話によく聞くしわいマラソン 村岡の2週間前の日程で今まではスルー
大会名にあるように最後が 481段のダム階段をかけあがるのが名物。
そんなものにはちっともそそられず 過去88キロを完走したものだけが100キロに挑戦できる。
すんなり100キロにでられないし~的な感じ。
時はすぎ、村岡はさっさと卒業してこの時期のウルトラ探し(坂道いっぱい希望)予定➡勇者の道で敗れ
予定が狂う
まったく地理的状況がわからず大会情報をさぐってみたところ なんと広島駅からツアーバスあり
おまけに100キロもダイレクトに参戦可能にルールが変わっていた(参加費も14000円とリーズなブル
)
村岡はとにかく今年で最後の挑戦でエントリーしているが 2週間もあればなんとかなるだろうと
ついにしわい参戦を覚悟。
が・・・エントリーしてから気が付いたのです。 制限時間13時間って
サロマと同じですよ このえげつない坂道だらけで。チャレンジャーだわ~
ホテルもスタート(ゴールも同じ)地点 <温水ダムすぐそば>から歩いて10分くらいのところで確保できました。
しわい先輩のみずえちゃん情報いただき助かりました
4時半前にホテルを同室の方と一緒に出発。会場到着しうえぴょん師匠からアドバイス頂いておりましたステージ上にある
出走チェック表に記入すべし・・・無事に記入
(体調的には、2日分 大盛がっつり食事したのに トイレいってもちっともでない重いお腹のまま)
トイレで踏ん張ってみようかもトイレ数少なし大混雑で がまんのまま。
スタートライン 最前列から4列目くらいをキープ。
参加者多くないので後ろでもよかったのですが前意外にすいてたもんで
(100k 男女あわせて200名弱 88k400名弱 計600名ちょい)
号砲とともに下りでダムに向かいます。下りなんでみなさんえらい速い
うえぴょん師匠と一番右端をえっちらおっちらのんびりと
もう周りはうっすらと夜があけてきている。
ダムまでくるとこっちおいでと手招き。ダムの一番上からの眺望をみせてくれました。
そしてゴールはダムの底から這いあがってくる481階段も見える。
鳥肌が立つような景観・・こんなコース今まで味わったことのない感動。なんとか帰ってきたいと
と・・・そんなロマンティックな思いをしばし走ると打ち消されます
ええええ!!いきなりなんちゅうえげつない 上り坂。
HPで予備知識しこもうとググっても高度図がないしかたないのでうえぴょん師匠にお願いしたら
前回出走のときのデータを送ってくれました。これだけでもありがたい。&これしか出走時の知識なし
(前日受付でもらったパンフにはあったらしい・・)
かなりえげつない とんがりだらけ(笑) たしかに左端下ってすぐにあがっておりますわな
でパンフにはこんな感じ
ほんの数キロ走っただけで 150メータほど急坂上り いきなり松山城より高いところへGOGOバージョンです。
こりゃ飛んでもないコース。それでも 目指すは ランナーの意地 絶対に歩かない 走りとおす。
走りはじめて二つ目の上っている途中 とんでもないアクシデント発生です。
右足がまっすぐでなくなった つま先が外を向いてしか着地できないのです。
なんとか内側に向けようと脚を送っても外にいってしまう
このときのフォーム 当然上半身と下半身の連動で走れるのですから めちゃくちゃ負担増。
最後まで絶対もたない予感がこんな初動でくるとは。
がまんして前に進むしかありません。
ありがたいことに脚があったまってきたのでしょうか?数キロ我慢して走っていたら
着地足がまっすぐでるようになりました まっすぐ足がでることにこれほど感謝した貴重な経験。
みなさん 足先はまっすぐだすんですよ。 いいフォームできる身体なんですから!!
前日の受付会場で耳にしたとんでもない情報。
ロードばかりだと勝手に思いこんでおりましたが しばらく走るとダートコースが5キロくらいありと
蔵王で足をぐにった嫌な思いがよみがえる。でもラッキだったのはシューズをナイキでなくアディダスブーストに
していたので安全度は向上。やがてごろごろ石&凸凹道の登場。ペースが一気に落ちる。前の人のコース取りを
みつつ少し前をあけて冷静に走ることのみ。これで一気に しわいウルトラまた来たい思いがダウン
なんとか悪路を耐え抜いてから25キロ 800Mを越える「深入山の麓」(麓なのになんちゅう高度)までずーと上り
ひ~ひ~いいながら 歩きよりも遅いラン 果たしてランと呼んでいいのか不明ですが ほんまに
受付で話していたうえぴょん師匠ラン友さんに歩きでさくさくと抜かれて 背中追いつけず
かなり険しい坂道 前を走っていた女子さま ついに歩き始めた
追いつき横並んでエール送ると
一昨年防府読売打ち上げ
でうえぴょん師匠代理で参加させてもらったときにお友達になった綾さんだったー
いつもFBで練習やら大会模様を拝見しているので おじいさんのお願い
綾さんの記事に「年寄りに抜かれた!」と掲載をお願いしておいた(笑)
この一言でなんと復活したみたいで ぴゅーんと前に さすが綾さんですわ
なんとか上りきり、下りにはいり気持ちよく降りるもつかの間 餅木峠の100M級の上り
長くはないのですが短いだけにきつい~も制覇したら ついに ラスボス 内黒峠(コース最高地点993M)が登場です
650Mくらいから 300M以上をのぼります。
なんと背後からうえぴょん師匠がぴゅーんと駆け抜けていき 坂道をぐんぐん上っていく
直近のびーさん100キロランで足の甲を痛めて走れないからと、ゆっくりペースでいく予定なのに
前行く綾んさんも抜いていった。が・・・綾さん うえぴょん師匠の背中に離されまいとくらいついて
これまたがんがん上っていく。あかん・・・こんな危ない人たちは見なかったことにして
のろまなさんで一歩ずつ。
坂道あがり始めたころに、同じようなペースでずーと少し前を走っているさんが
情報をくれました。 上りではこのお二人の前にはついにいけず・・すごいです。
この上りは10キロくらい 42キロあたりが頂上ですからフルの距離まで
とにかくがまんですよ~と。
どこまでがんばればいいか目途がたっているので 少しずつ前進あるのみ。
ついに頂上ついて下りにはいる。下りは過去より学んだ脚を残す ・・キロ5分~5分半くらいで
それ以上加速しない走りに徹す。綾さん、うえぴょん師匠を追いかけて調子にのってガンガンくだり
初めたときにカップの横通過したときに 下ったら三段狭入口中間エイドですよ。
この檄坂は時間を稼ごうとすると脚がもたないですよ。距離を稼ぐように走るように~と
アドバイス。危ない危ない その通り。やっちまうところでした
少しペース落として脚の負担を軽め・・それでもついに綾さんの背中に追いついた
うえぴょん師匠の行方を尋ねると 下りコーナ2たつくらい先を走ってますよとの情報
よし、もう少しだけ踏ん張れば追いつくなと ちょっとだけペースあげる・・・
見通しのいいコーナ 下のほうを走っている師匠がみえた
上から大声で叫んだ。ついに発見!!と。 こちらを見た師匠。足が痛いはずなのに・・
あろうことか さらに加速し まったく追いつかない。見失った
中間エイドで後半用のジェルを詰め込んですぐにスタート。
ちらっとみどりのウェアーが先のほうを走っていくのが見えたので追っかける。
(実は 人違いでした~)
このあたりでサプライズ なんと 次の村岡で一緒にリベンジ朋ちゃんが応援に駆けつけてくれて
よれよれで道路渡ろうとしたら登場。びっくり そして元気をもらいました。
このあと100M級のアップダウンが追加ひたすら たんたんと
70キロ地点エイド(有名な井仁の棚田らしい)までたどりつき給水しいざ出発と思ったら
テントの向こう側で座っている男性がかき氷を食べているではないか
もう一度冷静にテント内をチェックすると おお!!!かき氷作ってた~
危なかった やりすごすところだった。どんな所でも冷静な目は必要
(実は この棚田とかここがかき氷のエイドとか位置的にはまったく記憶になく
綾さんの記事をよませていただいてようやくわかった次第。綾さん、おおきにです)
ひたすら みえない師匠の背中を追っかける。
残り何キロの標識 79キロと書かれている。あと21キロか あれ、確か100キロランナー
だけ単独折り返しがあると師匠が言ってたが いつ終わったのかしらラッキラッキーなんて
思いながら79キロかなり大きな かけはしエイド到着が・・・びっくり
目の前にうえぴょん師匠が坊ちゃんを出迎えている。????意味わからない。
よーくみると 着替えているではないか。 リタイアしたのか・・
いったいどこから? 。村岡もあるので 50キロでやめようと思っていたらしく
そのために下りをいけるとこまで追い込んだらしい急に 気が抜けてしまった。
うえぴょん師匠がリポビタンD差し入れてくれました。最後まで粘れと
そして朋ちゃんも同じくお出迎え なんと豪華なエイドだこと
うれしさのあまり・・この笑顔でありました
朋ちゃんは冷えたぶどうを差し入れ。ついでに
もどうぞと言われたが・・
なんと空き缶がいっぱい。どこのランナーが途中でこんだけ飲んだんでしょうね
このエイドから100キロランナーだけ行ってこいのひたすら坂道を上り続けの試練。
ランナーはぽつんぽつんしかいない。100と88の帳尻あわせコースだから片道6キロ。
メンタル修行にはもってこいのコースでありました
このコース途中のエイドでさらに感激。なんと大きなボードに坊ちゃんの名前を書いて
呼んでくれている。それもスタッフ全員が 給水して再び出発したら 全員でがんばって~と
かなり離れているのに背中から聞こえてくるではないか
元気もらい耐え抜いた12キロ
再びかけはしエイドに戻ってきたらお二人がまだお出迎えしてくれた。
???いったいどこへ向かって次は走るのか 頭がパニックに。
朋ちゃんが並走して案内してくれました
いよいよラスト9キロ残すのみ。
書き遅れましたが 膝は調子よく久しぶりのサポータなし。
が肩の痛みは増すばかり。金曜日に肩に痛みどめ注射したがその日限り。
スタート前に痛み止め飲むも全く効き目なし
ひたすら耐えるのみであります
ということで肩の痛みはないものとし 脚は動く、腰のへたりもなし。
最初からペースあげず、前半の坂道も脚を残す作戦がうまくいったような気がします。
ラスト数キロ 100キロランナーはほとんどおりませんが ほとんどの人が歩きの中
もくもくと走る。あと少しで481段と言うところで うえぴょん師匠がここでもお出迎え
あと少しがんばって~ お先に失礼しますと 村岡再会を誓ってお別れエール。
ついにダム階段下まで到着です。
(この迫力ある写真 同世代でめちゃ速いラン友 山本さんからいただきました)
階段手摺を使い手で引っ張りあげながら上るのがコツとうえぴょん師匠からのアドバイス
やろうとした一段目で ぎゃー 右肩の痛みがあまりに強烈でまったく使えないのです。
まさかの最後の試練。右手は添えるだけ、身体をひねり左肩を前にだすようにして、左手でひっぱり
あげる。もしくは 手すりを使わない この両作戦 作戦なんてよぶしろもんではおませんが
で上にあがるしかない。
それでも少しずつ上昇。階段途中でエイドを見つけた時にはもう
命の水でした。ついに上りつめ いよいよそこからラスト1キロのゆる~い上り。
一気に追い込んで 走る。 脚はぜんぜん動きます。
右に曲がるとゴール 的雰囲気。 前で立ち止まり子供と手をつないでゴールしようと
段取りをしてるお兄さんと目があった の雰囲気を醸し出す坊ちゃん。
まったくスピード緩めず。それに気がついがお兄さん お先にの合図的立ち止まってまってくれてます。
ありがとうございます、お先にいかせていただきますと 一声かけてからゴールに突っ込んで
辛い長い道のり 終了。
10時間50分44秒 なんとか11時間切りできました。
とんでもないアップダウンの連続でしたが すばらし景観、癒される川のせせらぎ
ダムの底から這いあがる貴重な体験
などなど 想像以上にすばらしいコースでした。
100はかなりきびしい制限時間ですが 88キロを選択し完走を目指す
人気がある大会と参加して納得でした
残念なのは バトルする予定だったるみちゃんが DNSだったこと。
最後まで粘ったまみちゃんが途中でひっかかった。➡このうらみは村岡で果たしましたが(笑)
このあといただいた金券で宿泊したホテルの温泉をいただき
ツアーバス復路は回避して、高速加計バス停まで大会運営の車で送っていただき
最終バスに乗ることができ、この高速バスががんがん高速を走ってツアーバスよりも
かなり前に広島駅に到着となりました。
この日は松山に帰る船が間に合わずなので 駅前で1泊 といたしました。
おまけです。
温井ダムはこんなにすごい!!
基町クレドよりも6Mも高いんですよ(笑)
広島県民のみなさまにはとってもわかりやすい説明に感激