信州諏訪発気まぐれ親父のブログ

信州から日々の情報・映画・草花・軽登山等‥気まぐれに情報発信していきます

テリーギリアムのドン・キホーテ

2020-03-07 18:11:22 | 映画

仕事への情熱を失くしたCM監督のトビーは、スペインの田舎での撮影中、謎めいた男からDVDを渡される。

そのDVDは学生時代に自らが監督し、賞に輝いた映画『ドン・キホーテを殺した男』だった。舞台となった

村が近くにあることを知ったトビーは村へ。そこで、ドン・キホーテ役を演じた靴職人の老人と再会するが

彼はいまでも自分が本物の騎士だと信じ込んでいた。トビーを忠実な従者だと思い込む老人は彼を強引に

引き連れ、大冒険の旅に出発する。

まだまだ公開中のSWでもカイロ・レンとして印象的な演技を披露した A・ドライバー出演作と言う事

で興味を持ち鑑賞 テリー・ギリアムはモンティ・パイソン(イギリスのお笑いユニット) のメンバー

ドン・キホーテは人並みに知ってる程度です・・・・まぁ~普通にドンキホーテだったと思います

英雄譚の読み過ぎで突然騎士道に目覚めてしまった、ドンキホーテと従者サンチョパンサのドタバタ

大冒険ですが懐かしの地で撮影をしている映像監督のトビーが、その学生時代に撮ったショートフィルム

をふとしたきっかけ再び手にしその地を懐かしんで訪ねると当時ドンキホーテに無理矢理仕立てて

撮影した靴職人のハビエルじいさんが未だその気になったままでトビーを強制的にサンチョと思い込み

巻き込まれます。。。世界観は中世感と現代感がまぜこぜになり少し混乱しますが・・・

社長夫人とベッドインしかけたり謎の集落で捕まったり?ムスリム教徒が現れたり・・・・

狂言回し的役割のトビーはだんだんまともな精神をやられていき、結局現代社会の所属している会社の

都合や上の命令で信念を曲げに曲げられ自分らしさを失っていないかといったメッセージ性はあるのかな?

という感じですが、テリー・ギリアムのおふざけ感や不可思議感は残りつつ話が進んでいく感じでした

どちらかというと完成するまでに30年かかったとか、そっちのエピソードに関心が集まりそれに対すると

作品自体はフツーになっているかもしれませんね。でもその30年の間に現代CGを駆使するなど様変わり

したんじゃないでしょうか?        

最後にさびしく消えゆく老ドン・キホーテが彼にオーヴァーラップしているのが悲しい  ☆☆☆


野生の呼び声

2020-03-07 08:05:07 | 映画

カリフォルニア州に住むミラー判事(ブラッドリー・ウィットフォード)のもとで暮らしていた雑種犬の

バックは、4歳のときにさらわれて売り飛ばされ、そり犬として働いていた。その後再び売られて厳しい

環境で重労働を強いられていたところを、一人で旅をしていたソーントン(ハリソン・フォード)に助けら

れる。世話をされるうちに、ソーントンとの間に信頼と友情が芽生え、彼らは地図にない地を目指す冒険

に出る。 ハリソン・フォードが主演を務め、アメリカの文豪ジャック・ロンドンが1903年に発表し、

過去にも映画化されたことのある名作冒険小説を新たに映画化された作品です

この作品は4人の主人に仕えて、最後に野生に目覚めたバックが、犬としてのたくさんの仲間と幸せな出発

をします。代わりにハリソンフォードは人生を終えるわけですが、その終着点はバックと生きて来た事に

対する感謝で完遂しています。

何があっても生きてる瞬間が大切なのだということを、バックとハリソンフォードの交流の中で見出す事

ができました。バックはCG制作なので、動きの不自然さや表情に多少?無理があります まっ!その多少を

我慢すれば?愛くるしく変化するバックの表情に惹き込まれます。また、バックが一人前のリーダーとして

雪原を走る勇壮な姿は、個人的には最高のハイライトだと思いますね・・・が、番宣で大冒険を期待して

行っただけに、冒険というより家族がテーマで小さくまとまってしまっているのかな?とも

自然の風景は美しく、物語にも不足はなく楽しめるのですが、最後を大冒険と言いながらその地で終わる?

のも少々??      

良くも悪くも、「本物の犬では決して撮れない映画」として楽しみましょう! 映画って凄いよね ☆☆☆