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白杖の友人との旅行

2010-10-09 21:22:00 | ノンジャンル
水曜に大阪で待ち合わせた友人Hさんは、20年前くらいに網膜色素変性症にかかり徐々に視力が低下、現在は白杖がないと歩けないところまで症状が進行してしまった。
今ちょうど60歳だが、40代で鍼灸あん摩の学校に通い国家資格を取り、今はベテランのあん摩マッサージ指圧師として治療院に勤めている。
視野の欠け始めたところが中央の丁度見たい部分なので周辺を意識して、以前は拡大読書器で短い文を読むことは可能だったし、数年前には赤傾向の色はいくらか見えるという話だったけど、今はかすかに見える部分も白黒で目の前の料理もすべて位置などを説明しなければ分からないところまで来ている。
それでも、ずっと一人暮らしで日々自炊をし、足腰が衰えないよう毎朝1時間のウォーキングも欠かさず、その後一時間の電車通勤も立って通いフルタイムで働いている、本当に頭が下がる。。。
東大阪の彼女の近所に住むもっとも親しい友人が数年前に亡くなってしまい、励ましの気持ちと、お互いにいつ会えなくなるか分からない年齢になりつつあるんだから年に一度は会おうと、共通の友人NEKOと一緒に女三人かしまし旅行で大阪のホテルに結集するようになったのが、3年前。
いつも大阪だと地元のHさんには変化が無いから、今回は九州在住のNEKOの方に足を延ばそうと、別府に集まることになった。
私は、白杖の人の誘導を丸々2日間に渡ってしたことは今回が初めてのことだった。
九州で会ったNEKOともう一人の友人も今、障害者のケアホームで仕事をしていて、介助することされることの経験豊富な面々の中で、普段のほほんと暮らしている自分の気のまわらなさ加減、至らない部分に反省も多々の時間だった。
点字や音声で沢山の読書をこなし、常に新しい出会いと新しい分野への興味を失わず、見える人間よりもはるかにポジティブな生き方をしているHさんに接すると、自分もぼやーっとしているわけにはいかないと思わされます。
人間、いつ障害を持つことになるか分からない・・・年をとれば誰もが多かれ少なかれ少しずつ不自由な部分は増えていくのだ。
障害者あるいは高齢者をサポートすることへの心構えが必要な場面は、これから徐々に増えていくだろうし、自分にとって貴重な経験をしたと思う。

後半の一人旅の内容は、次回にアップしたいと思います。

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