■2016-08-22_11:30_WT25℃;鮎滝△
橋から眺めると誰か滝で網を当てている。
あの格好は久栄さんだ。一寸様子を見てくるか・・。
『まんだ、ちったあ飛んどるかのん?』
桶を覗くと10センチ程の小さな鮎が、三十匹位はいるだろうか。
捕っても半分はハヨだという。
この頃くたびれやすくなった、と網を置き岩に腰を掛けて暫し世間話。
二十歳の時、東京に使いに行って空襲に遭った。
日光に疎開していた、子供時代の平成天皇に会った。
などと経験談がそのまま歴史だ。
大正14年2月生まれだそうだから、満92歳と6ヶ月。
四十数年前に逝った、自分の母親と同じ年だ・・・。
久栄さんのように、元気に年を重ねたいと思うのだが、
目標は遥か遠い。