用しているユーザーの間でこのTELEFUNKENとの相性が良いとの噂もあり、機会があればTELEFUNKENも手に入れたいと考える。勿論現在は6BM8(ECL82)も8種類程の初段管を入手してが、その後国産品を入手し、我が家で聴くかぎりでは海外製品も含め松下管が一番上手く鳴った、勿論メインの300Bもelectro harmonixより支那製品のPSVANE 貴族之声 300B袴白色が相性は良さそうであった。高音から弦の低域の音まで十分感動する音が聴けるようになった。
それと今回のSV-501SEのプロケーブル製インレット電源コードが付属していたのは有り難い。電源によっても音の差は違いなるべく良筆なコードで繋げたい。現在はFURUTECH (フルテック)オーディオグレード 電源ケーブル (1.5m)を使用していますが、エージングに相当の時間が必要だが現在は安定した。
筆者所有のAXIOM80 TANNOYを鳴らすのはこのアンプが一番のようだ定評のあることが解る。今までの音と違いは音の奥行き楽器一つ一つのクリヤー差の違い、特に音声は頗る良い。一番肝心なことは音に立体感が出て、音楽が部屋に響き渡る感覚があり、コンサート会場の気分が湧く・・トランジスターでは決して味わえない世界である。
カメラ・レンズに例えれば解像度の良いレンズに替え見たい所に焦点を合わせた様な感じだ。
最近話題のCDの劣化問題、生産当時から問題提議されてきた劣化問題、内容を見るとコレクションしているCDを取り出してみてビックリ。
なんとCDが酸化して白濁していたという。生産から30年経過しているとはいえ、保管環境には気を配っていたという。
「50年前のレコードがなんともなくて、CDが駄目!? ショック」見切り発車での販売の落とし穴、聞けなくなったCDが今後多くなるであろう。その点はレコード盤のが対応年数は遥かに長い、今後はデーターでの保存が良いのかも知れない。
現在HDは安価で2T(テラ)ほどあれば十分保存できるので筆者はデーター保存している。
それと以前から一度読みたかった本をAmazonから仕入れた。五味氏の本に掲載される、北鎌倉の「S氏」こと「編集者齋藤十一」この本は、日ごろから「21世紀は見たくない」と言っていたとおりに20世紀をあと3日余して急逝する、あるいは、墓石は自宅で使っていた漬物石で、と遺言する、というのも、いかにもこの人「らしい」内容かもしれない。内容は兎も角、愛聴レコード盤100枚の内容があり、興味を注ぐ。
興味深く項目を見ると、バッハとモーツアルトが圧倒的に多い内容でした。それもグレングールドとベームが多い。音楽ファンとして、ごくまっとうなものであったことが分かります。齋藤十一氏とは、あの五味康祐氏の著作にたびたび登場した北鎌倉の「S氏」です。又決してオーディオマニアではなく、レコードを聴く「装置」は1964年来、亡くなるまでずっとデッカ・デコラだったようです。
毎月多く海外からレコードを購入されたとが、その中の厳選された此処に知るされた100枚だそうです。またデッカのカートリッジは是非一度は聴きたいカートリッジでもあり、最新のものも販売されているようですが、非常に高額です。
それと最近気がついたのですが、筆者がオーディオ機器をなぜ取替るのかが解った、それは筆者が描く音が聴きいからなんですネ!簡単に言えば求める音は竹針聴く蓄音機の音だったのかも知れない?
それらを聴く装置も最も当時一般の人には到底望めない装置であった事ではあるが・・。そんな「S氏」の本を読みながら到着したSV-501SEの梱包を解きながらセットしてスイッチを点灯し火屋の温まるの待ち音出しをする。
まずは最初に聴きたかったのは最新盤のボブ・ファン・アスペレンのチェンバロを聴く。まず第一に今までの音質と違う、いかにも自然な響きがする、これが300Bの音なのか?確かにチェンバロと言う楽器は弦を爪弾く事で音を出す楽器だと言うことが解りやすい音が此のSV-501SEのアンプ使用で今まで以上に理解出来る音に聴こえる・・・
アスペレンの新譜は待望のJ.S.バッハ!謎多き大作「フーガの技法」レオンハルトの高弟であり、現在のオランダを代表する世界的チェンバリスト、ボブ・ファン・アスペレン。
近年はルイ・クープランやフローベルガーの作品の発掘、録音に積極的に取り組んできた巨匠アスペレンが、久々となるバッハ、しかも謎多き大作「フーガの技法」をレコーディング、アスペレンはこの「フーガの技法」の録音に、ドイツのニーダーザクセン州、ヴェーナーにあるオルガネウムのコレクションの1つ、17世紀ドイツの名工クリスティアン・ゼルが1741年に製作したチェンバロを使用。
バッハの存命当時、また比較的作曲時期に近い年に製作された楽器を通じて、アスペレンが「フーガの技法」の真髄に迫ります。また、2つの鏡像フーガでは、アスペレンの弟子であるドイツのチェンバリスト、ベルンハルト・クラップロットが第2チェンバロの担当。師弟共演で「フーガの技法」を締めくくります。
1740年代前半に作曲が開始され、J.S.バッハ最晩年となる1740年代後半に作曲と並行して出版が準備されたが、その途中で作曲者自身の視力が急激に低下してしまい、「コントラプンクトゥス143つの主題による4声のフーガ」が未完成の段階で作曲が中断されてしまった。
何人かの音楽学者によって「最初の12曲が1742年にチェンバロ独奏を想定して作曲された」ことが判明しているが、残りのフーガを書き始めた経緯は今もなお不明である。
曲集はバッハの死後、未完成のまま出版された。様々な様式・技法による14曲のフーガと4曲のカノンが現行の多くの版に収録されている。彼は卓越した対立法の技術を駆使し、単純な主題を入念に組み合わせることによって究極の構築性を具現化した。
「フーガの技法」という作品は、作品固有の緊密な構築性と内在する創造性によって、クラシック音楽の最高傑作の1つに数えられているのであろう『フーガの技法』の初版は、バッハの時代に一般的に使用された鍵盤楽器で演奏できるように作曲されていながら、オープンスコアで書かれており、しかも楽器指定がなされていない。
これは当時の対位法的鍵盤作品にしばしば見られる形態であり、鍵盤以外の楽器で演奏されても良い旨を明言している作曲家もいた。
また逆に協奏曲などを鍵盤用に編曲して演奏することもしばしばあった。こうしたことからバッハは、鍵盤独奏で演奏可能な『フーガの技法』について、いくつかの楽器の組み合わせによる演奏を容認していた可能性がある活発に走り出す新主題とコラールの定旋律のように入ってくる基本主題がそれぞれ12度移調して上になったり下になったり、文字どおりの追いかけっこ、プログレッシヴロックかと錯覚するほど聴いているほうまで気分が乗ってじつに爽快である、(フーガの語源は「遁走、逃げること」)事かもしれない。ブラボー!
追信、後日真空管等検討した現在6ヶ月になりメインはPSVANE 300B Hifi に交換し初段管6BM8(ECL82)については可也のMT管を試聴するが今回のシステムには松下製の6BM8管の相性が良く、心地良く響くようになった。
随分古臭いが筆者の良く聴く、アルトゥーロ・トスカニーニ(指揮)NBC交響楽団の演奏、ヘルマン・シェルヘン(指揮)イングリッシュ・バロック・オーケストラ/ヘンデル:合奏協奏曲集等は実に心地よい演奏が聴ける。アルトゥーロ・トスカニーニ(指揮)が一度ブログでも紹介したい指揮者である。最新の情報ではPSVANEはリニューアルした300Bを発表しているそうです。