22世紀、人類は希少鉱物を求めて地球から遠く離れた神秘の星パンドラで
「アバター・プロジェクト」に着手。「ナヴィ」と呼ばれるパンドラの種族と人間
のDNAを組み合わせた肉体「アバター」を操ることで、人体に有毒な大気の問題
をクリアし、鉱物を採掘することが可能になった。
この計画に参加した元兵士ジェイクは車椅子の身だったがアバターを通して自由に
動き回る事が出来る様になった。パンドラの地で、ナヴィの族長の娘ネイティリと
恋に落ちたジェイクは、パンドラの生命を脅かす自身の任務に次第に疑問を抱く様
になり、星の運命を決する選択を迫られていく
12月にアバターの続編公開、その前に二週間だけの前作のリバイバル上映ですが
大幅にスケールアップしていました
公開時も観ました。だけど覚えていたのはワイルドなヘリの女性となんか青い人達
(ナヴィ族)が飛んだりしてたって所だけだった・・・(情けない)
主人公が海兵隊の負傷兵という設定で、しっかりプロットがあるんだなあと・・・
観ている内にナヴィ語とか彼らの文化とか徐々に思い出してくる。クラゲみたいな
精霊が弓を止めるシーンがロマンチック。でもスペイン人侵略者を神様だと思って
絶滅させられた人達も居るしね。若い頃なら許したけど今なら即殺すかな。
力づくで占領しようとする大佐たちが悪なのはそうとしても、英語教育や文化伝達
などソフト戦略も結局のところ人間側の利益の為にやっているだけで、ナヴィ達から
したらいい迷惑だ。解らないと思いつつも英語で話し続けたり、いきなり握手という
自分たちのプロトコルで挨拶をしようとしたり、アメリカ人の傲慢さが遺憾無く発揮
されていた。彼は同化を選んだわけだけど、それは特殊ケースでしかなく、行き着く
先はコストパフォーマンスに見合うかどうかになるのでは(金や人的被害を考えても
コストに見合うのであれば攻め続ける)なんだかやるせなくなった。
ジェイクは選ばれしものとして調和を生むのか?続編でどう決着するのだろう。楽しみ。
「映画館で観なければ、本作を真の意味で観たことにはならない」と、ジェームズ・
キャメロン監督が仰せのこと。まさにそのことを共感できた ☆☆☆☆