「おーい、剥製ができたぞー」
ミッチャからのケータイに、早速、
公民館長の和之さんを呼び出し、飾り付け。
ハクビシンは、去年の暮、富住下の市道の真ん中に
車に撥ねられて、一晩横たわっていたにもかかわらず、
外傷もなく、きれいな顔をしていたので、ミッチャと相談して剥製に。
シカも暮れの十二月十五日に西沢の檻に入った奴だ。
此奴も、檻の中でおとなしくしていたので傷もなく、
角も立派だった、剥製にして公民館に飾ろうと頼んであったのだ。
人知れず処理されていく仲間たちを代表して、ここに鎮座し、
公民館を訪れる人に挨拶をすることになった。
これも縁。