伝統ある英国のTANNOY IIILZで聴く、音楽の父J.S.バッハ音楽を知る喜び・・・

音楽好きのIIILZ Monitor Goldユニットの箱を改良して楽しむダメオヤジ金ちゃんです。

JansZenという名前のエンクロージャーの視聴に出かける・・・久しく聴いた生感覚の魅力ある音質

2024年10月29日 | 真空管アンプ・オーディオ

先日行った笠間の土産の栗のクッキーを頂く、やはり淹れたての暖かい珈琲は欠かせませません。午前中は大リーグのドジャーズ対ヤンキースのBS放映を楽しみながら、お土産のクッキーは何とベースはチョコ味と栗がミックスされた美味しく、しっとりしたクッキーなんです♪
又日本の衆議委員解散総選挙は自民が敗退し今後の石破は如何に悪あがきをいたすのか?裏で岸田に操られ総理の餌を食べた石破は全てを失うであろう・・・今後の日本丸は立憲民主党が行う政治は適正であろうか、甚だ疑問でもある。

前日久しぶりに、K氏より連絡があり、最近突然のスピーカーを衝動買いしたそうで、今セッティングを行っていると言います、大変な珍品年代物のオーディオに愛着がある珍しい銘柄はJENSENと言う、しかし導入した商品は固体の中央部にQUAD Electrostaticの静電型スピーカーに似た物が付属するそうで、JENSENと言えばあのピーター・L・ジェンセンは現代まで続いている拡声技術の生みの親である言われたものではなくごく最近のものらしいので、是非一度視聴をとの誘いが・・・さすが興味本位でどの様な音か興味本位で早速お尋ねする。
後日解るがJENSENは無くJansZenと言うアメリカの製品であるとこが判明、店頭でのテスト試聴での購入はお見事でもある。

K氏曰くタンノイ好きの筆者に今までお試しに聴いていたFyne AudioのF500を譲ると言うのである、部屋をかた付けることもある為早く引き取りを希望とのことで、筆者もたびたび訪れたがその時点で購入したと言われ聴かせて頂いたが確かに音質はTANNOYのようでTANNOYでない独自のサウンドの様な感じるエンクロージャーでもあった。昔TANNOYの資料でその様な形状に近い物を見た記憶もあるが思い出せない・・・?



正式名はヴァレンティーナ A8(アクティブ)価格は法外で米ドル12,750ドルと記されてます。
後日分かった事ですが大変な間違いをしていた事が判明する、正式にはJansZen ハイブリッド静電型スピーカーと言うスピーカーで現在2種類のタイプの販売をしている様で、従来の欠点がなく、大型静電型スピーカーの最高のパフォーマンスと、従来のスピーカーの静かな低音と衝撃的なダイナミクスを、見た目以上にコンパクトで省スペースなデザインでオーディオ愛好家は、特に深く広いサウンドステージと、スピーカーの上に驚くリアルなサイズの楽器を高く評価します。

メーカーによると次の様なコメントがある、
JansZen ハイブリッド静電スピーカーの登場により、従来のスピーカーの欠点に耐えたり、フルレンジ静電スピーカーのスペース要件を満たしたりする必要性が地球上にほとんどなくなりましたと記してある。
多くの満足した音楽愛好家が発見したように、JansZen のペアは、音楽の真実性と一貫した楽しみを求めるあなたの要求を満たし、さらにあなたの家族全員の一般的な好みも満たします。
現在このスピーカーをお使いの方は非常に少ない様に思います、色々調べてみますと、アメリカでは4台のスピーカーを並べ視聴している方もいる様で、目の前での演奏が行われれている臨場感が今までと違った別の世界が広がるのかも知れない様です。

話は戻しJansZen の音はアメリカ製ながら普通の音量では弦の音もヴォーガルも何故かしっとりと聴こえる、中央にある静電型スピーカーの効果的なのかもしれない不思議な思いを感じた躯体でもあった。



Hotel California / ホテル・カリフォルニア、イーグルスの「ホテル・カリフォルニア」のモデルになったホテルであり、西海岸の象徴であります。
リンダ・ロンシュタットのバック・バンドからスタート、アルバム『呪われた夜』でブレイクを果たしたウエスト・コースト・ロックの代表、イーグルスの最高傑作よ言われる。

 1.Hotel California
 2.New Kid in Town
 3.Life in the Fast Lane
 4.Wasted Time
 5.Wasted Time (Reprise)
 6.Victim of Love
 7.Pretty Maids All in a Row
 8.Try and Love Again
 9.Last Resort, The

1976年12月8日に発表されたイーグルスの代表作にして、不朽の名盤でもある『ホテル・カリフォルニア』40周年を記念したアルバム! を視聴する。



若干ボリュームを上げて視聴する、これぞアメリカ的な音です、ドラミングはまるでステージ前列での視聴の様でもある、しかしジムランのドラムとは違った乾いたバスドラの音は聴こえないのですが、先ずは満足する音である、筆者のTANNOYでは全く得られない音が聴こえたのである。でもあの乾いた抜けの良いドラムの音はジムランのランサ−101が奏でる音には敵わないとも言われるが頷ける気もした。

確かにJAZZ系統の音での爆音は脅威でもある。それも初めての試聴では確認できないが、クラシック関係も音も視聴する限り楽しむる感じである、カール・スズケ、イザベル・ファウスト、諏訪内晶子等でJ.S.バッハの無伴奏ヴァイオリン第2番ニ短調 BWV1004「シャコンヌ」を聴くが実に塩梅は良いにである。良いバランスで聴こえるのでもあり、後はマーラーの最高傑作と言われる交響曲第9番もボリュームを上げ聴けばオーケストラも実に良い纏まりである。

2時間弱の視聴で本日はJansZenのスピーカーを聴けせて頂きましたが頷けるスピーカーでもあった。大変有意義な時間を過ごさせて頂きました、確かにジャズ音楽を体感するには大変良い音とは思いますがある程度の音量を上げなければならず筆者の自宅設置は無理の様である、だがエージング次第で今後の音質向上が楽しみでもあります。翌日K氏から電話がありJansZenのスピーカーの後方に音量調整機能があり可成りの音の変化が楽しめるとの連絡があり相当お気に入りの様子である、微妙な音に調整出来たとご機嫌でもあった。



帰りはFyne AudioのF500を譲って頂き早速テスト視聴を試みようと思ってす。前日持ち帰ったFyne AudioのF500を視聴するために早速セッティングする。その前に筆者のPCのソフト関係のアップグレートの案内を確かめるKORG AudioGate and USB Audio Device Setup(Version 4.5 / 4.6)のアップグレートした音質はよりリアルに変化が感じられた特にJAZZ系統の音楽はよりリアルな感じになった様に思う又ヴァイオリンの音も何か静流感が増したように感じた、久しぶりにKORGのHPを覗き見つけた2023.11に配信していたが見過ごしていた、こまめなチェックは必至でもある。

Fyne Audioは、2017年創業の新進スピーカーメーカーで、社屋はスコットランド中南部のラナークシャー地域にあります。その主要スタッフは元TANNOY社の精鋭6名です。彼らは1980年代から17年間TANNOY社に在籍し、数々のプロダクトを手掛けたエンジニアリング・ディレクターであるポール・ミルズ博士を中心に、全員が長年ハイエンドオーディオ業界に深く携わってきており、豊富な創造的スキルや技術力を持った技術集団です。
BassTrax Tractrix (ベーストラックス・トラクトリックス)ポート・ディフューザーシステムは世界初の特許技術。



低域ポートをエンクロージャーの底に下向きに配し、その開口部に亜円錐状のディフューザーを設けるという、この独自システムは、ポートから発する垂直プレーン波エネルギーを90°向きを変えて360度の水平波に変換。低域の放射特性を圧倒的に改善し、クリアで力強い低域再生を、設置場所の制約を受けることなく実現します。

先ずは簡便に筆者の部屋に置いてあるMarantz PM-94に繋げる35W+35W(純A級、8Ω)の出力は充分余裕のある音が聴ける。1985年頃の製品ではあるが充分対応をした、独自のクォーターA回路を採用しており音楽性には充分対応した。流石目鼻が整ったすっきりした品のある音が手軽に楽しめるスピーカーであり、続いて300Bアンプに繋げるが筆者の好みの表情は流石温かみを感ずる真空管が勝る様でもある。後日ゆっくりスピーカーケーブル等配線ケーブルの交換をし楽しんでみたいとも思っています。



生産国:F500は中国生産ですが、F500SPは英国の自社工場で生産されています。今回本品はF500で現在販売中でもあるF500の希望小売価格:242,000円と結構な値段でもある、サイズはLS3/5aと粗同サイズである。一般的な音質も良好で構造的にも低域もそれなりに楽しめる様でもある。

確かにじっくり聴けばTANNOYの音によく似た雰囲気もあり一般的は聴き易いエンクロージャーでもある。ただし目の前での演奏と違いやや後列で聴く感じがする品の良い味わいの音を聴くにはお勧めのスピーカーでもある。

筆者がオーディオチェックによく使うOscar Petersonの有名なWe Get Requestsアルバムの中にベースをRay Brownが弓で引くYou Look Good to Meを視聴すれば意外とこの様な低音を楽しむスピーカーは少ない様に思うがF500は意外と簡単にトレースする、昔はこの様な小さな個体での低音の再現はとても難しい事の様でした・・・。



しかし落ち着いて筆者の好きなバッハ:チェロソナタBWV1007のJan Voglerを聴けば実に深いチェロの音に魅せられる、やはり系統としてはTANNOYの音に近い音質が現れる、どちらかと言えばモダンTANNOYと言うべきであろう。
確かに聴けばファイン・オーディオの創業メンバーの一人は、「目指した音は自然な音」、別のTANNOYというイメージを持たれたくなかったといいます。そのため、メンバーが相当のディスカッションを重ね、前述の新技術が生まれたのだといいますがクラシック音楽を聴くには程よい音が聴こえ低音も自然に聴こえる感じがします。ただしこのF500と言うスピーカーの特徴はポン置きしアンプも余り選ばずソコソコのアンプに繋げば塩梅の良い音が聴ける手軽感は大変優れた代物もある。ただし能率は普通ではあるが力強いアンプが好ましい。

このように最も簡単にTANNOYの音が聴ける事は何か拍子抜けにも感じるがこれこそが現在の事情でもあろう、その辺りは流石最新のテクノロジーでもあるのであろう。思うはスピーカーを交換しそれに合わせ機材を吟味し組み合わせを考案する時代はもはや時代遅れな様にも思った次第でもあります。



後は様子を伺えばヴィンテージ・シリーズのフラッグシップモデルが揃っているそうですが、価格は一番安価なもので約350万円との表示があり最近のオーディオ機器は高額でありオーディオ衰退しているそうでが、たかが音楽を楽しむ為にかけるコストが高額すぎるとも思われる。
今やオーディオ機器の会場には男性老人達の集会場の有り様でもある、益々老人しか残らない趣味の境でもあろう、音楽愛好家はこの中にどれ程の老人が残るのであろうか疑問でもあろう?

冷静になって数日間視聴して気付いた事は、音楽愛好家が思う筆者の描くタンノイの音質は、甘く、そして、しなやかに、豪華にして高雅に、欧米が栄え輝いていた1950年代をほうふつさせ陶酔さす。タンノイのユニットでも一番小さな10吋と身体は大きいが、表情は可憐にして気高く、くちもとは自然にして、唇には生気が漂い、生身が眼前に立脚しているよう。オーケストラに於いては、雄大に、独奏に於いては、孤高に美音を発し、眼前に舞台を演出し演じてくれる。ある時は静謐に、ある時は優雅に、ピアノに於いては、陰翳が深く、ピアニストの内面をえぐり出し、正にバッハからブルックナーまで、ガーシュインからジョン・ケージまで、ドビュッシーから武満徹まで、声楽からオペラまで全てを受け入れて消化してしまう今は幻のユニットの様にも感じました。名演奏名盤であればあるほど、歌い舞い、受者を鼓舞さすのは流石ヴィンテージタンノイの音なのだ。
所詮8吋のFyne AudioのF500のSPでは味わえない質の違いと低音部の体感の違いに納得せざるを得ない様である。しかし位置も簡単に音量を発揮するF500のSPは手軽に音楽を楽しむには良くできた製品であろう。

TANNOYⅢLZ inGOODMAN AXIOM80 Cabinetのセッティングの考察、ワンダ・ランドフスカ、ユーディ・メニューインのソナタを聴く。

2023年04月27日 | 真空管アンプ・オーディオ


筆者は処で一体どう言う音が好みの音なのであろうか・・・? それは音楽愛好家は全ての人が感じる音への受け入れ方が違うであろう、と同時にこの問題は趣味の範囲内の事で、例え意見が違っても全く構わない世界でもあり自分勝手な聴き方が出来る事が一番の醍醐味でもあろう。
それとこの趣味は凝りだすと無限に近い金食い虫でもある、バランスの良い方法を考えればヤフオク等の利用して、全ての装置総額一万円程度で十分楽しむ方法もある。10センチ程の安価なユニットとバランスの良い自作のバックロードホーンで或程度の重低音を感じながら音質を楽しむ事も可能である。いずれにせよ今の時代人件費が一番コストたかに反映されるので一番の安価な方法は自作が一番とも言える、自分の手間代は趣味と考えれば良いと思われる。

但し十分注意することは、名品と言われる装置はオリジナルにて手を加えれば二束三文になってしまう事もあり扱いには十分注意されたい。

しかし肝心な事に一番見落とす事のできないのオーディオ機器の設置方法であろう、一番簡単で安易な方法でPCの隣にポン置きしても音は鳴る。何故なら音は伝わるからです。しかし据え置き方のある程度の容量のエンクロージャー等でも設置方法が悪ければ良い音は聴けないのである。エンクロージャーの設置には細心の注意を払い、色々な方法を試し調整しながら決めなければならなく、インシュレーターも色々なパーツを販売している様です。

インシュレーターの置き方と工夫により俄然本領を発揮した、前々から我が家のオールドタンノイTANNOYⅢLZ in GOODMAN AXIOM80 Cabinetを最終的に仕上げをしたいと思っている、兎に角音質は涼やかで音は澄み余分な音がしなくなった。この様な変化は大歓迎であるが未だ未だ方法はあるとは思う視聴すれがJAZZ系、フィージョン系は問題ではあるが全体には粗合格であろう。



オーディオの設置で一番肝心な事は低音を如何に自然に処理するかが最大の問題で、特に据え置き型のエンクロージャーは問題も多い、小型のものは設置台等色々販売しているが特に大型の物には苦労が絶えません。しかし設置法をいい加減にすればスピーカーユニットの能力を十分出せないので如何に設置が大変だと言うことになります。一時10吋の裏側にも吸収材料を取り付けて試聴したが、中高域の鳴り方がイマイチで今回削除すると如何にもTANNOYユニットの本領を発揮する鳴り方に変わり驚いている。

これ以上望むとあれば多分以前から考えていた方法だが、床に直接石板を置きその上にエンクロージャーを載せれば音質は益々クリヤーになるかもしれないと前々より感じていたことでもある。確か昔ブロックの上にエンクロージャーを乗せて音質は良くなった体験はあるのですが、実際実行しなければ解りません。

自宅近くの千葉NT印西牧の原駅近くのジョイフル本田の売場を散策すると、自然石の板もあったが寸法は足りなく2枚必要なんです。やはり1枚物でのセットが良く、色々探すとセラミックタイルなる人口石物が販売されている、サイズは610×610mm厚みは15mm厚だが重量も18キロ程である、セラミックタイルの特徴は原材料としては、粘土・シリカ・顔料・融剤などで、表面は釉薬を施したうえで高温で焼成するので不透明なガラス質のエナメル状となります。使用用途としては非常に多岐にわたっており、天然石のような質感も良いのでキッチンや浴室などの水回りのほか、最近では住まいの床や壁といった大判製品にも使用されているそうです。
尚商品(セラミックタイル)裏面は床に直接は傷つきが心配で両面テープを貼り余分に在庫していたカットマットを擁護の為に敷き詰めカッターで仕上げカットしたものを使用する事にする。



表面押上も滑らかで使い勝手も良さそうなので早速購入した。価格1枚で福沢諭吉さん1枚でした。早速購入に至る。
設置場所は丁寧に掃除し床にビーズワックスを塗り、乾いた雑巾でから拭きして仕上げたこれは重労働である。今日は掃除夫で床の手入れに家具用のビーズワックス使用は自然な艶がよく出て仕上がりは良好である。床が輝いて見えた。実施した床面である。

この際色々なオーディオ雑誌を眺めますと筆者使用のGOODMANS AXIOM 80の箱は随分ジャジャ馬的な箱だそうです、この様な些細なことで音質向上が得られれば幸いである。しかし思えばエンクロージャーの扱い違いよる設置は今後も注意しなければならないテーマであろう、オーディオ機器の交換よりエンクロージャーの設置方法を見直すこともより大切ではなかろうか。ユニットの能力を十分効率を良くする事も大切です、勿論ブックシェルフ型のエンクロージャーにも色々な設置方法が掲載されている、本格的に極めるなら筆者も使用しているが意外とインシュレーターAIRBOW ウェルフロートボードは高額であるこのタイプの物を仕入れると1台7.5万円となるそうです。

セラミックタイルの後ろ側には安価な簡易なカットマットを両面テープで貼り固定する。それからセラミックタイルを位置を決め設置しその上に自作のインシュレーターは中心部分の板が凹み今回は中央にもソルボセンイを追加し平行にセットし補修した。エンクロージャーをセットしインシュレーターとエンクロジャーの間にソルボセンイをサンドして仕上がり位置を確かめた。

筆者が思うに小型のブックシェルフ型のエンクロージャーで聴く限りは低音等の影響は少なく音楽鑑賞については気にならないが、ある程度の大きな箱の据え置き型大型タイプのエンクリージャーは余分な音は大変敏感に気になるが、この処理である程度は満足する音質が得られるのであろう。
今回は仕上げは剥き出しのユニットは取りやめ、ユニットの前側にサランネットも取付最終的な落ち着きのある仕上がりとなった。



後は筆者が使用する機材のプリアンプに安価なAIYIMA TUBE 6N3 Vacuum Tube 6N3真空管プリアンプをモノーラルに真空管はSYLVANIA 2C51を代替え品としてしろくま製作所のOPA627AU デュアルに交換し使用するが、レプトンパワーコンダクターグリースを写真上の様にコンデンサー部分の頭の部分に塗布し使っているが、以前より音質に透明度が増したように感ずる、以外と不思議なことに効果は大きく感じた此れはオーディオマジックの様な現象かもしれない。
又現在使用のエンクロージャーの置き方のインシュレーターを重ねることも効果が作用し、このように古いプレスのCD等のソースを聴くも、ある程度のエージングには時間が必要ではあるが以前と比べモノーラル録音の音質が被り気味に聴こえた音も澄んだ音に鳴る様に変化した特に弦楽器の鳴り方の変化は頗る向上した。

実はこのアンプの真空管をWESTERN ELECTRIC 396Aに交換すると良いのですが、現在人気が出て商品が少なく入手困難のため筆者はSYLVANIA 2C51若くはGEの5670Wが同等管で価格も手頃でGE製は入手しやすく、かえってロシア製は戦争中で輸入問題で入荷しずらい状態に陥っているのである。
笑い話として、ダブルのオペアンプ交換と真空管の交換だけで本体価格の倍以上にもの価格になってしまう状態は本末転倒で笑い話にもならない。
一つ関心事項は間違いなくこのタイプのプリアンプはデジアンプであろうがデジアンプ臭さが無いのは立派な商品でもあろう。本体重量が軽量の為上下のカバーに電磁防御の為に鉛板を上下に貼りケースの裏側にに銅箔テープで養生し二重に静電気防止する。



オペアンプはしろくま製作所OPA627AU デュアル 8Pin DIP小型変換基板実装済みOPA627AU デュアル 8Pin DIP小型変換基板実装済み物に交換しエージングにある程度の時間が必要ではあるが、今は随分馴染み美音になっている。

勿論今回の改造で以前聴いた低音が被った音ではなく、澄んだ音が聴きたいと思い実験的に床に石板を敷き音質にどの様な変化が起きるかのお試しである。
筆者自身1940〜60年代の録音から聴こえた音は、何か古ぼけた音色、何処となく綺麗な音の体験は無かった。特にヴァイオリンの音色は現在の録音と違い、音全体が被り気味で澄んだ音色は聴けなかったことは確かである。
昔から思った事は録音技術、機材、環境など、いろいろ含めて現代より劣っていたため、主に高音域が理想的に録音されてないことが一番の理由だと思っていた事は確かである。
経年劣化も少なからずあると思いますが、保存状態が良かったとしても、録音の段階から高音域が犠牲になっていたことのほうが理由としては大きいと思います。ソースがSPとか、LPとか、そういうレベルの問題ではなく、時代的な録音技術の格差の問題が大きいと思います。



確かに最新の技術で録音した演奏は音質的も相当良いことは分かります、しかし色々の演奏者の違いで特にクラシック音楽の場合、作者の訴えたい本質も解る事もあるのでと思いますのでなるべく演奏に近い音で聴きたくなる様に思います。

確かに意外と重量のある石板を運び部屋の掃除もして、思いエンクロージャーを移動しての配置は疲れる、歳のせいもある様です。

メインアンプ等は落下防止と物が当たり破損が心配のため特に三極管の真空管は丁重に取り除き筆者としては虎の子のZAIKA5300三極管を箱の中に移動した為に全てセットアップしなければならない。

確かにこの三極管を導入ご音質の再現性が明らかにリアルになりました、勿論好きなジャズからクラシックまで広範囲で聴けるようになった事は事実である。この真空管の詳細は下記に筆者のブログ参照にしてください。



取り敢えずBGM程度に音楽の鳴り方がどの様に変化したのであろうか興味はつきない、以前と比べ如何なものか?音質が良くなることを願うばかりです。

勿論擦る音詰り弦楽器の再生も向上したが、ある程度キレのある音に変化した結果ジャズ音楽のキレが向上し余りハード系のジャズは苦手ではあるが、何方かと言えばスイングジャズの再生は断然向上した。
アーマッド・ジャマル(Ahmad Jamal)2023年4月17日70年以上にわたり活躍した米国のジャズピアニストで作曲家のアーマッド・ジャマルさんが16日、死去した。92歳、各国のメディアが伝えた事を知った。
当時は話題となった事は、マイルス・デイヴィスが高く評価していたことでも有名ですが、日本での知名度は非常に低いようです。アーマッド・ジャマルは、アメリカのペンシルバニア州出身で1930年に生まれたジャズピアニスト、作曲家、編曲家です。(マイルス・デイヴィスより4つ下)ある評論家によるとジャズ発展における重要性ではチャーリー・パーカーに次ぐと評価されています。
「マイルス・デイヴィス」の不朽の名盤「Kind Of Blue」のメンバーに直接マイルスから誘われて参加し、その中心的な役割を担いましたが、実は「ビル・エヴァンス」より前にマイルスからメンバーに誘われていたにもかかわらず断ったという逸話の持ち主がいました。それが「アーマッド・ジャマル」です。



50年代のジャマルのピアノ・スタイルは、 音が少なく思索的なピアノ・スタイルでした。 カウント・ベイシーやセロニアス・モンクのような省エネ・ピアノです。 そのスタイルがいたくお気に召した帝王は、自らのコンボを結成する過程において、 ジャマルをピアニストとして加入させることを決意し、本人に打診しますが共演はしませんでした。 
「アーマッド・ジャマル」は「エロール・ガーナー」などから影響を受け、「アート・テイタム」にも将来を嘱望されるなど活動初期から非常に評価の高いピアニストでした。演奏スタイルは、淡々とした静けさの中に美しくおしゃれな洗練されたセンスがある、ビル・エヴァンスなどとともに次世代を担うものでした。

結果を一言で言えば「実に良い塩梅に鳴った!」兎に角驚いた、この様にクリヤーに冴え渡ったピアノの音が鳴っていたのか・・・?今まで何を聴いていたんだろう・・・?悔やむばかりである。


本日は意外に重労働になったようで試聴は翌日に持ち越した。最終敵にセットアップ後イージーリスニング後に米ジャズピアニスト、アーマッド・ジャマルさん死去 92歳をニュースで知った、有名なトランペット奏者マイルス・デイビスをはじめ、名だたるミュージシャンたちと親交があり、国内外で多くの賞を受賞した。BG的に昔聴いたHappy Moodsを流し演奏を聴き惜しんだ。
ジャズ好きの筆者もこのアルバム程度しか知らなかった。1960年にArgoからリリースされた『Happy Moods』、『Listen To The Ahmad Jamal Quintet』が2 in 1で初CD化。
試聴のつもりでCDを聴く、ジャズの枠を超えて愛される"SPEAK LOW"の名カヴァーを収録した'60年の人気作!!早速試聴したが録音の古さも全く感じなくクリヤーな瑞々しい歯切れ良いジャズトリオが鳴り響く。実に爽快であった!


   PERSONEL:AHMAD JAMAL、ピアノ
   ISRAEL CROSBY、ベース
   VERNELL FOURNIER、ドラム
   1960 年 1 月 20 ~ 21 日にシカゴで録音

何となくアーマッド・ジャマルのピアノを聴き何時も聴くより鮮度が良いのであり、ドラミングのキレも大変良く、ベースの音も何故か爽やかに鳴った、特にピアノの高音の音は実にクリヤーな音に驚く、決して米国のアルテック、ジムランとは音質は全く違うが、ジャズが聴桁、いや演奏を楽しむことは違った意味で満足できる、1960 年 1 月 20 ~ 21 日にシカゴで録音とあり可成り古い録音ではあるが、その様な感じも無く実に新鮮に聴けたのであった。



ゆっくり風呂に浸かり疲れをとりビールを頂き軽い食事を済ませて翌日はバッハ:ワンダ・ランドフスカをじっくり聴いてみよう。

1960年前後当時を考えみよう、一般的に出回っていた再生機器やスピーカーの性能も低く、仮に現代と同等の良い音で録音された音源があったとしても、再生側の性能が低ければ、こもったような音になってしまうので、音源の制作側も、性能を上げる必要性がなかったとも言えます。と説明はしていますが、なるべく綺麗な音で当時の名演奏を聴きたと思うようになった、セッテングを工夫すれば音質向上は夢では無い様に思う、ワンダ・ランドフスカが1933年11月18,19,20演奏したJ.S.バッハ:トゴルベルク変奏曲 BWV 988を当時演奏した様な雰囲気を味わいたい。まさに神業と申せましょう。ランドフスカの名人芸を味わってみたいと思いませんか?



ユーディ・メニューイン (Yehudi Menuhin)1916年4月22日生まれ。1999年3月12日心臓発作のためベルリンで死去。ヴァイオリンの神童として、子供の頃からその天才ぶりを発揮し、12歳の時ベルリン・フィルと共演し、一夜にバッハ、ベートーヴェン、ブラームスの3曲の協奏曲を弾くという快挙を成し遂げ、一躍世界的に有名になった。また、後年は音楽学校を設立し、後進の育成にも熱心に尽力した。
20世紀最大のヴァイオリニストの一人、メニューインが1928~29年と1945~52年にかけてアメリカのビクター・レーベル(RCA)に残しCDの中より1944年にワンダ・ランドフスカと共演したバッハのヴァイオリン・ソナタ第3番等を聴く、中には筆者の好きなシューベルト:ヴァイオリン・ソナタニ長調D.384 イ長調D.574も録音されている、ワンダ・ランドフスカはピアノを担当している、以前この手合いの演奏は低音が被り気味で途中で止めてしまったが、修復後は全曲聴けた、若干ピアノの音が硬く感じたがヴァイオリン独自の音も実に細部に渡り上手い具合に鳴った、特にユニゾンの鳴りは実に良い塩梅である。

IIILZ Monitor Goldユニットから伝わる音がエンクロージャーから離れメインが中央に位置する安定化を感じる音なのです、この様な音色はオールドタンノイの魅力が十分伝わって来ました。この状態でやっと音楽が楽しめる状態と相なった様ですがかなりの月日が掛かりました。オーディオは三位一体と言われるが今回の体験でやっと合点がした感じと相成る次第であった。

【CD4】
https://www.youtube.com/watch?v=XKvJec-nqkM
 J.S.バッハ:『ヴァイオリン・ソナタ第3番 ホ長調BWV.1016』~ワンダ・ランドフスカ(チェンバロ)[録音:1944年12月28日]
 エルガー(エルガー編):『愛の挨拶』[録音:1944年12月26日](初出)
 J.S.バッハ:『G線上のアリア』[録音:1945年4月6日](初出)
シューベルト(ヴィルヘルミ編):『アヴェ・マリア』[録音:1945年4月6日](初出)
 シューベルト:『ヴァイオリン・ソナタ(ソナチネ)ニ長調D.384』 [録音:1949年11月11日](第1&3楽章は初出)
 シューベルト:『ヴァイオリン・ソナタ(ソナチネ)イ長調D.574』 [録音:1949年11月11日]
 ラフマニノフ:『夜のしじまの中で Op.4-3』with ロバート・メリル(バリトン)
 ヘンデル:『オンブラ・マイ・フ』with ロバート・メリル(バリトン)[録音:1952年頃]

ワンダ・ランドフスカ(Wanda Landowska) 1879年7月5日:ワルシャワ - 1959年8月16日:コネチカット州レイクヴィル)は、ポーランド出身のチェンバロ奏者、ピアニスト。忘れられた楽器となっていたチェンバロを20世紀に復活させた立役者である。

当初はピアノでバッハを弾いていました。学者の夫からの影響などもあってランドフスカはチェンバロに強い関心を持つようになり、各地の博物館なども回って保存されていた楽器などを研究し、楽器も購入、24歳の時にはチェンバロ奏者としてのそして1912年には、演奏会場での音量不足問題を解決した新たなチェンバロ「ランドフスカ・モデル」を完成させてドイツのブレスラウ音楽祭で披露するに至ります。



この楽器は、かつてヘンデルなども使用していたという大型チェンバロや、ランドフスカによる研究成果などもとにパリのピアノ製作メーカー、プレイエルが製作した2段鍵盤モデルで、オフラインなピアノのフラグメント技術や弦の強靭な張力を利用して、16フィート弦と7つのレジスター操作ペダルまで備えていました。ランドフスカはこの楽器を主に用いて、チェンバロ復興のための活動に乗り出します。
今までずっとランドフスカを聴き1933 年 11 月 9 日 13-15 日録音、バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV 988、1949/03 & 1951/02、1949/03 & 1951/02の録音のバッハ:平均律クラヴィア曲集第1奏曲 BWV 846-869等多く聴いたが音質に問題が多く、全曲楽しむことは出来なかったが、確かにセラミックタイルを敷いた後に聴けば納得出来る音質を得られた様である。ブックシェルフタイプのエンクロージャーより据え置き型のエンクロージャーの音の出し方は酷く神経質に思えるのは筆者だけであろうか。

所謂TANNOY IIILZは聴き方にも色々あるがMonitor Goldのヴァイオリン等のエキセントリックな根音は他のユニットでは味わえない独自の音色と思う次第です。今まで知らなかったアメリカタンノイと言われる物は一度も聴いた事もなくネットで調べる限りは是非一度試聴してみたいスピーカーでもあります。オーディオ機器が導入され蓄音機から始まる中でいまだに当時の装置と変わったないのは各種のスピーカーが今だに残る音出しの方法でもある。



今後は現在気になっているヴァイオリニストのエリカ・モリーニ1904年、ウィーン生まれのヴァイオリニスト。
1995年没。私立音楽学校の校長であったイタリア人の父から手ほどきを受け、ウィーン音楽院でシェフチックに師事する。1918年、ニキッシュ指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団と共演、1921年にはニューヨーク・フィルとの共演で米国デビュー。その圧倒的な成功で、天才少女の名声をほしいままにする。フランク:ヴァイオリンソナタ イ長調等楽しむつもりである。

後日注文してから15日間経過し海外からCDが届き早速開封する。正に此れは100年前の演奏でもある録音技術も断然良くなっているエリカ・モリーニの演奏を聴き、これで当分『壺中の天』を味わい尽くしてみよう、の心境である。人工石材を導入した為に随分低域も閉まり音楽がユニットから離れ目の前に演奏しているかの様に感じる、本来のIIILZユニットの音が鳴ったのである。

確かに筆者所有のTANNOYⅢLZ in GOODMAN AXIOM80Cabinetで所謂ヴィンテージと呼ばれる物であり如何にも1950年代頃の古い演奏は得手を受け再生するのであろう、ブラボー!


SPENDORの音とは・・・ SP3/1Pのメンテナンスを行って見た、音質は如何になるのか・・・・?

2022年07月22日 | 真空管アンプ・オーディオ


先日オーディオ仲間の「Kさん」よりお預かりした、SPENDORスピーカーの事であるが、以前よりこの銘柄のスピーカーには大変興味があり、これ以前先代の有名な「スペンドールBCII」は、英国製のブックシェルフタイプの中でブリテッシュサウンドの美音を奏でるエンクロージャーで大変多くのファンを持っているそうであり一世代前のエンクロージャーでもあった。
実に瑞々しい魅力的な音の世界を聴かせてくれる美音と言われるスピーカーで、ウーファーは20cm口径、それに3・8cm口径のドーム・トゥイーターと、さらに小口径のスーパートゥイーターを追加した3ウェイシステムである。以前何度も試聴したが繊細で透明な品位の高い音だ。と言う意識が強く一度は手元に置きたいスピーカーの一つに挙げられるかもしれない。

この度その後継機と言われる、友人のKさんからお借りしたSPENDOR SP3/1Pのエンクロージャーの試聴は本来のSPENDORらしい楽器及び音声の質感がリアルになり、響きが自然にストレス無く出て来ます。特にピアノと弦の音色が秀逸です。艶と粘りのある弦の響き、低音域の 出方が本当に素晴らしい!等賞賛のコメントがあるが、お借りしたSP3/1Pからは残念なことにその様な鳴り方が全く聴けない、原因を調べる為、早速サランネットを外しユニットを調べる、低域用の16cmコーン型のエッジが寿命であるとが判明、そっと触れば硬化したエッジがパリッと破れるようである、これではまともな音は出ない、早速持ち主に連絡する。結果は筆者も興味深くまともなSPENDORの音も聴きたく、買い取ることで話が決まった、エッジの張替えは経験もあるので早速補修に取り掛かった。

欠陥場所は下写真の赤丸部分が硬化したスピーカーエッジであり既に若干は欠落している、触れると破損する状態です。この状態ではマトモな音は鳴らない状態であり、ボリュームを上げると音が破れてしまうのです。



外観は小さな傷、両面テープの糊残り等があり、先ずは箱の修復から始めた。両面テープはコートロンを染み込ませ少しずつノリ部分を剥がし後は塗装の修復です。
WATCOカラーで修復か柿渋液か迷ったが、両方は箱の裏側でテストする、柿渋液が自然な感じに仕上がる様ですので、箱の修復は柿渋液に決定する。中には若干傷の深い場所もあるが今回は塗装補修で済ませた。今後はある程度使ったあとはエッジにブレーキオイル等を塗りエッジをソフトにするメンテも必要であろうしかしエッジは六〜七年でエッジは老化するそうです。

低域用:16cmコーン型のエッジの購入だが意外と選択が難しい。正直エッジの凸タイプのエッジは沢山あるのですがSP3/1Pタイプの凹タイプが見つからなく調べた結果ファンテックにてSPENDOR専用を発見する価格は断然凹タイプが高額であった。コメントを見ると音質は変わらないと案内されていたが、ダンプ状態が同じが良いと思いオリジナル選ぶ、凹タイプなので今回は仕上がりはオリジナルに近い仕上がりにと、凹タイプを注文した。



あとは16cmコーン型のエッジの削除作業であるが、これがこのタイプのユニットはエッジが剥がしやすく糊残りも少なく、たとえ残っても簡単に取れる。
後の注意点はスピーカー接続端子の清掃である、接続端子は丁重に無水アルコールで汚れを落とし後に55-6を綿棒に塗布し端子を磨いた。

16cmコーン型のエッジ交換作業は簡単で最初はスピーカーエッジより接着剤を塗りそして接着し、ある程度乾けば外側に接着剤を塗りセンターに合わせ貼り後は接着部分は洗濯鋏で固定乾けば終了である。接着剤は白色ですが乾けば透明色なり乾きは簡単に目視判別できる。



スピーカーエッジは硬く触れたと同時にパッリっと破れる音がする。音が割れた事は、音が出ない理由はやはり原因はエッジの硬化であった。

スピーカーエッジの交換時期は4〜5年で交換するのが効果的だそうです。意外と短命の様です。一般的にはエッジのエージングは相当の時間が必要のようです。多分3ヶ月ほどの時間は必要である。
エッジの修復はYouTubeで色々解説も掲載されていますので、修復する前に一度ご覧頂き参考にされると良いと思います。コーナーエッジの効果は溶剤塗布によっても修復可能の場合がありますのでご注意ください。又修復し他エッジのエージングは150時間程は必要では無いかと思います。



エッジの到着までは箱の修正と共にスピーカーネットの補修であり、取り付けのボンドが取れ若干のほころびもある、他箇所もあり全て接着剤を塗り補修する。

考えて見れば購入後20年近く経過するためスピーカーエッジは勿論対応年数は大幅に経過している事は事実であると同時に接着面は綻び等もありその辺りのメンテナンスも大切で特に箱はビーズワックスを何度も塗り込み乾いたタオル雑巾でよく拭いているコクのある艶が出て実に良い塩梅になった。

外見は明るめの木目模様は実に綺麗で仕上がりも頗る落ち着いた表情だもある。



注意深くネットを見るとLS3/5aのツイター回りに付属する音質防止のウレタンがネットについているタイプに加工してあり従来の物とは違う様だある、このような形式があるのは、本来はネット付きでの視聴が正解の様である。

音質は歯切れも良く英国の音がして、気軽にスイングジャズからクラシック音楽を楽しく聴くにこの程度のエンクロージャーで十分堪能できる。
エッジ交換をして暫くエージングを済ませ中深く視聴を続けサランネット付けた状態と無い状態を聞き分けると、ジャズ系統を視聴して感じた事は音の分離はネット付が優れている様に感じた。確かに音質漏れのウレタンの効果はある様です。現在販売される形式は「Classic 3/1 」に変更されたいる。

形式はカタログ上ではこのエンクロージャーはモニターと称している様です。



スピーカーケーネットに音質漏れのウレタンが付いているのは折角の綺麗な木目を失わず、その点からも気を使った仕上げを感じたであろう。

補修も終了しボンドも乾き完成したネットである。新品同様までは修復は無理だが一応見た目は綺麗な仕上がりになった。



全ての補修及びネットは完成した、後はユニットの修復である。
この様に並べて箱を見ると分かるが、大変木目が美しくモニターと言えどこの辺りの作りは手の込んだ作りをしている事がわかる。

確かに箱は木目の綺麗ではあるが、一見箱の華奢な感じに見えるが意外に重量はあり頑丈なつくりである。老舗メーカーでもありその辺りの製造はお手の物であろう、インテリアにもシックな見た目の美しさも大切なてんでもあろう。ビーズワックスをしっかり塗り込み渋いタッチの箱に仕上げるよ乙な物でもある。



仕上げ塗装及び修復は柿渋液のおかげで上手い具合に仕上がったエンクロージャーの箱である見た目も落ち着き木目が美しい。

あとはエッジの到着待ちである。注文して二日後に到着する、早速梱包を解き改修する事にする、中身は筆、接着剤が同封されている、エッジ交換は何度も経験はある為問題なく処理できる、接着剤が透明になれば大丈夫であるので、コードの繋ぎ部分を清掃し5.5-6を綿棒でよく馴染ませスイーかーユニットを取り付ける、完了である。接着剤の白から透明に変われば固まった事は解る。
一応安全のため一日程放置し接着を確かめ音出しをする。



SPENDOR SP3/1P 1996年発売クラシックシリーズの小型ブックシェルフ型スピーカーシステム。低域には16cmコーン型ウーファーを搭載しています。振動板にはポリプロピレンコーンを採用しており、ボイスコイルには2.5cm経のコイルを採用しています。高域には1.9cmソフトドーム型ツィーターを搭載しています。このユニットはスキャンスピークと共同開発したユニットです。エンクロージャーにはバスレフ方式を採用しています。入力端子にはバナナプラグに対応したスピーカーターミナルを採用しており、バイワイヤ接続に対応しています。

音質はSPENDOR S3/5よりふたまわりほど大きなスピーカーです。密閉型ではなくバスレフ型で、ポートは背面に設置されています。SP3/1PのP表記はおそらくプロ用であることを示しています。
つまりスタジオモニター用途のスピーカーということでしょうか。音は繊細で緻密な感じで、しっとりと落ち着いた趣があります。小編成のクラシックや大人の雰囲気を持った女性ヴォーカルが最適なのであろう。とても美しい音を聴かせてくれるスピーカーです。
初めてこのスピーカーで好きな歌謡曲を聴いたときは、美しい演奏が、実に細やかに表現されていて聴き惚れてしまいました。この後エージングが進めば低域も良くなるとこを願うが、あと少しきめ細やかさは出てくる事に期待である。

背面バスレフ方式なのでスタンドに載せて壁から離します。スペンドールのテクニカルマニュアルにあるように、内振りに設置して正三角形の頂点で聴くようにします。ニアで聴くことで、さらにこのスピーカーの美点を確認できます。英国らしいスピーカーだと思います。
 方式          :2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型
 使用ユニット :低域用:16cmコーン型高域用:1.9cmドーム型
 周波数特性  :60Hz~20kHz
 インピーダンス:8Ω
 音圧レベル  :88dB
 最大入力   :80W
 外形寸法   :幅220x高さ400x奥行280mm
 重量     :9.5kg
SP3/1P SPENDORの好きなところはMDF合板の上につき板を張って作られているエンクロージャー(キャビネット)です。なんと、つき板(自然の木)は左右のエンクロージャーのバッフル面の木目が合わせてあり、極めて美しい左右対称の木目になっています木目調の塩ビシートを貼ったものならば、いくらでも木目?は合わせられますが、天然の木材の木目をあわせるというのはコストをかけ、こだわりをもって製作しているメーカーでなければお見受け出来ませんデザインも大変シンプルで、長年使っても飽きがこない良さがあります。

筆者愛用のLS3/5Aとの音質の違いは構造的に違いSP3/1Pはバスレス方式のためか全体的に若干だが明るい音の魅力はある様に聴こえた。この辺りは好みにもよる、LS3/5Aを後に聴くと若干渋味が漂い暗めに感じるが又演奏楽器の位置はいずれも明確に感じた。



後はUSBケーブルもグレートアップを試みる、AudioQuest Forestオーディオクエスト オーディオグレードUSBケーブル(1.5m・1本)を購入し交換した。
しかし多少は音質向上に期待したが、殆ど変わり映えはしなかった。最近は何故か「伝染病患者」では無くなって様な気がします、ある程度のケーブルを交換しこの程度で良しと思ってからは余り悩むことはなくなった。筆者の場合はケーブルにセットで1万円以上は使わないと決めている。10万以上のケーブルも見かけるがその様な余分な予算は違うオーディオ機器に回したいのが本音で有る。



それと現在使用するAIYIMA TUBE7の最新のオペアンプをしろくま製作所THS4631 デュアル 8Pin DIP小型変換基板実装済みの本製品はTexas Instruments社の高精度低ノイズオペアンプOPA627を8PinDIP小型変換基板に2個両面実装したものに交換してみましたが前回購入した物よりグレートアップのため価格も値上がりした、しかし以前もしろくま製作所のデュアル使用していた為か音質の差はあまり感じなかったが主粛正は若干巻いた様な気がする。

正直音質向上にはオペアンプの交換より真空管の交換が効率は高そうで有る。オペアンプの交換の効果はエージングが必要で有る程度落ち着くまでは時間がかかる様で有る。音質は音の分離が向上し特に高域が綺麗に鳴った事です。



一応筆者の機材も粗修復終了し、早速試聴に入る。
1番目としてAIYIMA TUBE7プリアンプからラックスハーモナイザーにONKYO M-8000を接続したタイプ
  2番目は同プリアンプからLUXKIT A3500因みに真空管は松下製6CA7使用
  3番目は同プリアンプからサンバレー SV-501SE300Bシングルパワーアンに因みに真空管はZaika5300使用

ジャズ系統及びクラシック系統を試聴する。SP3/1P SPENDORの好きなところはMDF合板の上につき板を張って作られているエンクロージャー(キャビネット)です。なんと、つき板(自然の木)は左右のエンクロージャーのバッフル面の木目が合わせてあり、極めて美しい左右対称の木目になっています木目調の塩ビシートを貼ったものならば、いくらでも木目?は合わせられますが、天然の木材の木目をあわせるというのはコストをかけ、こだわりをもって製作しているメーカーでなければお見受け出来ませんデザインも大変シンプルで、長年使っても飽きがこないよさがあります。
SPENDOR SP3/1P 1996年発売クラシックシリーズの小型ブックシェルフ型スピーカーシステム。低域には16cmコーン型ウーファーを搭載しています。振動板にはポリプロピレンコーンを採用しており、ボイスコイルには2.5cm経のコイルを採用しています。高域には1.9cmソフトドーム型ツィーターを搭載しています。このユニットはスキャンスピークと共同開発したユニットです。エンクロージャーにはバスレフ方式を採用しています。入力端子にはバナナプラグに対応したスピーカーターミナルを採用しており、バイワイヤ接続に対応しています。音質はSPENDOR S3/5よりふたまわりほど大きなスピーカーです。密閉型ではなくバスレフ型で、ポートは背面に設置されています。SP3/1PのP表記はおそらくプロ用であることを示しています。つまりスタジオモニター用途のスピーカーということでしょうか。音は繊細で緻密な感じで、しっとりと落ち着いた趣があります。小編成のクラシックや大人の雰囲気を持った女性ヴォーカルが最適。とても美しい音を聴かせてくれるスピーカーです。初めてこのスピーカーで好きな歌謡曲を聴いたときは、美しい演奏が、実に細やかに表現されていて聴き惚れてしまいました。



背面バスレフ方式なのでスタンドに載せて壁から離します。スペンドールのテクニカルマニュアルにあるように、内振りに設置して正三角形の頂点で聴くようにします。マニアのように聴くことで、さらにこのSPENDORらしい美点を確認できます。英国らしいスピーカーだと思います。
相性の良いアンプは真空管がBestであり3番目のアンプは別次元の音が聴ける。もちろん2番目のアンプではJAZZもクラシックも満足できる音に仕上がっている、1番目のアンプは楽器等の奥行は感じられなく平面的に横に並ぶ程度が限度である。アンプの違いの影響力の差は大きいと感じた。後はビクターの業務用デジアンプを試してみる事にしたが矢張り石のアンプの限界が感じた。

往年の中高域がリードするSPENDORの雰囲気を色濃く残していたように記憶しています。またかなり奥に引っ込む定位だったのでその面では現行機とは随分と違いを感じると推察します。



現在設置状態は30mmの石板の上にAIRBOW ウェルフロートボードA4を設置しその上にエンクロージャーを置いた。このインシュレーター効果は意外と効果があり音に抜けの良さを感じ、低音もモタチキはなく締まり気味に感じる。特にピアノ演奏等には効果を発揮する様である。

早速筆者の好きな、赤い鳥、Hi-Fi SET時代の楽曲を含めた山本潤子のベスト・アルバムより「翼をください Junko Yamamoto/The Best」のアルバムから海を見ていた午後を聴く透明度の声は実に清々しく聴ける。ユーミンの歌は荒井由美時代が断然好きだ!

現行機の方は左右のスピーカーの中央にコンパクトに音像を描いてきますし、アンダーでディヌ・リパッテのこの時のリサイタルは、本人はもちろん聴衆もみな彼の病気のことを知っているので、異様な緊張感を持って開始されます。J.S.バッハのパルティータ第1番から始めますが、弾き出してすぐはっとさせられます。なんか指がもつれたのではという感じを2度ほど受けました。SP3/1Pで聴きそれがわかったのである。もしかして相当な緊張ともしかして自分自身でもこれが最後ではという思いもあったのか、凡人には想像すらできません。ウエットな音調そのものに大きな違いは無い感じがしますが中高域の扱いが現代的です。
(これはこれで味とも思いますが)混濁感が薄れてSPENDORなりにすっきり鳴らしてくれます。

SpendorSP3/1Pの雰囲気は以前の音色を残し、音は繊細で緻密な感じで、しっとりと落ち着いた趣があります。小編成のクラシックや大人の雰囲気を持った女性ヴォーカルが最適。修復後はとても美しい音を聴かせてくれるスピーカーです。
筆者は初めてこのスピーカーで好きな小野リサの黄昏のビギンを聴いたときは、美しい演奏が、実に細やかに表現されていて聴き惚れてしまいました。実はこれほどチャーミングな小野リサの歌声ははじめてのことでした、
後はピアノ曲が今まで愛用していたLS3/5aと比べSP3/1Pは大変煌びやかな音で、それも一種独特の高音は涼やかである実にバランス良く実にうまい具合に鳴るが、しかし長い間聴く場合は筆者はLS3/5aを選ぶ可能性が高いと思う。

視聴して感じるが、筆者が感じる音はLS3/5aが密閉箱でSP3/1Pはバスレフ型の音質の差は若干バスレフタイプのSP3/1Pの音が元気が良く感じる女性ヴォーガルは色気を感じるのは何故か?筆者の好きな(エラ・フィッツジェラルド)姉さんの歌う何処か一本調子な歌が何故か上手節回しでジャズ音楽の魅力を余す事なく聴こえて、実に良い塩梅に心に広がる、実に独特のアレンジに舌を巻く、この様に感じるのは筆者だけかも知れないが、エラ姉さんの最大の魅力でもある。彼女しか歌えないジャズの歌の様でもある。
この様に音質の違った女性ヴォーガルを聴くと音質の違いが、ハイの伸びは等はどうでも良くなって三人お歌姫の音楽につい聴き惚れる、これがSP3/1Pの素晴らしさなのであろう、英国の音は未だ健在でもある。今後エージング終了が楽しみなスピーカーである。ブラボー!

今自宅の作業部屋で鳴っているバッハのカンタータ音楽について、考察した。

2022年06月17日 | 真空管アンプ・オーディオ

本日到着した小箱、大阪に転勤の為引っ越した娘からの贈り物、何せ京都の銘菓ということで、甘露竹なる水菓子をいただいた。
本物の竹を使用した器は七夕が近づき如何にも日本らしい水菓子である。この水菓子は甘味を抑え上品に仕上がっている、日本茶が美味いと思い煎茶を頂く、飲み頃は湯冷ましで50℃辺りのお湯を煎れじっくり焙煎したてが香りも良く美味い、日本茶の面白さはお茶により様々に煎れ方が違い、この辺りの菓子により飲み物のバリエーションを家庭で選別できる国民性は世界広いしと言えぞ日本でしか味わえないようです。

余談ではあるが、貧困老人がやはり再発したオーディオ病であるが症状が徐々に悪化しているようである・・・此処で今まで筆者が感じていたこと呟く、オーディオ機材を揃えるには、ある程度のテーマ性は・・必要であるのか?
即ち音楽を大別にして、クラシック系、ジャズ系、POP系と機材を選り分けた様に思う、そこが大きな間違いがあった事に最近気付いた、長年其の〇〇系という言葉に迷わされ続けてきた事に気づき今回の「Zaika 5300」の導入で判明したすべての音楽を素直に鳴らす装置が欲しいのである。まさに火屋一つでこれだけの音聲が変わるのかの予想は出来なかった。

この300Bと言う火屋はある程度特殊な球であり、基本は2A3の火屋である、2A3なら未だ日本製もある程度各社残っている、勿論欧米も数多くあり、その球での再生装置を用意したのが便利なような気がする。



今まで散々筆者の頭の中で間違った判断をしていた様である。オーディオ再開は年季の入ったTANNOY IIILZ in Cabinet10吋同軸2ウェイ(HPD295)でジャズを聴きたいから再発した病気である。最初の間違いはジャズには幾らタンノイでも相性が良いと思った英国製系の石のアンプ選びから始めたことでした。その後他メーカーのアンプを試みたが相性は真空管が合いそうであった。

その後やはり真空管のアンプが良さそうと思い最初購入したパワーアンプSV-501SEに付随していた300Bの真空管SunValleyオリジナルと言うが多分ロシアのElectro-Harmonix製品と思うが現在輸入禁止措置対応である。勿論ドライバー段に3極+5極複合管の6BM8もElectro-Harmonix製品が注入されていました。

オーディオ機材には其々各メーカーにより歴史があり、やはり其の重要な歴史を軽んじては失敗する要因がお大きい、例えばWestern Electricのアルテックのユニットを程よい状態で鳴らすことは、よく調整したアルテックの真空管アンプドライブするWestern Electricの三極管使用が早く、いい音楽に出会える一番の方法である、これが基本中の基本なのです、此処で古いタンノイのユニットをそれなりに上手く鳴らそうと思うなら、昔から定評のある英国系のMullard等の直熱三極管(ST管)でのドライブが一番手っ取り早く音楽を楽しめる。多分これが一番理解できる解答であろう。その後に日本産、アメリカ産、オランダ産、ドイツ産、ロシア産、支那さん等の有名メーカーの真空管交換で色々な音楽が楽しむ事ができるのです。大事なことは基本を忘れない事の様です。

この様な図式は誰もご思いつく話なのに、筆者を始め多くのマニアが個々に違う方法を探し求め思い違いをする事になる様である。なぜか遠回りして何れかはたどり着くであろう到着点であろう。
しかし他人がこの音を聴いても感激することはないと思う、普通に鳴る音と思うのであろう、その辺りが趣味の醍醐味であろう。



全てのオーディオマニアでは無いが、いずれにせよ抜けられそうもない道を彷徨う事になる。それが大半なのであろう。勿論それぞれ環境の違いにより望みも違いがあれど「良い音、良い音楽」を求め続けるのであろう。

勿論以前のブログでも紹介はいましたが、TANNOYの10吋のユニットと国産品のZaika 5300の300Bとの相性はすこぶる良好であり、勿論ジャズ音楽も楽しめる様になった、真空管の変更で此処まで変わるとは想像外である。
勿論何度もA-3500のE L34のパワーアンプと聴き比べるが迫力感、生演奏らしさ、楽器の瑞々しさ、透明感は、全ての事柄でZaika 5300が優っていた。

其れにしてもLS3/5aと言うエンクロージャーのポテンシャルの深さを今回改めて知ったように思う、この辺りがBBCのモニターたる所以であろう・・・。



最近緩急王国より直熱3極菅BOOKと言う増刊号が発売されたそうで、最近気になる魅力の多い三極管の基本と言われる 2A3の真空管情報を知ろうと購入した。記事内容の中にて上杉佳郎が1966年秋に、今は亡き五味康祐先生のためにタンノイオートグラフ様に2A3プッシュプル、パワーアンプ発表会している、五味先生も著書の中にて上杉アンプは注目していた様でした。

現在日本の会社の中で2A3の真空管アンプはサンオーディオから昔から定評があり、一度余裕があれば是非手元に置きたいアンプでもある。勿論筆者は機械音痴なので自作は無理と思っているのですが。
全体を読み出すと試聴に使用する筆者の傾向と違いがあるようだ、しかし参考になる箇所もありじっくり読み漁ってみる様に思う、意外と購入後ツンドク状態になる事が多く反省しています。

最近レコード鑑賞はプレイヤーのアームの機嫌が悪く、音楽ソフトはDACで賄っています少し前の製品ですが(KORG USB DAC )を使うが一番有難い点はレコード・プレーヤーを直接接続できるフォノ入力端子を装備いつところであろう。プリはデジアンプのためにこのDACは利用範囲は広い。



さてここで筆者が今までタンノイのIIILZ Monitor Goldのユニットを機嫌よく鳴らすのにパワーアンプSV-501SEを仕込んでみたが、期待した様には鳴らなかった事は事実ではあるが、其のために本物のWestern Electric-300Bを仕込むには貧困老人には所詮無理である、そんな時に見つけた「Zaika 5300」の真空管であった、SV-501SEは真空管交換しても費用対効果は薄いと論評にも書いてあり、余り期待もせずに差し替えたがこれが実に良い結果を得たのである。

サブのチューブもドイツ製品にして聴くと以前より効果がある感じになった。以前SV-501SE購入後SUNVALLEYオリジナルの300Bで検証したが、全く期待外れでその後他のアンプを試みた後、皆さんご存知のLUXKIT A3500を仕入れ配線をWestern Electricケーブルに変更、インシュロック部分を凧糸に変更し可能の範囲を補修しLS3/5aを聴いていましたが、何時迄も多少の不満は残った。
最近になり欠陥箇所が変名し其の箇所の部品交換後は見違えるような音質になり、現在10吋のタンノイにつなげているアンプも「Zaika 5300」に交換し迫力、リアル感、透明感等格段と音質が良くなり、LS3/5aがどの様な音が聴けるか興味が湧き今回の試聴となったのです。



そこで今回「Zaika 5300」の球で音質向上が判明し再度LS3/5aに接続して試聴して見ました。勿論LS3/5aの欠陥箇所が判明しSUNVALLEYーSV-501SEを駆動することも初めてです。唯最大の音質の変化は音の浸透力が断然良くなり生々しい演奏が体験出来たことの様である。
特にクラシック音楽のヴォーガル演奏には顕著に期待できる勿論器楽演奏にも音楽は豊かで、真空管の音は実に素晴らしい事が体験できました。

そこで試聴する曲は筆者好みの音楽を選出してみる事にしました。特筆するべきはヴォーガルの生々らしさは兎角凄みを感じた、いや質に美しい歌声であろう。

先ずはアーフェ・ヘイニス(Aafje Heynis 1924年5月2日-2015年12月16日)
アーフェ・ヘイニスは1924年にクロメニーで生まれました。4歳のとき、彼女は児童合唱団で歌い、父親と一緒にハーモニウムで歌いました。故郷の合唱団の指揮者であるヤン・ミエネスのアドバイスを受けて、彼女はリヒャルト・ワーグナーのタンホイザーの「巡礼者合唱団」の編曲でアムステルダムのジョー・イミンク先生のオーディションを受けました。1946年から1949年まで、彼女の歌の先生はAaltje Noordewier-Reddingiusであり、オラトリオの偉大な歌手であるLaurensBogtmanからもアドバイスを受けました。



彼女は、オラトリオの分野から始めて、すぐに評判を確立しました。エドゥアルト・ファン・ベイナムの指揮の下、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団とのヨハネス・ブラームスのアルト・ラプソディでの演奏で、彼女は幅広い注目を集めました。彼女は教会で多くのコンサート、歌曲のリサイタル、そしてヨハン・ゼバスティアン・バッハのマタイ受難曲の数々の演奏を行いました。フィリップスのレーベルのために、彼女はブラームス、バッハ、ジョージ・フリードリヒ・ヘンデル、フェリックス・メンデルスゾーンの作品の一連の録音を行いました。
しかし、アーフェ・ヘイニスはグスタフ・マーラーに特別な好みを示しました。その結果の1つは、ベルナルト・ハイティンクが指揮したロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団との交響曲第2番の伝説的な録音でした。彼女は2015年12月16日に91歳で亡くなりました。

深い声の、しかし癖は余りない宗教曲やオーケストラの共演を中心に活動したオランダの名歌手、アヴェ・マリア 18. Ave Maria (作詞 : 新約聖書 - Bible - New Testament ) アーフェ・ヘイニス - Aafje Heynis (コントラルト)  プロ・ムジカ室内合唱団 - Pro Musica Chamber Choir Meindert Boekel (オルガン)  レックス・カルセマイエル - Lex Karsemeijer (指揮)やはり安定した歌声は天使の囁きの様である、筆者好きな彼女の作品はマタイを始め数多くある。
筆者は特にカンタータが好きで今回試聴には愛聴する喜ばしい安息、好ましい魂の歓喜 BWV 170 - アリア 「満ち足りた安らぎ、魂の愉悦」BWV170Vergnügte Ruh, beliebte Seelenlust, BWV 170と続く、録音:1955年と記載してあり今でも違和感なく聴けるアリアは素晴らしい、以前のLS3/5aとは全く違う、「Zaika 5300」との相性もすごく良く、まるでアーフェ・ヘイニスが目の前で歌う様にも感じつ臨場感は素晴らしい。タンノイとの違いは重低音な出方がLS3/5a出方と違い例えばパイプオルガ、オペラ等の重低音は違うが、音楽を楽しむには実に良くできた組み合わせあろう、此れは筆者の実に我儘な事ではあるが、長い間聴くには疲れないLS3/5aを選んでしまうのであろう。



あと試した作品は、バッハ・コレギウム・ジャパンへの度重なるソリスト客演で日本の古楽ファンのあいだでも大いに注目されるようになった、フランスの世界的カウンターテナー歌手ダミアン・ギヨン。

自ら指揮するル・バンケ・セレストでは、ソリストとしてやはり注目が高まりつつあるモード・グラットン(ヘレヴェッヘのレーベルPhiからバッハのオルガン曲集もリリースされています。LPH021)とも共演し、通奏低音以外は各パートひとりずつの極小編成で数々の名演を披露してきました。



カンタータ第82番、第169番、3つのコラール前奏曲、他 ダミアン・ギヨン&ル・バンケ・セレスト
バッハ:カンタータ第82番、第169番

 1. 教会カンタータ『わたしは満ち足りて』 BWV.82
 2. 3つのコラール前奏曲~『ライプツィヒ・コラール集』より
  コラール前奏曲『いと高きところには神のみぞ栄光あれ』 BWV.662
  コラール前奏曲『いと高きところには神のみぞ栄光あれ』 BWV.663
  コラール前奏曲『いと高きところには神のみぞ栄光あれ』 BWV.664
 3. 教会カンタータ『わたしの心には神だけがある』 BWV.169
 4. 前奏曲とフーガ イ短調 BWV.543

 ル・バンケ・セレスト(古楽器使用)
 パトリック・ボジロー(オーボエ&オーボエ・ダモーレ独奏:1,3)
 モード・グラットン(オルガン:2-4)
 セリーヌ・シェーン(ソプラノ:3)
 ニコラ・スコット(テノール:3)
 ブノワ・アルヌー(バス:3)
 ダミアン・ギヨン(指揮、アルト独唱:1,3)

 録音時期:2018年12月
 録音場所:ストラスブール、ブクリエ改革派教会
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)


バッハ・コレギウム・ジャパンへの度重なるソリスト客演で日本の古楽ファンのあいだでも大いに注目されるようになった、フランスの世界的カウンターテナー歌手ダミアン・ギヨン。自ら指揮するル・バンケ・セレストでは、ソリストとしてやはり注目が高まりつつあるモード・グラットンバッハのオルガン曲集もリリースされています。通奏低音以外は各パートひとりずつの極小編成で数々の名演を披露してきました。
ストラスブールにある、歴史的オルガンに通じたドミニク・トマ工房が18世紀テューリンゲン式のモデルで建造したバッハ向きのオルガンとともに、オルガニストとして生きた教会音楽家バッハの素顔に肉薄した古楽解釈を堪能させてくれます。独唱のシェーンやオーボエのボジローなど、世界的に活躍するソリストの客演も頼もしいところ。

特に筆者が好みでよく聴くBWV169の演奏を中心に試聴する、アルト=カウンターテナー独唱がきわだつバッハ屈指の名作BWV82と、オルガン独奏が印象的な立ちまわりをみせるBWV169(冒頭シンフォニアはチェンバロ協奏曲第2番との転用関係で知られます)を主軸に据えながら、オルガンの存在感が強く印象づけられる独奏曲がまるで教会の中で聴くような錯覚さえ起こしそうです。

このような体験をすると又違う欲求が湧くのである、そして染み染み人間は実に欲深なんだと恥じらう想いになった。ブラボー!

今回はBA11、今まで幾度も『フーガの技法』Die Kunst der Fuge (BWV1080)の演奏を聴けば、やはり実に興味深い曲の検証。

2022年05月29日 | 真空管アンプ・オーディオ


今回導入した所謂(300B同様)たった一本の真空管で目覚めたしまった様に思うこの頃である。勿論本物のWE300Bの球の音はオーディオ店のデモで聴いた程度で本物の音は未知との遭遇なんですが・・・最近製作する本物のWestern Electric 300B(マッチドペア)税込 ¥ 231,000 (税抜 ¥ 210,000)の価格は貧困老人の筆者には今後仕入れる事は宝くじでも当選しない限りは購入出来ないであろう・・・。
現在国産品で評判も良いと言われる高槻電器工業のTA-300B(税抜 ¥ 180,000)と言う価格表示であり高額です音質は若干硬めの様であるが。
たかが真空管のみので此処までの金額を見て、購入に二の足を踏むマニアの方は多いと思う、一般オーディオファンには高嶺の花である。今や価格も手頃なロシア製、支那製を選べば良いのですが、冷静に考えればWE-310AやWE-300BはWE社の製造供給していた業務用アンプに使用の真空管である。一部のマニアが業務用の物をオーディオ様に使用したことで広まった事が顛末であろう。

今までに筆者は300Bに関する音は支那製と球とロシア製の球の音しか知らなかった、それでも他の球より300Bに交換して聴こえた音楽は良くなっていたと思う、この辺りにオーディオの不思議な処であろう。
今回Zaika 5300の音を知り、極端に言えば「地獄の窯の蓋を開けた」思いである、現在支那での製品は所詮コピー製品ばかりであるが、決して本家を越す事は決して出来ない事がわかる、本家を超えなくともそれなりに良ければ販売できる、勿論日本も戦後可成のコピー製品を作ったが、いまや本家の商品上回り本家以上のその製品を凌ぐ製品を提供している、此の違いであろう。
だから日本人は嫌われる要素があるとも言える・・・。例えは戦国時代の火縄銃までもは勿論本家を凌いだ製品を製造していた。鍛鉄扱いは刀鍛冶が盛んで技術力が日本産の鋼技術ははるかに上回る為であった。

勿論現在も話題になっている車問題も欧州の自動車は電気自動車に移行しているが、日本はハイブリット仕様の車が圧倒している、海外メーカーはハイブリット技術対応が簡単に出来なく、電気に移行するが充電問題で今立ち止まっている現実もあり、F-1世界もエンジン供給本題で日本が連勝すると規則を変え勝たせないルールに移行する、しかしエネルギー問題は確実に話が違い様であり、水素燃料も日本は世界の一歩先を行っている、電気問題は充電器の固体電池も今後日本は断然有利と思う。現在米国、日本製の工場建設して対応している。

しかしモノ作りの精神は支那には無いようである、おそらく昔、朱子学中心の社会構成が欠陥問題を起こしているであろう、日本でも江戸時代は朱子学を学ぶが日本と事情が違う、絶対君主制の支那ではつまり自分よりエライ人の言うことはちゃんと聞きなさいよ!と主君の命令には従いなさいよ!つまりは日本人は昔から人間は皆平等の精神が浸透して、当時武家社会は士・農・工・商と言った具合に仕事の分類を分けたに過ぎないとしている日本は物作りの歴史が全く違う。当時の支那には全く考えられない無い世界である。 

今朝もバッハの音楽を聴いてます。単一鍵盤楽器演奏とアンサンブル演奏にての検証です。
BA11. BWV 1072-1080 ひとつの作品の中に異なる演奏形態の含まれている作品や演奏形態の指定のない作品さて今回はBA11の「Die Kunst der Fuge」 BWV1080作品であります。



早朝目覚め、何時もの日課の如くモジャ君を連れ近くの公園に散歩に連れ出す、意外と広く近場の人達の散歩コースとなってます、実は此の公園は昔、映画の『Shall We ダンス?』ロケ地で有名で、正式名称「白井木戸公園」である。
日曜でしかも早朝の公園は誰も居ない、晴天で実に気持ち良い朝である、元気に走り回る、モジャ君は自慢げに石の上に乗った姿をスマホで撮った写真です。

このモジャ君に立っている場所が下の画面のバックの休憩所の小さなドームである。劇中では役所広司さん演じる主人公が夜ひとり社交ダンスの練習をする公園です。当時はファンの方も多く押しかけた様である。



帰宅しモジャ君と共にシャワーを浴び、オーディオ機器に灯りを灯し、勿論Macも起動し、珈琲を淹れる、準備に取り掛かる。最近は熱い珈琲の頻度は下がるが、朝の淹れたての珈琲は格別である。久しぶりにトラジャの豆を選んで丹念に挽き淹れた、鍵盤楽器音楽を聴きながら頂く珈琲は実に上手い。

今までにバッハの「フーガの技法」は一つの主題に基づいてどれだけ多彩なフーガが書けるかを追求した対位法音楽の傑作ですが、多くの謎に包まれています。まず、遺された作曲家の自筆譜や初版譜の最後のフーガが、バッハの名前を基にした主題(BACH=変ロ・イ・ハ・ニ音)が出てきたところで途切れていることなどから、「未完の絶筆」とされていることです。また、自筆譜と初版譜では曲の配置が異なり、楽器の指定もありません。そのため多くの研究者や演奏家を悩ませてきました。
《フーガの技法》は本当に未完なのでしょうか。いつ、何のために書かれ、バッハ自身はどんな楽曲の配列や楽器を想定していたのでしょうか。等不思議が多いが楽器等により感じ方は実に様々である。筆者のブログにも過去何度も掲載した覚えがある。
しかし《フーガの技法》は、謎めいた未完のフーガやバッハ最晩年の逸話とあいまって、伝説的なオーラを放っている。作曲家の死の直後に出版されてからこれまで絶えず人々の関心を集め、なかば崇拝にも近い賛辞を贈られた。

しかし栄光に反して、実際に演奏される機会はそれほど多くない。それは、バッハの意図した楽器や編成が判然としないことに大きな原因があるが、伝説的なオーラが近づきがたいイメージを固めてしまった所為でもある。バッハは確かにかなり抽象的、理念的性質をこの曲集に与えたのではあるが、実際に演奏可能なことが何よりの大前提だった筈だ。そこで、具体的に各曲に迫るためにまず、この作品にあらわれる「技法」とは何か、それらが音楽的にどのように成功しているのかを確かめてみよう。はじめに強調しておくが、ここに含まれる作品は、おそらく全曲とおしての演奏を想定して作られてはいない。

《フーガの技法》は、バッハが晩年に構想した理念的作品集の一角をなすものである。モナリザの絵も謎多き問題がありバッハの音楽の共通性があるのか?



ベルリンの国立図書館に残される自筆譜は1742年に作られており、バッハがこれ以前の1740年頃から《フーガの技法》に着手したと考えられる。その後、たびたびの中断があり
――フリードリヒ大王を訪問し《音楽の捧げもの》を仕上げたり、L.C.ミツラーの「音楽学術交流会」に入会して《カノン風変奏曲「高き天より」》(BWV 769)を書いたり、旧作のオルガン・コラールを改訂して所謂『シューブラー・コラール集』や《17のコラール》をまとめたり、《ロ短調ミサ曲》を完成させたり――
また《フーガの技法》の当初の計画にいろいろな変更を加えた所為で、とうとうバッハ自身の手で出版は実現しなかった。
最大の謎は、バッハが最終的に望んだ《フーガの技法》とは、どのような内容、配列によるのか、という点である。1751年6月1日に新聞に予告された出版譜が、具体的に誰の手配によるのかは判っていない。この初版の内容はおそらく、作曲家の意図をかなり無視したものとなっている。

楽器編成について、こんにちではほぼ、鍵盤作品として、それもクラヴィーアのために書かれたと考えられている。処々に現れる長い保続音は確かにオルガンのペダル・ポイントに適しているようにもみえるが、全体はクラヴィーアにふさわしい語法に満たされている。また、鍵盤以外の楽器の特徴はほとんど見出せない。この様な解説を見ると検眼楽器による演奏が良いのかも知れない。
『フーガの技法』は現在においてもさまざまな謎を抱えている楽曲です。しかし科学の進歩や資料などの発見などにより、以前は明らかになっていなかった多くの謎が少しずつ解明されています。

バッハ『フーガの技法』の背景1:楽器の指定がなかったのです。
直筆・初版の『フーガの技法』には、鍵盤楽器での演奏を踏まえた作曲でありながら、具体的な楽器の指定がありませんでした。これは『フーガの技法』だけでなく「対位法的鍵盤作品」と言って、他のさまざまな作曲家にもみられます。作曲家によっては「鍵盤ではない楽器でも演奏してよい」と明言する場合もあったようで、バッハは年齢を重ねてなお最新の様式よりも、この対位法技法という古い様式が好きだったこともあり、若い音楽家から酷評されていたのではないかと言われています。現在では『フーガの技法』はチェンバロやオルガンやピアノ、オーケストラなどなどさまざまな形態で録音されており名盤も多いようです。

バッハ『フーガの技法』の背景2:初版楽譜と直筆譜が大きく異なることの様です。
直筆・初版ともに具体的な楽器の指定がない対位法的鍵盤作品という点では共通していますが、この2つの内容は大きく異なって、これはバッハの息子たちをはじめ弟子たちも『フーガの技法』にバッハが込めた意図を、正確に捉えることができなかったからだといわれているようです。
家計が苦しく一刻も早く作品を出版したかった親族の焦りもあったとされていますが、この辺りも『フーガの技法』が超難解曲だと言われる理由になっています。ただでさえ「鏡像フーガ」という、曲全体を鏡で映して反転させたような珍しい技法も用いられていました。複雑な楽曲が、急いで出版したばかりにさらに複雑化してしまったといわれています。

1977年頃に公表された記録で既に、88通りもの楽曲配列の解釈があったそうです。『フーガの技法』はバッハの死の翌年に出版されましたが、初版に印刷された楽譜は第13曲までは彼自身によって校訂されたことは、間違いありませんがしかし、その後の曲順をバッハがどういう意図で制作してたのか、今もなお判明していないままのようです。



『フーガの技法』はJ.S.バッハのレクィエムだったのでは? という仮説に基づき構成された映像作品。ここで演奏するエッラの解説には次のようにあります。
「1776年、マルティーニ神父は、当時ロンドンで活躍していた、お気に入りの弟子、ヨハン・クリスチャン・バッハに、自身のプライベート・コレクションのため、彼自身の肖像画を送るよう依頼した。1778年の秋、ゲインズバラの手によるヨハン・クリスチャンの肖像画が、ボローニャに、作曲家の友人のカストラート、フランチェスコ・ロンカッリャによって届けられた。その肖像画は、ボローニャの市民美術館に飾られている。2002年、クリスチャン・バッハの没後220年を記念するため、絵画のリストア(修繕)が行われた。
その最中、ヨハン・セバスチャン・バッハの『フーガの技法』に関る、いくつかの質問に答えた手紙が見つかった。イタリア語で書かれており、モーツァルトにあてたものだった。

音楽学者によると、ロンドンから故郷へける途中、絵画を届けた歌手は、カイスハイムでモーツァルトに会おうとしたことが判明している。モーツァルトは当時、新作オペラ『ツァイーデ』、もしくは『後宮』のためにカストラートを探していたから。しかしながら、歌手の到着が遅れたため、オーディションには参加できなかった。この機会のため書かれ、届けられるはずだった、この手紙はキャンバスとフレームの間に挟みこまれ、長い間忘れ去られていたのだ。

ここに全文を引用する。(以下手紙。ちなみに最初のMIO CARO TRAZOMのTRAZOM はモーツァルトを逆から書いたもの)」演奏トラックと手紙のくだりが対照できるつくりになっており、手紙では、『フーガの技法』各部分と、過去のオルガン音楽の巨匠との関係、同じくレクイエム典礼文との関係、カール・フィリップ・エマニュエルが何を知らなかったか、楽器の選択と調性をどう考えるべきか、などが詳細に書かれています。



基本は鍵盤楽器の演奏が良いとされる演奏の中から筆者好みで、レオンハルトの高弟であり、現在のオランダを代表する世界的チェンバリスト、ボブ・ヴァン・アスペレンを選んでみました。
ボブ・ファン・アスペレン(Bob van Asperen, *1947年10月8日 アムステルダム - )は、オランダのチェンバロ奏者・オルガン奏者・指揮者。 アムステルダム音楽院にてグスタフ・レオンハルトに師事した後、国際的な演奏活動に取り掛かる。 オトテール四重奏団やラ・プティット・バンドの一員であるとともに、古楽器オーケストラ「メラント81」(Melante "81)の設立者でもある。 1988年にアムステルダム・スウェーリンク音楽院の教授に就任し、門人にピーテル=ヤン・ベルダーらがいる。
Die Kunst der Fuge : Bob van Asperen(Cemb)
  
 J.S.バッハ:フーガの技法 BWV.1080
  ボブ・ヴァン・アスペレン(チェンバロ)
  ベルンハルト・クラップロット(第2チェンバロ/2つの鏡像フーガ)

 録音時期:2017年
 録音方式:ステレオ(DSD/セッション)
 SACD Hybrid
 CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUND
 Powered by HMV



近年はルイ・クープランやフローベルガーの作品の発掘、録音に積極的に取り組んできた巨匠アスペレンが、久々となるバッハ、しかも謎多き大作『フーガの技法』をレコーディング!
アスペレンはこの『フーガの技法』の録音に、ドイツのニーダーザクセン州、ヴェーナーにあるオルガネウムのコレクションの1つ、17世紀ドイツの名工クリスティアン・ゼルが1741年に製作したチェンバロを使用。バッハの存命当時、また比較的作曲時期に近い時期に年された楽器を通じて、アスペレンが『フーガの技法』の真髄に迫ります。

また「2つの鏡像フーガ」では、アスペレンの弟子であるドイツのチェンバリスト、ベルンハルト・クラップロットが第2チェンバロの担当。師弟共演で『フーガの技法』を締めくくります。



実は最近プリアンプと使用しているAIYIMA TUBE-T7プリアンプの音が若干だが変化した様である、少し何となく丸みを帯びた音に聴こえる様に変わる、エージングも程よく馴染み上手い具合に小慣れてきたのかも知れない。
勿論パワーアンプのSV-501SEは「Zaika 5300」のチューブに変えたがこれが実にこのエンクロージャーとの相性が良く、LUXKIT A3500のチューブは変更も無く、無論IIILZ Monitor GoldのユニットをGOODMANS AXIOM 80の箱に入れたシステムも変化してないのですが・・・いずれにしてもうれしい悲鳴である。

現在並ぶエンクロージャーはKEF Q-300 LS3/5a Spendor/SP3/1P IIILZ Monitor Goldと揃っているが全て英国製の為か、音質の基本は似通った音がします。

最近お目見えのSpendor/SP3/1Pの音に繋ぎ視聴するが、音はLS3/5aに非常によく似ている、能率はSpendorが良く当初は聴くのだが、音楽途中でいつの間にかLS3/5aに変えてしまう、何故か此れは一度深掘りしなけれがならない。



アスペレンの新譜は待望のJ.S.バッハ!謎多き大作『フーガの技法』!
レオンハルトの高弟であり、現在のオランダを代表する世界的チェンバリスト、ボブ・ヴァン・アスペレン。近年はルイ・クープランやフローベルガーの作品の発掘、録音に積極的に取り組んできた巨匠アスペレンが、久々となるバッハ、しかも謎多き大作『フーガの技法』をレコーディング!
アスペレンはこの『フーガの技法』の録音に、ドイツのニーダーザクセン州、ヴェーナーにあるオルガネウムのコレクションの1つ、17世紀ドイツの名工クリスティアン・ゼルが1741年に製作したチェンバロを使用。バッハの存命当時、また比較的作曲時期に近い時期に年された楽器を通じて、アスペレンが『フーガの技法』の真髄に迫ります。また「2つの鏡像フーガ」では、アスペレンの弟子であるドイツのチェンバリスト、ベルンハルト・クラップロットが第2チェンバロの担当。師弟共演で『フーガの技法』を締めくくります。

アスペレンが「フーガの技法」を弾くのは当然で、時間の流れというものでしょう。演奏は、冒頭の耳慣れない装飾音に驚ろかせられますが、その他はナチュラルなもので、新奇なものを期待すると失望します。 しかし、聴いていて全編がチェンバロ二重奏なのかと感じるくらい充実した演奏です。(一部は弟子のクラップロットが担当)採用したチェンバロの音も美しく響きます。 



実は今回はこの続編があるんです、最近古楽器の素晴らしい演奏集団を見つけてしまった。今までフーガの技法の演奏はエマーソン弦楽四重奏団で良く聴いていたが、以前ブログアップしたアッカデミア・ストゥルメンターレ・イタリアーナと言うグループも良かったがそれにも勝る様な「アンサンブル・ラルテ・デッラ・フーガ」があるんです。コントラバス、ファゴット等の楽器が加わり一層楽器の厚みが加わり独特の低音の迫力ある演奏が聴ける。

「Die Kunst der Fuge(フーガの技法)」スイス、オーストリアの国境に面するボーデン湖に浮かぶ島リンダウで生まれたハンス・エベルハルト・デントラー。優れた医師としして働きながらチェリストとしても活動し、ヨーロッパ各地で演奏会を開いています。1985年から2014年までの30年間はイタリアに居住、かの地で“J.S.バッハ協会”を設立、“フーガの技法”の研究を続けています。バッハの「フーガの技法」は未完成の上、楽器の指定もされていない曲であり、各々のフーガの並べ方にも様々な解釈がありますが、デントラーは長年の研究結果を凝縮し、独自の理論で曲を展開しています。
ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、ファゴットでの演奏による2016年録音。 



スイス、オーストリアの国境に面するボーデン湖に浮かぶ島リンダウで生まれたハンス・エーベルハルト・デントラー。優れた医師として働きながらチェリストとしても活動し、ヨーロッパ各地で演奏会を開いています。1985年から2014年までの30年間はイタリアに居住、かの地で「J.S.バッハ協会」を設立、『フーガの技法』の研究を続けています。そしてヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスとファゴットで演奏するための楽譜をショット社から出版(作品はベネディクト16世に捧げられた)、実際にアンサンブルを創立して演奏するという快挙も成し遂げました。バッハの『フーガの技法』は未完成の上、楽器の指定もされていない曲であり、各々のフーガの並べ方にも様々な解釈がありますが、デントラーは長年の研究結果を凝縮し、独自の理論で曲を展開しています。

Die Kunst der Fuge : Ensemble l'Arte della Fuga
 バッハ:フーガの技法(2CD)
 アンサンブル・ラルテ・デッラ・フーガ

 J.S.バッハ:フーガの技法 BWV.1080
 1. adf01 コントラプンクトゥス 1
 2. adf02 コントラプンクトゥス 3
 3. adf03 コントラプンクトゥス 2
 4. adf04 コントラプンクトゥス 4
 5. adf05 コントラプンクトゥス 5
 6. adf06 コントラプンクトゥス 6
 7. adf07 コントラプンクトゥス 7
 8. adf08 コントラプンクトゥス 8a 3声
 9. adf09 コントラプンクトゥス 9
 10. adf10 コントラプンクトゥス 10
 11. adf11 コントラプンクトゥス 11

 1: adf=Arte della Fuga
 2,3: バッハの直筆のテンポ設定に基づき、順序を入れ替え

 1. adf12.1 コントラプンクトゥス 12 正立形
 2. adf12.2 コントラプンクトゥス 12 倒立形
 3. adf13.1 コントラプンクトゥス 13 3声 正立形
 4. adf13.2 コントラプンクトゥス 13 3声 倒立形
 5. adf14.1 フーガ 4声 正立形
 6. adf14.2 フーガ 4声 倒立形
 7. adf15 カノン 8度
 8. adf16 3度の転回対位法による10度のカノン
 9. adf17 5度の転回対位法による12度のカノン
 10. adf18.1 反行と拡大による下4度の無限カノン
 11. adf18.2 反行形による拡大カノン
 12. adf19 4重フーガ

アンサンブル・ラルテ・デッラ・フーガ
 ハンス・エーベルハルト・デントラー(チェロ)
 カルロ・パラッツォーリ(ヴァイオリン)
 ラファエレ・マッロッツィ(ヴィオラ)
 フランチェスコ・バッソーネ(ファゴット)
 アントニオ・シアンカレポーレ(コントラバス)

録音時期:2016年7月19日、10月1,2日
録音場所:Klosterkirche St.Walburg, Eichstatt & Schlosskirche, Ellingen
録音方式:ステレオ(デジタル)



確かに今回追加したZaika 5300の効果は実に素晴らしかった、モダンジャズも筆者としても粗満足する音で鳴り、アンサンブル・ラルテ・デッラ・フーガの演奏も実に見事に聴かせた、音楽をある程度理解し始めるとオーデオ機器の違いは良く判別出来る様になるものである。

「Die Kunst der Fuge(フーガの技法)」は、未完ながらもヨハン・ゼバスティアン・バッハの創作活動における集大成とも呼べる作品。この演奏を聴くとバッハの演奏は「さましく山よりは高く、それでいて海よりは深し」の言葉が当てはまる様だ、原作の2曲以外は楽器指定がないため、さまざまな編曲で演奏される。このアルバムで聴くことができる編成は、各一名のバイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、そしてファゴットという特色のあるもの。編曲とチェロを担当した H.E. Dentler は、長年「フーガの技法」を研究する音楽家の演奏は流石。ファゴットの甘い音色と弦とのアンサンブルが絶品だ。 ブラボー!