;2019-12-27
;2020-01-30
七久保の解体工事が終了した。
太田邸・祈祷所・道場・倉庫すべて解体、撤去された。
あの大きな家があったと思うと意外に敷地が狭い。
石垣と鉄骨で斜面を上手く利用し、建ててあったのだ。
60年近く前に建てたのを思うと頭が下がる。
色は匂へど 散りぬるを・・・
諸行は無常と、お釈迦様に云われなくても分かっているが
いざ無くなってみると寂しい。
ポッカリ空いた心の穴はそう簡単には埋まらない。
■解体を請け負った三州さんのOPの話。
準備も済んで、仕事を始めようとすると、
後ろで「おーい・・、おーい・・」と呼ぶ声がする。
誰か呼んだと思って振り向くと、誰もいない。
また始めようとすると、また呼ばれる。
同僚にからかわれたと思ったが、誰も呼んではいないという。
そういえば声がした方には誰もいない筈だ。
かまわず仕事をしていると、だんだん頭が痛くなってきて手も痺れてきた。
早めに仕事を打ち切り医者に行くと、脳梗塞だと言われたそうだ。
幸い軽かったので、大事には至らなかったが、そのOPはもう七久保に
行くのは嫌だと言ったので、OPを交替するのに時間がかかって
工事が遅れてしまったとのこと。(呼ばれたOPは40代半ば)
その話を聞き、欣丈さんが何か言いたいことがあるなら、
自分が聞くしかないと思い、解体中何度か七久保に足を運んだが、
ついぞ呼んではくれなかった。
もしかしたら、あの石のことだったかも知れぬと勝手に解釈。