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こものたち

まっすぐ歩けばあなたの家

ちょっとしたもの、
本棚の空間を埋める猫のちいさな彫り物、テニスボール、阪神タイガーズの人形、バリのおみやげ、普段は気にしていないけど、そこにいてもらわなければ困る。
ひとつでも欠けると歯抜けになって、日々のかみ合わせがうまくいかないような、そんな気がする。
ちょっとしたものは、大抵もらいものだ。どこかのお土産であったり、誰かからのプレゼントであったり、なにかの付録だったり。じぶんで買ったものはほとんどない。
そのものたちは、時間の経過とともにじぶんの場所をきちんと確保していく。しょっちゅう目を合わさないのに愛着がわいてくる。不思議だなぁ。


※30年くらいまえにおみやげでもらったものです

誰かにあげたものもそうして、その人の生活の中に居場所を見つけているかな。それとも捨てられたかな。テレパシーを送ってみよう。でも、誰になにをプレゼントしたのか忘れている。そうだよな、ぜんぶ覚えていたら脳がパンクしてしまう。くれた人も、もう忘れてしまっているでしょう。
じぶんの思い出もまた、他人にとっては、ちょっとしたものなんだろうね。もしかしたら、なにかの拍子に思い出して、首をかしげている間に消えてしまっていることもあるかもしれない。それもいいね。
あげたものもこれからはしっかりと記憶しておこう。そして時々、どうしているかなと、思い出してみよう。ちょっとしたものたちは、元気でいるのかと。
たまには、じぶんにもちょっとしたものを買ってきてプレゼントするのもいいかも。本棚の空席はまだまだあります。





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